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第四章 成長 第十四話 玉藻前(たまものまえ)

第四章 成長 第十四話 玉藻前たまものまえ


葛の葉は、祠の修理状況を確認する為、家を出て、近所の神社に向かった。


祠から黒い煙が出ていた。


火事?と思ったが、違う。


煙は人の形になった。


そして、煙は神主に化けた。


「隠れていないで出てこい。葛の葉よ」


封印を解いたのですか?」葛の葉は出て、訊ねた。


「解いたのではない、解けたのだ。


もう、封印されて、千年も経つ。封印が解けない方がおかしい。

さて、準備運動も でもするか。かかってこい、葛の葉!


玉藻前様、おやめ下さい。もう、人間との戦争は終わっています。

今は、争う時代ではないのです。


「今、人間は、人間同士で争っているではないか?劣勢な方に付いて、一緒に楽しもうではないか。


一週間後、私は完全に復活する。その前に来るがよい。

那須野の玉藻稲荷神社にて、待つ。神主は黒い煙に戻り、祠に戻った。


葛の葉は、家に戻り、蒼真と蒼也に報告した。


葛の葉の顔は青ざめていた。


尻尾が震えていた。


葛の葉さんは、どうしたいですか?


もう一度、封印したいです。


誰に?


お二人にお力を借りたいです。


蒼也はどうしたい?


僕一人で倒したい。


何故、そう思うの?


僕の成長を確かめたい。


分かった。


蒼真はしばらく考えた。


本当は反対したい。


だが、蒼也はもう子供ではない。


お父さんは手出しをしない。


蒼也一人で戦いなさい。


但し、お父さんは、遠くから、見ているよ。危なくなった時だけ助ける。


葛の葉さん、これでいいかな?


はい、助かります。宜しくお願いします。


玉藻稲荷神社なら、車で、一時間だ。


明後日の日曜日に皆で、いこう。




第十四話 了

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