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01 みーくんと旅行

01 みーくんと旅行


 みーくんに言われる道を歩くこと一時間。

 好樹は自分にだいぶ体力がついてきていることに気付いた。

「デスクワークばかりだったからなぁ。運動はありがたいよ。」

「ミント、別に室内でも色々と運動できる機械はあるし、機械に頼らなくともできるし、そもそもよく散歩とかに行ってたじゃん。」

「まあでも、こんなに長い時間外を歩くことなんてなかったから。」

 今は草原の真ん中を横切っている。なかなかに自然が多くて癒される。家族もそこそこ遊びに来ているようだった。バレッタはあちこち走り回っている。あれで夕方まで元気なものだから体力面は大したものだと思う。

「それにしても、こんなに植物のあるところが近くにあるなんて驚きだなぁ。ところでみーくん、旅の予定はどうするの?」

「まあ、時間もあるんだしのんびり行こうとは思っているけど。取りあえず最初は僕が作られた場所に行ってみようかな。」

「え、みーくんってここ(地下世界)で作られたの?」

「そうだよ。」

「知らなかった。」

「そう。みーくんを作ってくれた職人さんはもうとっくに亡くなっちゃってると思うけど、お弟子さんたちはいるはずだし、何よりみーくん、ここの世界じゃあそこそこ有名だから。」

「へぇ。そのわりには知ってる人がいないような…。」

「ん?でも、いつしか村長さんが読み聞かせてくれた古~い本にも出てきてたし、村人狩り関係のひと騒動の時も教会から助け出したなかでおじいちゃんが腰を抜かして驚いていたしょ。」

「……古い本のことは何となくわかったけれども、村人狩りのくだりは全くと言っていいほどわからないよ。」

「まあ、普通の人はたくさんの人をはさんで物を見ることはできないよね。魔法も使えないし。」

「そうだね。…おーい、バレッタ、行くよー。」

「はーい!」

 みーくんの軌跡をたどる旅は、まだまだ始まったばかり……。


 その頃、村長は。

「さて、バレッタと好樹君の結婚式の準備をするか。」

 隣では、奥さんがあきれた目で夫を見ていた。



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