第四章 成長 第十一話 ぬらりひょん
第四章 成長 第十一話 ぬらりひょん
あれ...おかしい...なんかおかしい。
今、僕は、何をしようとしたんだろう...
...葛の葉さん、僕、何をしようとしたのか、忘れちゃったんだ...
若年性アルツハイマー...って言うんだっけ?大丈夫かな...
大丈夫ですよ。大して大事なことじゃないから、思い出せないだけなんですよ。
葛の葉は気付いた。
ぬらりひょんの仕業だ。
このまま、放っておくことにした。
しかし、蒼也は、トーハクのチケットを見て、思い出した。
そうだ!百鬼夜行の先頭の妖怪について、調べようとしたんだ。
えっと... 葛の葉さん...
妖怪の名前なんだけ?ほら...ぬる...ぬ...う〜...あっ...自由研究まとめないと...。
刀を見に行ったんだよな。楽しかったな。
童子切安綱!
あと、三日月宗近、綺麗だったよな...
そして、巻物を見たんだ...巻物?何の巻物だっけ?
あれ?忘れちゃった...。その時だった。
葛の葉は、玄関の外に妖の気配を感じた。
来たか!?
チャイムが鳴った。
はーい。蒼真は、玄関の扉を開けた。
誰もいなかった。
あれ?だれもいない。
葛の葉は、台所を覗いた。
奴が、この家の主人のように、台所の椅子に座っていた。
この家には、葛の葉の結界が張られている。
奴は、結界を破り、入ってきた。
伝記の通りである。
ぬらりひょんは、いきなり、家に入り、お茶を飲んだり、
タバコを吸ったりして、自然にふるまい、家族に気付かれずに出ていく。
葛の葉だけが気付いてた。
頼む...
このまま、誰も気づかずに、帰ってくれ!葛の葉は祈った。
その時、蒼也は、言った。
思い出した!ぬらりひょんだ!
ぬらりひょんは、自分が呼ばれたと思い、蒼也の部屋に向かった。
1分程、蒼也を睨んだ
そして、ぬらりひょんは、出て行った。
葛の葉は、今の出来事を蒼真だけに説明した。
妖がみえるはずの蒼真と蒼也が気づかなかったことと、
結界を破って入ってきたことは、大変な驚きである。
流石、妖の親玉である。
今、争いになったら、蒼真では勝てないかもしれない。
葛の葉は不安になった。
第十一話 了




