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第11回放送『ドッキリをしてみた。』(前半)


今回は、ドッキリ企画です。


あまり上手く出来ていないでしょうが、お楽しみ下さい。


では、本文へどうぞ。




 とある日の事であった。雄一がゆっくりとしていた。すると、突然...


バタンッ!!


「空き巣だ、手をあげろ!!」

 そう言って、仮面を付けた男が彼の部屋に入ってきて彼に拳銃を突き付けた。突然の事で、驚いていたのか雄一は少し遅れて両手をあげた。その時の彼の表情は何が起こったか訳が分からない。という感じであった。

 すると、数秒後...


「ハハハ、かかったな不藤。」

 そう言って男は仮面を外した。雄一は彼の顔を見た。その男の正体は...


 赤石さんであった。彼だと分かると雄一はこう言った。

「何しているんですか、赤石さん。」

「こういう事だよ。」

 そう言うと、赤石さんは『ドッキリ大成功』という看板を彼に見せたのだった。ちなみに、拳銃は偽物でした。

「いやいや、放送でもやるのに今やりますか?」

「呼びに来るがてらやろうかと。」

「そうですか。分かりました、行きましょう。」

 赤石さんの言葉に雄一がそう返すと、彼らは8階第8スタジオへと向かって行くのであった...


◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 放送開始前、レギュラーメンバー並びに番組スタッフ一同達は最後の打ち合わせをしていた。

「−と、言うわけで頑張ってくれ。...以上だ。」

「了解ー。」

 赤石さんの言葉にメンバー一同はそう返した。何か、軽いノリだなこのメンバー達は。そして、メンバー全員が自分達の席と立ち位置に着くとあるスタッフが言った。

「本番開始、5秒前です。」

 そして、彼はカウントを始めた。それが始まると、赤石さんはそっとカチンコを手に取っていた。

「5・4・3・2・1...」

「スタートッ!!」


バカンッ!!


 赤石さんは勢いよくそう言って、思い切りカチンコを破壊したのであった。...久しぶりに聞いた気がするな、この音。

「はい、始まりましたレギュラーメンバーの番組〜。司会の不藤雄一と...」

「池谷和也です。」

「よろしくお願いします。」

 司会者2人は通常通りに番組を進めていく。この時に、画面の下辺りに出演しているメンバー(20人)の名前が表示されていた。そして、独自の間を開けると雄一は言った。


「えー、池谷君。なんと今日は、ドッキリ企画という訳でねメンバー達が実際にされたドッキリを番組にて公開します。」

「やっぱり?」

「何?君は、分かっていたのかい?」

 池谷の返事に雄一はそう聞き返した。すると、池谷は司会席後方にあるセットを指差してこう言ったのだ。

「だって、ここに『ドッキリ見せます。』って感じのセットがあったら見た瞬間にでも分かるでしょ。」

「うん、それも虹色にライトアップされているから、直の事か。」

 それを見て雄一はそう言った。確かに、その文字はライトアップされている。それも虹色で。...ここのスタッフは、どこにクオリティーを求めているのだろうか。

【早く始めようぜ。】

 赤石さんはそう書かれたカンペを出していた。何だろうか、さっさとやれという事だろうか。

「そうですね。早く始めましょうか。」

 それを見た雄一はそう言った。すると、池谷は彼にこう聞いた。

「−で、具体的には今回の企画は何をするの?」

「ドッキリですよ。このテレビ局や他のテレビ局の人達が協力したりして、仕掛人達がターゲットを騙すみたいな感じです。そのVTRを流すようです。」

「なるほど、だいたい分かったよ。」

 雄一が軽く説明すると、池谷はそう反応をしたのであった。...っていうか、いつの間に撮影したのだと言いたいがな。

「それじゃあ、まぁ...始めていきましょうか。」

「おぉーうっ!!」

 雄一の言葉にスタジオ内にいる全員はそう応えた。すると、雄一は言った。

「では、池谷君。トップバッターとなったドッキリVTRは何かな?」

 直ぐ様池谷は手元にある資料で順番を確認して言った。

「えー、最初は『いきなり告白してフラれた人とそれをふった人が対面したら?』です。」

「うわぁ、気まずいなぁ...」

 モニターにそれが映し出されると、司会者以外のメンバー一同はそう言った。すると、池谷が聞く。

「仕掛人とターゲットは?」

「あ...ターゲット、私だ。仕掛人は、赤石さんと青石スタッフと山田愛さんですね。」

「ドッキリされた覚えは、あるのか?」

 雄一の言葉に聞いた池谷は彼にそう聞いた。雄一は、多分と言いながら頷き小声でこう言った。


「っていうか、あれしか心当たりは無いが。」

「−まぁ、気にせずにVTRをどうぞ。」

 しかし、その後すぐに彼はそう言わなかったかのように、ドッキリVTRを流す指示を出したのであった。すると、そのVTRが流され始めた...


 ここから、VTRです。

 ある日、仕掛人の3人が個室に呼び出されドッキリについての話をスタッフ達から聞いていた。

「ドッキリ企画についてですが、今回のターゲットは不藤さんです。皆さんには、彼をドッキリにかけてもらいたいんですね。」

「不藤か、あいつドッキリにかかるだろうかな。」

 腕をくみ難しそうに赤石さんはそう言った。まぁ、確かに一番ドッキリにかかりそうにない。かかったとしても、いいリアクションが出ない気がしない事は無い。

「それで、ドッキリの内容は?」

 青石さんが聞くとスタッフは仕掛けを話し出した。

「内容はですね、まず赤石さんが例の放送が終了後に不藤さんを8階のエレベーター近くにある自販機の所まで誘導します。そして、そこに着くと他のスタッフが赤石さんを呼びに行くので、用事が出来たと言って彼にお金だけを渡して近くの角を曲がって、そこで看板を持って時が来るまで待機しておいてください。そして、不藤さんが1人になると青石さんと山田さんが自販機の所まで行ってください。理由は何でも良いので、青石さんはその場を離れて赤石さんのいる場所に待機して下さい。つまりは、その場に不藤さんと山田さんだけいる状態を作って下さい。まぁ、話しかけられたら山田さんは喋って下さい。−で、時が来たと思ったら赤石さんと青石さんは看板を持って彼らのもとに行き、仕掛けを伝えて下さい。これで、ドッキリ成功です。」

 スタッフからのかなり長い説明が終わると仕掛人3人は了解をした。まぁ、ドッキリの計画は以上の通りであったが、果たして上手くいったのであろうか...


 ここから、ドッキリの撮影です。

「お疲れ様でしたー。」

 いつものように番組収録を終えて帰ろうとする雄一を赤石さんは呼び止めて、自販機で飲み物を買おうぜ。と、彼を誘った。雄一は軽くOKした。すると、赤石さんはスタジオを出て例の自販機に向かって行った。雄一は彼について行った。

 そして、自販機の前に着くと赤石さんはポケットから財布を取り出すとこう言った。


「今日は、俺がおごるよ。」

「ありがとうございます。」

 雄一は彼に礼を言った。まぁ、後輩が先輩に奢ってもらうのだから礼を言うのは当たり前である。奢ってもらったりしたら、相手が誰であろうと礼を言うのは当たり前だ。

 そして、彼らは自分達の好きなモノを購入した。すると、突然自販機の近くにある角辺りから1人のスタッフが赤石さんを呼んだ。...このスタッフもまた、仕掛人である。

「すまんな、不藤。ちょっと、呼ばれたから行ってくる。まぁ、そんな時間はかからないだろうから待っていてくれ。」

 そう言うと、赤石さんはその場から姿を消した。当然だが、雄一はその場で1人待機する事になった。そして、少しすると自分の来た方の向かい側の角から青石さんと愛がやって来た。彼らもまた、自販機のもとにやって来た。...ちなみに、この時の雄一はまだ彼らの存在に気づいてはいない。

「今日はお疲れ様。どれでも好きなモノを選んで、奢るから。」

 そうどこかで聞いたようなセリフを青石さんは言いポケットから財布を取り出した。そして、彼らも自販機で飲み物を購入した。その後、少し間を開けて青石さんは言った。



「あ...ちょっとトイレ行ってくるからここにいてくれ。」

 そう言って青石さんはトイレに行くと見せかけて、赤石さんはのいる場所に行ったのであった。そして、その場には雄一と愛の2人だけとなったのである。ちなみに、昔に告白したのは雄一でふったのは愛の方である。

 2人だけになってから少し時間が経つと雄一は誰かの気配を感じたのか、彼女のいる方を向いた。すると、愛も何気に雄一のいる方を向いたのであった。そして、次の瞬間...


 目があった彼らは即座に相手に背を向けた。そして、沈黙の時間が数分間続いた。まぁ、あの関係が過去にある2人にとっては気まずいであろう。

 そして、少しすると雄一が言った。

「何で、山田さんがここに?」

 さりげなく彼女にそう聞いたのであった。すると、質問には答える事がOKな愛はこう答えたのだ。

「ただ単に、ある放送の収録できただけ。」

「そうか。」

 かなり何かが突き刺さるような冷たい言い方であった。雄一はそうとしか返す事が出来なかった。すると、再び彼らは黙り込みだした。こういう時にはあまり話は弾まないものですね。

 そして、数分後...


「−で、番組って?」

「秘密。」

「...。」

 再び語りかけた雄一だったが、またも冷たい言い方で返された。そして、再び彼らは黙り込みだした。すると、雄一に気づかれないように赤石さんと青石さんは壁辺りから彼のもとにやって来た。もちろん、雄一はその事に全く気づいていなかった。

 そして、赤石さんは彼の背後に周り肩をポンと叩いた。雄一は後ろに振り向いた。そして、ようやく彼らはあな2人がいる事に気がついた。

「何しているんですか?」

 すると、赤石さんはドッキリの看板を出して言った。

「かかったな、不藤。」

「何これ、ドッキリ?」

 雄一がそう反応すると、周りにいる全員は頷いた。そして、赤石さんは言った。

「気まずそうだったな。」

「いや、気まずいでしょ。私がふられた相手ですよ?彼女は。」

「まぁまぁ、気にしないで。」

「気にしますけど、普通は。」

 雄一の言葉に愛はそう言った。現場は妙に盛り上がっている感じである。すると、青石さんはこう言うのだった。

「あ、不藤さん。これはドッキリ企画番組の一発目にVTRで流すつもりですので。」

「VTRで流すのは、勘弁してもらいたいですよ。」


 雄一がそう言うと、周りにいた人々は何やら楽しげに笑ったのであった...


 VTRは、以上でここから番組に戻ります。

「何か、大変なVTRだったな不藤。」

「大変というレベルか?...っていうか、本当に一発目で使われたな。」

 VTRが終わると、池谷そして雄一はそう言った。

「っていうか、不藤さん。あの人、本当に失恋した相手なんですか?」

「本人ですよ。まぁ、一瞬何かの間違いじゃないかとは思っていたけどな。」

 坪井さんの質問に雄一はそう答えたのだった。最近会っていない失恋した相手がいきなり目の前に現れたら疑いはするであろう。すると、上田さんは言った。

「お前は、これがドッキリだとは考えはしなかったわけ?」

「全く考えはしなかった。」

「それが表情に出てたしな。」

 雄一が言うと大原さんはそう言った。案外ドッキリは仕掛けられても本人はそうだと気づかないモノのようだ。

【そろそろ、次いかない?】

「じゃあ、行きましょうか。次のドッキリはこちら。」

 カンペを見ると雄一は次のドッキリへと進めた。気になる次のドッキリがモニターに写された。


『消火のはずが、大放火!?』


 これは、誰かも聞くまでもなく仕掛人が分かる気がするのだが、気のせいだろうか。

「不藤、これは仕掛人がすぐに分かったんだが。」

「どうだろうかね、池谷君。では、このドッキリの仕掛人は?」

 池谷に対して雄一はそう言い誰が仕掛人かを確認した。すると、数人のメンバーがその場に立って言った。

「俺達、キャラクター勢だぜ。」

 立っていたのは、パチパチズ以外のキャラクター達であった。詳しい事を言うと、人形作者・消化器・バチーン板・スノーウィン・はにわ・ロボコンの6人である。

「お前らが仕掛人か。じゃあ、仕掛けられた人はパチパチズや五十嵐あたりか?」

 仕掛人の存在を知った池谷はそう予想したが彼らは首をふった。どうやら、違うらしい。すると、雄一はメンバーに聞いた。

「じゃあ、誰がターゲットだったの!?」

「多分、僕ですよ。自信ないですけど。」

「え、歌川さんなの?」

 彼がそう言うと、池谷は以外だという感じでそう言ったのである。すると、歌川さんは言った。

「多分、あれです。いや、あれしかあり得ませんね。」


 どうやら、やられた自覚はあるようだ。−が、おそらくやられた時には自分がドッキリにかかっていた事は気づいてはいないであろう。

「では、見てみましょう。VTRどうぞ。」

 雄一が言うと、VTRが流れ始めた...


 ある日、人形作者達は局内にある個室に呼び出されてスタッフから何やら話を聞いていた。

「−で、ドッキリ企画で流す内容を君達にも作ってもらいたいんだ。」

「ほぅ、まず誰を騙すんだ?」

「歌川さんです。」

 人形作者がそう聞くとスタッフはそう答えたのだ。

「あのマイペースな人か。」

「何か、面白いリアクション出たら良いけど。」

 消化器に続けてバチーン板は言った。まぁ、確かに歌川さんに良いリアクションを出させるのは難しいかもしれない。驚いても大抵、「え?」だけで流してしまう事が多いからである。

「まぁ、結果はなったときだ。ドッキリの内容は?」

 人形作者が聞くと、スタッフはそれを説明しだした...


「ドッキリの内容ですが、歌川さんが単独の番組収録を終えて1人で帰るところを狙います。彼の帰り道に彼を囲むようにいきなり火事が発生します。歌川さんは多分、誰かを呼ぶでしょうが一切誰も助けに来ません。すると、近くにある消火器を彼は使うでしょう。−で、消火器ではなく消化器に変わっています。そして、歌川さんが火を消そうとしたら消化器は火を吹いて下さい。−で、日の消し方や終わり方は皆さんに任せます。」

 以上であった。消火器と消化器を取り替えておくとは、知らなかったら何の疑いもなしに使ってしまうであろうな。...っていうか、放火って危険だろうがよ。そして、最後の方は投げやりだった気がしてならないがな。

 まぁ、ドッキリの方にいくとしましょうか。では、ここからドッキリです。


「ふぅ、終わったか。よし、帰るとしますか。」

 歌川さんはスタジオを出ると一目散にテレビ局の出入口へと向かって廊下を歩いて行った。ちなみに、ドッキリに協力してもらうためこの日には誰もその廊下を通らないように伝えてあるみたいである。

 そして、歌川さんが廊下を歩いていると...


ゴオオオオッ!!!


「!?」

 突如、彼の周りに火災が発生したのであった。歌川さんは驚きの色を隠せない。まぁ、いきなり火事が起きれば少しは慌てるであろう。


「え、ちょっ...何?」

 かなり慌てふためく歌川さん。すると、彼は近くにあった消化器の存在に気がついた。この時、彼はこれが本物の消火器だと思っていた。

「よし、これを使えば火を消せる。」

 歌川さんはそれを持ち、火を消そうとした。すると...


ゴオオオオオッ!!


「はぁ!?」

 消化器は火を吹いたのであった。予期していない事が目の前で起こったため歌川さんは勿論、驚く以外の行動は取れなかった。

「何で火を吹くの、これ。」

 歌川さんは消化器をその場に置いた。すると、次の瞬間...


 頭上の天井から冷たいミスト状のモノが彼と火に向かって降ってきた。すると、目の前に発生している火災はみるみるうちに消火されていった。だが、それの威力は以外に強かったのか、歌川さんは両腕で自分の顔をガードしていた。...まるで、最大主力で水を出しているシャワー状態である。



 そして、数分後...


 無事に火は消火されたのだった。しかし、水の勢いもだが量も凄すぎたのか辺りはびしょびしょになっていた。

「何なんだ、火災は起きるしシャワーみたいなモノが降り注いで来たし、消火器は火を吹くし今日は僕にとってブラックデーなのか?...まぁ、じゃないとこんな事は起こらないか。」

 その場で自問自答をする歌川さん。だが、あくまでもドッキリだとは気づいてはいないようだ。すると...


「冷ったぁ!!」

 その場にいた消火器が急にそう喋ったのだ。

「はい?」

 歌川さんは驚く。それと同時にそこにあるモノがメンバーにいる消化器である事に気がついた。

「消化器だったの?」「歌川、お前か人の体にゲリラ豪雨みたいなのをかけたのはっ!!」

 何かを勘違いされているみたいだ。ゲリラ豪雨、確かにあにミスト(シャワー)擬きはそれぐらいの威力はあった。

「いや、違っ...」

「問答無用、皆出てこい。」

 それを歌川さんは否定しようとするが、消化器は聞く耳を持たない。すると、近くの角から人形作者以外の仕掛人達が出てきた。

「かかれぇー!!」

「何?...何!?」

 そして、消化器の合図で彼らは歌川さんに襲いかかってきたのだ。歌川さんは訳の分からないような状態ではあるが、反射的に逃げ出した。...ここ辺りからバックでrunnerという曲が流れ出していた。

「追えー!!」

 彼らは逃げる歌川さんを追って行った。彼らがその場からいなくなった後、角に隠れていた人形作者は看板を持ってどこかに向かって行った...


 その後、彼らはその局内の中を走り回っていた。全力疾走で走り逃げる歌川さん。それを追う消化器達。このテレビ局の廊下には人が1人もいなかった。...この時点でおかしいとは気づかないかもしれない。廊下に人が歩いたりしていない事は無いとは言えないからである。

 だが、彼らがロビーを走り回っていたとき受付には誰の姿も無かったのである。...この時におかしいとは思わなかったのだろうか。

 そして、走り続ける事数分後...


 彼らは再びもといた廊下に走り戻って来ていた。ちなみに、曲はここら辺で止まっていた。歌川さんが近くの角を曲がろうとすると何かが彼の行く手を阻んだ。

「お前ら、よく走るねぇ...。」

 それは人形作者であった。ちなみにあの後、彼はずっとここに待機していたらしい。

「何、お前も何かするの?」

 かなり慌てながら歌川さんはそう言った。すると、人形作者はこう言った。


「いいや、もうこれ以上は何もしないさ。」

「これ以上?」

「おぅ、これがその証拠だ。」

 歌川さんの言葉に彼はそう返すと例のドッキリを告げる看板を彼に見せたのであった。

「ドッキリか。まぁ、確かに変だとは思ったよ。だって、いきなり自分だけを囲んで火災が発生したりするからさ。」

 それを見て歌川さんはそう言った。そして、その少し後に人形作者以外のキャラクター達がこの場に到着をした。すると、歌川さんは言う。

「ってことは、彼らも仕掛人?」

「おうよ。」

 歌川さんを追っていた消化器達は大きく頷きそう言ったのだった。

「何だ、そういう事か。」

 歌川さんがそうほっとすると、そこに何故か手抜局長が駆け寄ってきた。そして、彼らに向かってこう言った。

「皆ここに居たのか。次の放送まで時間に余裕がないらしい。急いで、放送場所に向かおう。」

 それを聞いた彼らはそれに驚いたのか、かなり慌てた様子で放送場所へと走って行ったのであった。...再びここでrunnerが流れ始める。

「ヤバいぞ、みんな急げ。」

 手抜局長が言うと、彼らはさらに走るスピードを上げ行った。ちなみに、そういう局長は呑気に歩き彼らの後をついて行くのであった...


 VTRは以上です。


「いやぁ、ドッキリ撮影お疲れでした。」

 雄一がそう言うと、彼ら7人は軽く一礼した。すると、雄一は彼らに聞いた。

「ドッキリして、またはされてどうでした?」

「案外、歌川のリアクションが良かったね。」

 人形作者がそう言うと参加をしていたキャラクター達は大きく頷いた。

「歌川さんがあまり良いリアクションをしないと思っていたという事かな?」

 雄一が聞くと、キャラクター達は大きく頷いた。すると、歌川さんは言った。

「まぁ、リアクション上手くないなって言われる事は、よくありますよ。」

「認めちゃったよ。」

 すると、池谷は軽く呟いた。おそらく、それは他の人の耳には届いてはいないであろう。

「まぁ、次いきましょう。」

 雄一は次のドッキリへと話を進めたのであった。では、次のドッキリはこちら。


『目覚めた時に眼中に巨大タランチュラ!?』


「タイトルを見た感じ、凄いホラーなんですけど。」

「言われてみれば、確かにな。−で、仕掛人とターゲットは?」


 池谷の言葉にそう受け答えをすると、雄一はそう言った。すると、五十嵐とパチパチズが同時に手を上げたのだ。すると、雄一はこう言った。

「ついに、あなた方か。−と、言いたいが...どっちが仕掛人でどっちがターゲット?」

 確かに、それは知りたい事である。すると、五十嵐が言った。

「俺が仕掛人で、コイツらがターゲットだぜ。」

「おー、そうか。っていうか、相変わらず偉そうだな。」

「まぁ、仕掛人とターゲットが分かったところで、VTRをどうぞ。」

 池谷の言葉の後に雄一はそう言った。そして、VTRが始まるのであった...


 ある日の事、五十嵐はある部屋に呼び出された。彼もまたドッキリについて話を聞かされていたのであった。

「パチパチズにドッキリを仕掛けてもらいます。」

「マジか!?内容は。」

「マジです。ドッキリの内容は、こちらが作った巨大タランチュラのぬいぐるみの中に入っていただきます。そして、それを彼らの寝室の天井にぶら下げます。そして、徐々にそれをベッドに向かって下げていきます。パチパチズとの間が1メートルぐらいに達するとぬいぐるみの中にあるボタンのどれかを押してください。それを確認すると、こちらが彼らの近くにある目覚まし時計を鳴らします。(大音量で。)すると、彼らは目を覚ますはずです。そして、彼らが目を覚ましてタランチュラに驚いたらドッキリ成功です。」

 スタッフは説明を終えた。ちなみに、ボタンの配置やどのボタンが何を動かすかは五十嵐に後日伝えられた。

「おー、楽しそうじゃないか。」

 ドッキリの内容を聞いた五十嵐はそのような反応をした。ただ、今回のドッキリはこれで終わりではない。

 では、何かがあるという事はお分かりいただけるであろう。

 五十嵐に説明を終えて彼が退出した後、他の歌川さんにドッキリを仕掛けたキャラクター勢が中に入って来た。そして、彼らにスタッフはこう言ったのだった。

「五十嵐さんには、例のドッキリの前半の話をしました。皆さんには、後半について話しておきます。皆さんにはタランチュラが爆発した後に花火で五十嵐さんとパチパチズにドッキリを仕掛けてもらいます。」

「花火でドッキリとは?」

「今から言います。」

 人形作者にそう聞かれると彼はそう言って続きを言い出した。


「まず、皆さんにはパチパチズの部屋の屋根裏に片手に普通の花火、もう片手には線香花火を百束持って待機してもらいます。タランチュラ爆破後に普通の花火と線香花火に点火しますので、それを天井に開けておいた穴から彼らに目掛けて降らして下さい。普通の花火から火花が出なくなったら、線香花火の丸く待って燃えている部分を上手く彼らに向かって落として下さい。ちなみに、この動作は皆さん同時にやってもらいますし、線香花火を下に向かって投げつけるのは止めて下さい。そこからは、皆さんにおまかせします。...以上です。」

 スタッフはドッキリの説明を一通り終えた。またも、最後は投げやりではあったがな。...まぁ、さっきのもそうであったな。




「了解、まかせとけ。」

 キャラクター勢はそう言った。そして、ドッキリ当日...


 タランチュラ以外の仕掛けが終わると花火の事は五十嵐に告げずに彼にタランチュラのぬいぐるみの中に入るようにスタッフは指示した。すると、五十嵐はその中に入った。あるスタッフは言った。

「念のため、内部にある全てのボタンを押してください。正常に動くかを見たいので。」

「うつ伏せの状態でか?」

「立ってでもうつ伏せでも。」

 五十嵐の問いにスタッフはそう答えた。すると、五十嵐は全てのボタンを押した。見た感じでは特に異常は無かったらしくスタッフは言った。

「大丈夫ですね、ではタランチュラを吊るします。」

 そして、五十嵐が中に入ったタランチュラはワイヤーを使いパチパチズの寝ているベッドの真上の天井に仕掛けられた。ちなみに、最終確認はパチパチズの部屋でやっていました。...よく、彼らは気づきもしないものだな。

 そして、それが所定位置に設置されるとスタッフ達は近くの部屋に行きカメラ映像が映るモニターを見ていた。スタッフ達は準備万端のようである。では、天井裏組はどうかというと...


 キャラクター勢が片手に普通の花火をもう片手には線香花火を百束持って待機していた。着火焼くのスタッフ達も、準備が出来ていた。

 さて、そろそろドッキリを始めるようだ。カメラ室のスタッフが五十嵐に言った。

「では、ドッキリを始めます。五十嵐さん、打ち合わせ通りに頼みます。」

 すると、五十嵐はタランチュラの体を使ってOKサインを出した。それを確認すると、ワイヤー担当のスタッフ達がタランチュラを少しずつパチパチズの寝ているベッドに近づけていった。

 そして、五十嵐入りタランチュラと爆睡中のパチパチズとの距離が良いぐらいまで縮まると、五十嵐は高さ調整終了のサインを出した。そのサインとは...




 タランチュラの右触覚がヒョイと動いただけであった。...分かるかぁー!!

 だが、うちのスタッフはそれを見逃しはしなかった。あるスタッフがタランチュラをその場に固定した。すると、スタッフはパチパチズのベッドに仕掛けておいた目覚まし時計を大音量で鳴らした。



ジリリリリリリ...


「ぬぅあああああっ!?」

 その大音量の煩さにパチパチズはガバッと起き上がり部屋の中を5人組は別々に走り回った。ちなみに、この声には五十嵐の声も混ざっていた。まぁ、煩いのには代わりない。


 そして、目覚まし時計が鳴り終わるとパチパチズはその場に立ち止まった。

「何だったんだよ。」

 彼らはそう言ってふと天井を見上げた。すると、そこには巨大タランチュラが吊るされていたのだった。

「ぎぃゃあああーーー!!!」

 それを見て彼らは再び部屋の中を走り回った。今度は、ズキューン!!という音まで立ててだった。...まぁ、それほどパニックなのであろう。

 ちなみに、五十嵐はこの時。タランチュラぬいぐるみの中にあるボタンを上手く使い人形で色々なポーズを作っていた。...ある意味、怖い現象である。

 そして、それが起こりある程度すると五十嵐がスタッフに通信した。

「頃合いだぜ、スタッフ。」

「了解です。」

 通信を終えるとスタッフ達は次なる準備を開始した。そう、タランチュラぬいぐるみの爆発である。そして、あるスタッフがそれを押した。すると...


チュドーン!!


「あ゛ー!!!」


 タランチュラが大爆発した。見事にパチパチズと五十嵐はそれを食らった。そして、五十嵐は床に落下した。すると、それを見たパチパチズは言った。

「五十嵐、お前の仕業か!!」

「そうだぜ、驚いたかよ。」

「テメェ、ふざけんな!!」

 そう言って攻撃を彼に仕掛けるパチパチズ、五十嵐はそれに応戦した。そして、派手に喧嘩が始まったのであった。すると、頃合いだと思ったスタッフが天井裏組にサインを出した。天井裏組は全員、準備万端であった。

「では、天井裏組は仕掛けを始めて下さい。」

「了解。」

 すると、天井裏に潜んでいたスタッフがキャラクター勢の持っている全ての花火に点火した。そして、キャラクター勢はそれを上手く天井に開けられた穴から部屋に向かって花火を出した。ちなみに、五十嵐とパチパチズは喧嘩に夢中でそんな事には気づいていなかった。

 すると、不意にプロフが煙臭さに気付き言った。

「ん?何か、後ろ辺りから変な匂いと音がしない?」

「え?」

 喧嘩していた6人は後ろを振り向いた。すると...




「火花だぁ!!」

 天井から部屋全体に火花が吹き出していた。それを見て慌てて部屋内をランダムに走り回る6人。そして、ある程度すると火花はおさまった。


 すると、彼らは部屋の中央に固まり言った。

「何なんだよ、これ。」

 すると、次の瞬間...


シュボ...


「ぬあああああーーー!!!」

 天井から線香花火の点火された部分の塊が彼らに目掛けて100×6個が降り注いできたのだった。

「熱っ!?」

「何なんだよ、一体!!」

 パチパチズならびに五十嵐はそう言った。すると、天井が開き中から人形作者が飛び降りて来た。

「ハハハ、かかったな。」

 そして、彼は6人に向かってドッキリの看板を見せた。

「マジかぁー!!」

 パチパチズはドッキリを仕掛けられたと分かったというような行動をとったが、五十嵐のみリアクションが違った。

「いや、待てよ。ドッキリ仕掛けたのは俺じゃないの?」

「確かにタランチュラではお前だよ。だが、爆発以降はこちらが仕掛けたドッキリさ。」

「ってことは。」

 人形作者の言葉にそう五十嵐が反応すると、彼は大きく頷いてこう言った。

「そうさ、お前は逆ドッキリにかかったのだ。それも、2連発ー。」

「マジかぁー!?」

 五十嵐はようやく自分もドッキリにかかっていたと認識した。ちなみに、2連発とはタランチュラの爆発と花火の事である。すると、人形作者はこう言った。

「ドッキリされているって分からなかった?」

「分からなかった。」

 五十嵐とパチパチズが言うと、続けて五十嵐は言った。

「まぁ、おかしいよな。ぬいぐるみが爆発するって。」

「まぁ、そうだな。」

 人形作者はそう彼に返した。そして、このVTRが終わった...


「いやぁ、終わってみれば。まさかの逆+ダブルドッキリだったとは。」

「予想外だわ。」

 雄一ならびに池谷はそう言った。どうやら司会者2人の予想外だったようだ。

「っていうか、ぬいぐるみが爆発するなんて誰も予想しないだろ!?」

「逆に出来たら凄いよ。」

 五十嵐の言葉に池谷はそう返した。すると、雄一は言った。

「人形達も、凄いな。線香花火を百束持っていたのは。」

「造作でもないさ。」

 人形作者が言うと、キャラクター勢は軽く頷いた。あれが、造作でもないか...作者は線香花火1つだけでもかなり精神力を使うがな。


「まぁ、とりあえず次に行きますか。」

 雄一がそう言うとメンバー一同は大きく頷いた。

「では、次はこちら。」

 彼がそう言うと、モニターに文字が写し出された。


『検証、ベストファイターズはバナナの皮で転ぶのか?』


 スタジオ内はやけに盛り上がっていた。...これ、ドッキリじゃないような気がするのは気のせいだろうか。

「えー、今回のターゲットは見ての通りベストファイターズの5人ですね。」

「ただ、仕掛人は誰なんだろうね?」

 雄一が言うと、池谷はそう言ったのだった。確かに、ターゲットはタイトルを見れば分かるのだが、仕掛人に関しては今までと同様に分からない。すると、赤石さんがカンペを出した。

【スタッフ勢が仕掛人だよ。】

「そうなんだ。」

「仕掛人が分かったところで、見てみましょう。VTR、どうぞ。」

 池谷の後に雄一がそう言うと、ドッキリのVTRが流れ始めたのであった...




 ある日の事であった。スタッフ一同はある部屋に集まり話をしていた。その内容は、例の検証についてであった。

「本当にやりますか?」

「やるよ。」

「やるだけ無駄な気がしますが?」

 赤石さんの言葉にあるスタッフはそう言った。すると、彼はこう言った。

「無駄でもやってみようと思う。」

 なるほど。ただ単にやりたいだけみたいだ。まぁ、やる事に意義があるとよく聞くがな。

「なるほど。それで、検証の内容は何でしたっけ?」

 あるスタッフがそう言うと、赤石さんはそれについて語り始めた。

「まぁ、検証の内容は、ベストファイターズ5人はバナナの皮で足を滑らせて転ぶか転ばないかを見るという事だ。時間帯は彼らの帰りを狙う。5人同じ日にするのではなく、1人ずつ別々の日に検証をする。まず、用意として彼らの帰り道には誰1人いないようにする。帰り道にある唯一の物はバナナの皮のみだ。−で、その帰り道にある看板を置いておく。まぁ、書く内容は当日の楽しみだ。そして、その看板を見て右側の壁にある貼り紙をつけておく。これも内容は秘密だ。そして、バナナのある通路を通りどうなるかを見るという事だ。」

 内容は以上であった。かなり手間のかかる事というか、子供の悪ふざけみたいな検証である。

「みんな、必ずやり遂げるぞ。」

「おー!!」

 赤石さんの言葉にスタッフ一同はやる気を込めてそう応えたのであった。そして、5人に検証が行われた...


 ある日、坪井さんがジムからの帰る途中の事であった。彼にはこの日に検証がされていた。

「疲れたな、帰って休むか。」

 坪井さんは帰り道にある廊下らしき所を歩いていた。そして、彼がある程度歩き続けるとある看板が彼の目に入ってきた。

「ん?何だこれ。」

 坪井さんはそれの前までくると立ち止まり看板を見た。それにはこう書かれていた。


『右の壁の貼り紙を注目→』


 なんともまぁ、右の壁を見ろ!!と言わんとばかりな書き方である。ちなみに、この看板の先には大量のバナナの皮が廊下に置かれていた。

 そして、彼はそっち側にあった貼り紙を見た。それには、こう書かれていた。


『この廊下を、思う存分に走って下さい。』


 明らかに何やら考えているというような感じの貼り紙である。...っていうか、怪しすぎだろうが。


「マジで!?...よっしゃあー!!」

 何の疑いもなく再び看板の方を向き、坪井さんは準備運動を始めたのであった。そして、少しして彼は走る準備を終えた。

「よし、行くぜ。」

 もうすぐ坪井さんが走る近くの部屋に隠れていたスタッフ達はあちこちに仕掛けていたカメラの画像が表示されているモニターを凝視し始めた。そして次の瞬間...


「らぁぁぁーーー!!!」


ズキューン!!


 坪井さんはその場から猛スピード(MAXパワー)で走り抜けて行った。ちなみに、彼のMAXは光よりも何乗も早いため、肉眼では確実に捉える事などは不可能であった。まぁ、おそらく彼はそのまま帰ったのであろう。

 彼が走り去っていった後、近くの部屋から数名のスタッフ達がまずはバナナの確認にやって来た。

「あれ、無い。」

 だが、それが1つも確認出来なかった。すると、あるスタッフが言った。

「モニターの画像をハイパースローにしてリプレイして見ては?」

「そうしよう。」

 赤石さんはそう言った。そして、彼らは再び例の部屋に戻りモニターを確認する事にした...


 それを確認した結果、驚く(?)べき事が分かったようだ。

「あー、これは坪井さんの走る勢いにより窓の鍵のロックが解除されて窓が開いたらしいな。そして、坪井さんの走りで出来た風に乗ってバナナの皮は宇宙の果てに飛んでいったみたいだな。」

「何という...。」

 予想外の現象に彼らは驚くしか出来なかったのであった。坪井さんへの検証は終わりです。では、次のターゲットのVTRに行こう...


 ある日の事、上田さんはある物の発明を終えて1人で廊下を歩いていた。彼がある程度歩いていくと、そこには例の看板が立てられていた。

「何だ、これ。」

 彼は看板をじっと見た。看板にはこう書かれていた。


『右の壁に注目→』


 上田さんはそっちの方を向いた。そこには一枚の貼り紙があり、こう書かれていた。


『思い切り走り抜けて下さい。』

 今回も分かりやすい貼り紙である。だが、彼も全く怪しまなかった。ちなみに、バナナの皮はしっかりと置かれています。

「マジか、じゃあ行くか。」

 そう言うと、上田さんは廊下を走り抜けて行ったのだった。


 彼の姿が見えなくなった後、スタッフ達はまずバナナの皮を確認しに向かった。その結果...


「全部、めり込んでます。」

 あるスタッフはそう言った。どうやら、全力で走って行った上田さんは凄い勢いでバナナの皮を地面に踏みつけていたようだ。踏んではいたが、転けはしなかったようだ。

 さて、次のターゲットにいくとしよう...


 次のターゲットは大原さんである。彼もある日、収録が終わった後の帰り道で検証されたようだ。

「ふぅ、帰ってひとっ風呂入りますか。」

 大原さんは早く帰ってゆっくりしたいようだった。だが、これから彼は全力で走らされる事になる。大原さんが少し歩いていくと、これまたお馴染みの例の看板があった。看板にはこう書かれていた。


『右側の壁に注目→』


「ん?」

 彼はそちら側を見た。すると、今までと同様に貼り紙が貼られていた。それには、こう書かれていた。


『この廊下を思い切り走り抜けて下さい。』


「マジか。」

 何だろうか、みんなの反応がほとんど同じなようだな。まぁ、あまり気にしないでおこう。

 そして、少しすると大原さんはそこのバナナの皮を気合で避けならが全力で走り抜けて行った。彼の姿が見えなくなると、即座にスタッフ達はまずバナナの皮を調べに行った。まぁ、もちろんバナナの皮は何の影響も受けていなかった。

 では、次のターゲットに移るとしよう。次のターゲットは東大であった。彼も今までと同様に帰り道に検証を行ったようだ。

「今日は一段と疲れたなぁ。」

 皆さんが共通している事は疲れている事であろう。そして、彼もある程度歩き看板の前までやって来た。看板にはこう書かれていた。


『右側の壁に注目→』


「何だろう。」

 東大はそちらを見た。これをしていてありがたい事は、誰も怪しまずに行動してくれる事である。

 彼が見た先にあったものは、お馴染みの貼り紙であった。ちなみに、書かれていた文字は...


『全力で走り抜けて下さい。』



 といった感じで今までと同じである。

「この廊下をか。私は足が遅いが大丈夫だろうか。」

 東大よ、気にする所が違いますよ。どうやら、彼は貼り紙には何も思っていないらしい。むしろ、自分の足の遅さを気にしていた。

「まぁ、いいか。自分の全力だけだし、他人との競争じゃないからな。」

 そう言うと、東大は廊下を全力で走って行った。それも、途中に仕掛けられている大量のバナナの皮をあるのが分かっていたかのように的確に避けながら走って行ったのであった。

 彼の姿が見えなくなると、スタッフ達はまずバナナの皮を確認しに向かった。まぁ、当然の事ながらバナナの皮には傷1つもなければバナナの皮は1ミリも置かれていた場所からずれてはいなかった。

「凄い動きだったな。」

「だな、無駄なモーションがなかっからな。」

 あるスタッフの言葉に赤石さんはそう言った。さて、ここまでやってみると1人1人反応は違った。そして、この検証もいよいよ次が最後のターゲットとなる。さて、最後のターゲットはどのような感じになるのだろうか。では、最終ターゲットにいくとしよう...




 最終ターゲットは、歌川さんであった。どうやら、彼も帰り道で検証をされたようだ。ここまで来ると、流石に仕掛けは分かるであろう。

「ふぅ、夕食食べに行きますか。」

 歌川さんはよほどお腹がすいているらしい。そして、彼は看板の立てられている廊下に差し掛かった。

 モニターでそれを確認したスタッフ一同は、目をこしらえてモニターを見つめた。

 歌川さんが看板の前に到着しようとした、その時...


「あ、夕食食べに行くのだったら方向逆だわ。」

 そう言って彼は引き返して行き、別の方向に向かって歩いて行ったのだった。

「マジかっ!?」

 これを見たスタッフは慌てて仕掛けていた看板と貼り紙とバナナの皮とモニター機材を全て回収し、彼の通る道を急いで調べて先回りを試みた。

 そして、数分後...


「モニター機材、問題なし。」

「看板設置及び、貼り紙貼り、バナナの皮置き完了。」

「歌川さん、来ます。」

「了解。」

 各スタッフ達が言うと、赤石さんはそう返した。すると、廊下にいたスタッフ達は全員近くの部屋に隠れたのであった。

 そして、数秒後...


「この道であってたな。」

 歌川さん、ご登場である。彼は少しずつ看板へと近づいて行く、この状況を見る限りは引き返すというような事は無いであろう。

 そして、歌川さんは看板の前までやって来た。まぁ、看板には毎度お馴染みの言葉が書かれていた。


『右側の壁に注目→』


「ん?」

 歌川さんはそちらを見た。そこにも今までと同様に貼り紙があった。そして、書かれていた文字はこうであった。


『全力で走って下さい。』


「全力で?」

 すると、歌川さんはその廊下を全力で走りって行った。しかし、ここである奇妙な現象が起こったのである。それは...




 歌川さんの進路にあったバナナの皮達が彼が通るのにあわせて、次々と彼を避けるかのように壁際まで勝手に動いたのであった。(注・スタッフ達の仕掛けではありません。)

「はぁ!?」

 モニターで確認していたスタッフ達はそういう反応をしていたが、検証をされている当の本人は全く気付かずにそのまま走り抜けて行ったのだった。

「...一応、確かめに行こうか。」


 歌川さんの姿が見えなくなると、赤石さんはそう言った。すると、スタッフ達はバナナの皮を見に行った。

 結果はもちろん、バナナの皮は無傷であった。だって、バナナの皮が彼を避けたのだから、それが無傷なのは当たり前である。

「無傷だな。っていうか、避けたよなこれ。」

 バナナの皮を回収しながら赤石さんはそう言った。そして、その後スタッフ一同は検証に使用した道具を彼らは全て片付けて検証を終えたのであった...


 ここから通常放送です。

「いやぁ、何ともまぁ不思議感だけを残してVTRが終わりましたね。」

「バナナの皮に避けられるって。」

 雄一そして池谷はそう言った。すると、雄一はこう言った。

「そういえば、ベストファイターズの5人は検証だと気づきはしなかったですか?」

「全く、しなかったです。」

「っていうか、これはドッキリと言うよりは検証だよな。」

【さっきからそう書かれていただろうが。】

 5人が言うと、池谷はそう言った。それに対して赤石さんはそう書いたカンペを出していた。

「あ、スミマセン。」

 それを見た池谷はそう言った。すると、雄一が言った。

「っていうか、バナナに避けられるって...どうよ、歌川さん。」

「自分でも分かりませんよ。」

「本当に、不思議だけが残る検証でしたね。」

 歌川さんがそう答えると雄一はそう言った。すると、池谷が言う。

「そろそろ、次いかないか?」

 少々、強引な気はするが雄一はその言葉に頷いた。すると、その時だった。赤石さんはカンペを出したのだ。

【いや、今回は放送時間の都合上ここまでた。続きは次回に後半という形で放送する。】


「分かりました。では、今回のドッキリ企画はここまでとします。次回の後半をお楽しみに。」

「でわでわ...。」

 カンペを見た後、雄一がそう言うとその後に続けてメンバー一同がそう言った。そして、ドッキリ企画前半が終わったのであった...






えー、更新がかなり遅くなりましてスミマセン。


今年は去年よりも、かなりスケジュールが忙しいので、このザマです。


そして、携帯をスマホかiPhoneに変えるので、さらに執筆スピードと投稿スピードが落ちるでしょうがご了承下さい。


今回は企画の前半でしたが、次回に続きの後半を投稿します。


なので、次回作をお楽しみに。


でわでわ...。



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