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第四章 成長 第十二話 狐狗狸(こっくり)さん


お父さん、葛の葉さん、ただいまー!


蒼也は、家に着くや否や聞いた。


ねぇ、狐狗狸さんって知ってる?


知ってるよ。蒼真は答えた。


私も知ってますよ。江戸時代に流行りました。


葛の葉も答えた。


え!江戸時代からあったの?


正確には、19世紀末に、フランスから、日本に渡った。


その時は、ウィジャーボードという製品でフランスで、発売されてた。蒼真は答えた。


やっぱり、狐狗狸さんっているのかな?蒼也は聞いた。


ガウスの法則、ファラデーの法則ってきいたことあるかい?蒼真は、蒼也に聞いた。


あるような、ないような...。


彼らを代表とする科学者達が集まり、狐狗狸さんの実験を行ったんだ。

海外では、テーブルターニングと呼ばれていた。


その結果、不覚筋動によるものと結論付けされた。


不覚筋動?


硬貨に指を添える体勢を取り続ける際にどうしても僅かに腕が動いてしまう。


同じ姿勢を取り続けると、あっという間に筋肉が疲労する為、不覚筋動が起きる。


それらの力が集中しコインが動くと、今度は、

動いた方向へ力を入れて動かそうとする意識が完全に働くというものだよ。


なんだ... 狐狗狸さんはいないんだ。


どうして、そう思うの?蒼真は聞いた。


不覚筋動が原因だと分かったから。


私達は、皆が見えない妖が見える。

皆が、私達に、本当に見えてるの?と言われているようなものじゃないかな?

人が言ったことを鵜呑みにするのではなく、自分で確認することが大事だとお父さんは思うよ。


「だからこそ、自分の目で見て、自分の頭で考えることが大切なのですよ」

葛の葉は優しく微笑んだ。

挿絵(By みてみん)

第十二話 了

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