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第7回放送『謹賀新年、明けましておめでとうございます。』


今回は、年末年始企画で逆算しりとりをする話です。


他にもいくつか、別の事もしています。


まぁ、詳しい事は読んでからのお楽しみ。


では、本文へどうぞ。




 時日は、12月31日(要は、大晦日)の夜12時近く、レギュラーメンバー並びにスタッフ一同そして、その他の局員や局長など数多くの人達が、ここ8階第8スタジオに新年を迎えようとやって来ていた。...どこのパーティー状態ですか?

 レギュラーメンバー達は、赤石さんと数人のスタッフ達に今回の放送について最終確認の話をされていた。

「マジで、やるんですか?」

「おう、当たり前だ。」

「成功しますかね。」

「するだろう。」

 雄一と赤石さんは、何やら話し合っていた。何か、あったのだろうか?

 彼らは話の続きをしだした。

「−で、カウントダウンの時にそれを使って、ああなって...そうしろと?」

「知らなかったみたいにな。」

「了解です。」

 全く何の話か分からない。どうやら、その時までのお楽しみのようだな。すると、あるスタッフが言った。

「もうすぐ、カウントダウンが始まりますのでレギュラーメンバーは指定された場所に、スタッフ並びにそれ以外の人達はカメラよりも後ろに立って移動して下さい。」

 スタジオ内の人達は直ぐ様、言われた通りに動いた。

 放送が出来るようになると、赤石さんがマイクを持って言った。

「スタジオ内にいる諸君、盛り上がってますか?」

「おぉーう!!」

 スタジオ内の人達はそう答えた。さらに、赤石さんは言う。

「新年、越したいかぁー?」

「おぉーう!!」

 新年は、勝手にやってきますけど?さらに、赤石さんは言った。

「じゃあ、みんなで楽しく年を越そうぜ。せーのっ!」

 せーのっ!って何ですか。

「its レギュラーテレビ!!」

 赤石さんも含めスタジオ内の人達は、そう掛け声みたいなものを入れた。...魂の注入でしょうか?まぁ、それはさておき...。

 いつものスタッフが言った。

「年末年始スペシャル開始まで、3・2・1・スタート!!」


カチン...


 今回も赤石さんがカチンコを壊すと思いきや普通にカチンコを使用した。

「年末年始スペシャルが始まりましたね。」

「そうですね。そう言っても、今年も後数分で終わりますがね。」

 このような雄一と池谷の会話で始まる年末年始の企画。すると、雄一はレギュラーメンバー達にこう言った。

「もうすぐ、今年も終わり新しい年になりますが、皆さんは何か今年中に楽しかった事とかありませんでしたか?」

 そういう事を聞きますか、何か番組みたいですね。...一応、番組なんだがな。

「・・・」

 誰も首をかしげるだけだった。雄一は言った。

「あー、無かった?」

コクッ...


 即座にレギュラーメンバー達は頷いた。すると、池谷は言った。

「即答だな、お前ら。」

 すると、歌川さんは言った。

「ちなみに、不藤さんや池谷さんは何か今年で楽しかった事とかなかったんですか?」 そう言われると、司会者2人は考え込んだ。その結果...


「言われてみれば...ないな、池谷。」

「だな。」

 あなた方も無いのかよ。すると、赤石さんがカンペを出した。

【もうすぐ、1分のカウントダウンが始まるぞ。】

 もうそんな時間なのか。メンバー達はカウントダウンへの準備をした。(まぁ、ただ単に姿勢を整えたりしただけだがな。)すると、いきなり五十嵐が言った。

「なぁ、不藤。」

「どした?五十嵐。」

 雄一が聞き返すと五十嵐はどこからともなく、黒色の球体にヒモが付いていて残り数分のカウントダウンをしているタイマーが付いている物を、雄一と池谷に見せた。

 池谷は言う。「このタイマー、スタッフの方にあるタイマーと全く同じ時間をさしているぞ。」

「だな。」

 横で雄一は言った。ちなみに、タイマーは互いに残り30秒を切っていた。

【何をしてる?】

「いや、こんなのがあったらしいです。」

 雄一が赤石さんにそれを見せると赤石さんはカンペを出した。

【あぁ、爆弾だろう。】

「はぁっ!?」

 カンペを目にしたレギュラーメンバー一同はそう言った。すると、あるスタッフがそれをスルーして言った。

「残り、15秒ー。」

 スタジオ内は、レギュラーメンバー達を除き、新年を迎えようと盛り上がった。

【まぁ、諦めろ。爆発からの新年明けましておめでとうございます。も、良いんじゃね?】

「いやいやいやいやいや...」

 メンバー達は赤石さんのカンペに対して、手を横に揺らしながら言った。...これ、2つの意味でもとれるよな。1つは、「何を言ってんですか、あなたは!?」みたいな感じと、「嫌々嫌々嫌...」っていう本気でそれだけは勘弁していただきたいという感情の2つでとれそうだな、本当に。


 こうしている間に、カウントダウンのタイマーは残り10秒となっていた。

「年越しまで、10・9・8・7...」

 あるスタッフはカウントダウンを始めた。

「あの、この爆弾はどうしろと?」

 雄一な言うと、赤石さんはカンペを出した。

【まぁ、気にするな。】

「いやいや、気にするよ。」

 それを見て池谷は言った。すると、雄一は言った。

「えー、皆さん。年越しの準備は出来てますか?」

「おぉーうっ!!」

 池谷を除くメンバー一同は言った。すると、池谷はこう言った。

「いや、お前爆弾どうすんだよ。」

「年越し、張り切っていきまっしょう!!」

「おぉーうっ!!」

 メンバーはそう返した。池谷は言った。

「いや、無視んなよ。」

「6・5・4...」

 刻一刻と新年が近づいてくる。まぁ、それと同時に爆弾の爆発も近づいてきていた。

「おいおい、爆発するって。」

「気にするな。そして、腹をくくれ池谷。」

 池谷の言葉に雄一はそう言った。

「マジか...」

【大丈夫だ、どうにかなる。...多分な。】

「まぁ、そういう事だ。」

 赤石さんのカンペを見て雄一は言った。すると、あるスタッフが言う。

「後、3秒です。」

 すると、スタジオ内の人達はカウントダウンを始めた。

「3・2・1...」

 そして、新年一発目の放送が始まる。−と、思いきや...


チュドーン!!


「ぎゃあああぁぁぁーーー!!!」

 レギュラーメンバー達のいる所だけが、大爆発した。あー、そういや爆弾がありましたね。−で、この後はどうなるんですかね?


◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 さっきの爆発から少しして...


『謹賀新年、明けましておめでとうございます。』

 と、爆発した後に煙でそう書かれた。しかも、虹色で。...どこに手を加えているんですか。(っていうか、煙が虹色って。)

 徐々に煙がはれてきた。果たして、レギュラーメンバー達は無事なのだろうか。完全に煙がはれると、レギュラーメンバー達の姿が見えた。彼らは、無傷でいて何故か袴(正月の時に男性が着る着物?)を来ていた。そして、彼らの後ろには門松や鏡餅などの正月グッズが置かれていた。

 そして、

「まさか、本当にやるとはな...」

「...だな。」

 雄一に続き池谷は言った。...この言い方からして、明らかに打ち合わせしていたのだろう。

【成功したようだな。よし、始めてくれ。】

「あー、はい。」

 赤石さんのカンペを見て雄一はそう言った。そして、いつも通りに放送を始めた...


「えー、爆発から始まりました。新年一発目のレギュラーメンバーの番組...司会は、不藤雄一と...」

「池谷和也です。」

 そして、2人は言った。

「よろしくお願いします。」



 その後、雄一は言った。

「えー、本来なら省いているのですが今回は新年スペシャルという事なので、レギュラーメンバーの名前だけを紹介しようと思います。」

 詳しい事は、割愛。まぁ、キャラクターが追加されたので名前だけ載せます。

 雄一はレギュラーメンバーを名前だけ紹介し始めた。

「司会者以外のレギュラーメンバーは、五十嵐缶三郎・坪井速人・上田何作・大原哲・東大天才・歌川等心・人形作者・消化器・バチーン板・スノーウィン・ポロフ、ピロフ、ペロフ、プロフ、パロフのパチパチズと、スタッフ側の方でカンペを出したりしている赤石雄二の16人です。」

「不藤、レギュラーメンバーって18人じゃなかった?」

 雄一がざっと紹介し終えると、池谷はそう言った。すると、雄一は答えた。

「あー、俺達を足したらな。ただ、さっき言った人の中には俺らの名前は無かったから、16人と言った。」

 まぁ、実際の所は18人だそうで。...多いなぁ、人数。

「−で、この後はどうするんだ?不藤。」

「まぁまぁ、そう慌てなさるな。」

 池谷の言葉に雄一はそう返した。さらに、雄一は言った。

「新年になったら、一番最初に言わなければならない事があるだろ。」

「あー、あれね。」

 池谷は言った。すると、雄一は言った。

「じゃあ、みんなせーの...」

 そして、雄一の「せーの」に続いてレギュラーメンバー全員は言った。

「新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。」

 そして、一礼をした。すると、赤石さんがカンペを出した。

【じゃあ、企画をしようか。】

「了解です。」

 雄一はそう言うと、話を進めた。

「では、正月企画は何をするかと言いますと...its 逆算しりとり。」

 スタジオ内は、かなり盛り上がった。−と、言ったのは良いが雄一はある事に気づき言った。

「−を、始めたいのですが...今回は新しいキャラクターが追加される見たいですので、そちらの紹介を先にします。」

「あー、だから席があいているのか。」

 横で池谷はそう言った。確かに、席が2つだけあいている。という事は、新キャラクターは2人いるみたいだ。すると、雄一は言った。

「では、登場していただきましょう。どうぞ。」

 すると、スタジオ内にある2名のキャラクター達が入ってきてレギュラーメンバーのもとにやって来た。


「...なぁ、不藤。」

「...ん?どした、池谷。」

「あれ、ハニワとロボット...か?」

「...多分な。」

 司会者2人が話し合っていると、

「我々ハ、宇宙人ダ。」

 そうハニワとロボットは言った。その直後、

「嘘つけ...」

 雄一はいったい。すると、池谷は言った。

「っていうか、喋ったし。」

 すると、

「まぁまぁ、ハニワとロボコン。それぐらいにしておけ。」

 上田さんは言った。すると、雄一は言う。

「上田さん、もしや?」

「そうだ。この企画に新キャラクターを使いたいと言われたから作ったんだよ。」

「...やはり、そうか。」

 上田さんが言うと、雄一はそう言った。すると、池谷が言った。

「紹介はさせるんですか?」

「口答で言うよ。ハニワみたいな奴が『はにわ』で、ロボットは『ロボコン』って名前だ。」

 そう言って、上田さんは2人の紹介を軽く終えた。...はにわ、そのままじゃん。

「はあ、名前は分かりました。じゃあ、あいている席に座って下さい。」

 雄一がそう言うと、その2人はあいている席に座った。...っていうか、扱い方が雑だな。そして、これでレギュラーメンバーは20人になったようだ。

 2人が座ると、雄一は言った。

「じゃあ、改めまして逆算しりとりを始めま」

「ルール説明を頼む。」

「了解。」

 池谷にそう言われると、雄一はそう言ってルール説明を始めた。


「ルールを説明します。ルールは簡単、言葉の頭文字に続くように言葉を言って下さい。例えば、『しりとり』という言葉が回ってきた場合は『し』で終わる言葉を考えて下さい。まぁ、『かかし』とかね。...まぁ、簡単に言えばしりとりの逆版という事です。今回に関しては、勝利条件はありません。時間いっぱいやります。そして、当たり前ですが同じ言葉は使用不可能です。」

「えー、では不藤。順番を発表を頼む。」

 雄一の説明が終わると、池谷はそう言った。すると、雄一は逆算しりとりの回答順番を発表した。

「じゃあ、順番を発表する。順番は、不藤→池谷→五十嵐→坪井→上田→大原→東大→歌川→人形作者→消化器→バチーン板→スノーウィン→はにわ→ロボコン→パチパチズの順にいきます。」

 発表を終えると、雄一は言った。


「じゃあ、今回の最初の言葉は『お正月』です。では、始めます。」


its 逆算しりとり!


不藤「『顔』。」

池谷「『発火』。」

五十嵐「『木の葉』。」

坪井「『キノコ』。」

上田「『柿』。」

大原「『消火』。」

東大「『場所』。」

歌川「『木馬』。」

人形作者「『霜』。」

消化器「『チラシ』。」

バチーン板「『放置』。」

スノーウィン「『稲穂』。」

はにわ「『貝』。」

ロボコン「『イカ』。」

パチパチズ「『司会』。」


2順目...


不藤「『橋』。」

池谷「『S波』。」

五十嵐「『ハエ』。」

坪井「『P波』。」

上田「『便秘』。」

大原「『岸辺』。」

東大「『火炎放射器』。」

歌川「『鹿』。」

人形作者「『妻子』。」

消化器「『黄砂』。」

バチーン板「『あんこ』。」

スノーウィン「『メシア』。」

はにわ「『海ガメ』。」

ロボコン「『単刀直入』。」

パチパチズ「『旗』。」


3順目...


不藤「『那覇』。」

池谷「『かんな』。」

五十嵐「か...『聖火』?」

坪井「『店』。」

上田「『金網』。」

大原「『ろ過』。」

東大「『退路』。」

歌川「『下』。」

人形作者「『まむし』。」

消化器「『睡魔』。」

バチーン板「『かす』。」

スノーウィン「『ヤリイカ』。」

はにわ「『蚊帳』。」

ロボコン「『サキイカ』。」

パチパチズ「『傘』。」


4順目...


 −に、入ろうとすると...


カランコロン...


 何やら音が鳴った。すると、五十嵐が言った。

「何だ?誰か何かに当選したか?」

「いや、違うだろ。」

 池谷はバッサリと五十嵐のセリフを切り捨てた。すると、雄一は赤石さんがカンペを出している事に気がついた。カンペには、こう書かれていた。

【スペシャル企画の時間みたいだ。】

「スペシャル企画とは?」

 雄一が言うと、赤石さんはカンペを出した。

【詳しくは、上田さんと坪井さんから。】

 すると、雄一は言った。

「だそうですよ。上田さんと坪井さん。」


 すると、上田さんと坪井さんは自席から立ち、司会席にやって来た。池谷は聞いた。

「−で、詳しい事とは?」

 すると、上田さんが答えた。

「実はな、そこに座っているメンバーと俺達である企画を撮影していたんだよ。」

「俺ら、知らないけど?」

 それを聞いた雄一は言った。すると、坪井さんが言った。

「だって、司会者以外だけでやるって言われたので。」

「っていうか、いつ撮影したんだよ。」

「クリスマス企画より後で、年末年始企画よりも前だが?」

 池谷のセリフに上田さんはそう返した。まぁ、そうであろうな。

「−で、何を撮影していたんですか?」

 雄一が聞くと、坪井さんはこう答えた。

「競争競技です。」

「なるほど。」

 雄一が言うと、上田さんがある場所を指さして言った。

「じゃあ、始めるぞ。みんな中央モニターを見てくれ。」

 メンバー達は、彼が指をさした所を見た。...が、そこには何もなかった。

「上田さん、モニターなんてありませんが?」

 雄一がそう言うと、上田さんはどこからともなくボタンを取り出してこう言った。

「今から出すよ。」

 今からとは?

 上田さんはそのボタンを押した。すると...


ウィーン...ガシャン。


 いきなりスタジオの中央に大きなモニターが出現し、電源が入った。




「よし、準備完了だ。」

 上田さんが言うと、続けて坪井さんが言った。

「では、VTRをどうぞ。」

 VTRが始まった...


(ここからは、VTRの話です。)


 画面には、地面が雪に覆われていてその上には雪で作られたレースコースみたいなものがあるスタジオが写し出された。

「始まりましたー...年末年始企画、『平行そりレース』です。」

 人形作者はマイクを手に持って言った。どうやら、この企画では彼が司会をしていたようだ。

 人形作者が言い終えると、「わー!」とスタジオ内が盛り上がりを見せた。すると、彼は言った。

「では、ルールを説明します。」

 そして、ルール説明が始まった...


「ルールは簡単。今、用意されているそりに乗ってゴールを目指し、一番にゴールした人には良いものをプレゼントします。また、参加賞もあるので頑張って下さい。」

 どうやら、人形作者がルール説明をしている間にレースの準備が出来たようだ。それを見て人形作者は言った。

「どうやら、準備が終わったようです。では、参加者の方々はそりの右横に立って下さい。」

 右横には、とくに意味はありません。参加者全員は、そりの右横に立った。すると、人形作者は参加者紹介を始めた。

「では、参加者の紹介です。1号車...坪井速人、2号車...上田何作、3号車...大原哲、4号車...東大天才、5号車...歌川等心、6号車...五十嵐缶三郎、7号車...パチパチズ、となっております。」

 紹介を終えると、さらに人形作者は言った。

「では、乗り込んで下さい。全員が乗り込み次第、スタートします。」

 参加者全員は、そりに乗り込んだ。すると、五十嵐が言った。

「なあなあ、このそりって普通のそりなわけ?」

 すると、人形作者はこう答えた。

「そんなわけないだろ。」

「じゃあ、このそりにはどんな機能が付けられているの!?」

 パチパチズは、そう言った。すると、人形作者はこう返した。

「今から説明する。説明するタイミングを見失ってしまって言えなかったよ。」

 そして、この競技で使われるそりの機能について説明が始まった。


「まず、このそりは普通のそりではなくてアクセルとブレーキがついている。操作方法は車と同じだ。それをいかに上手く使うかによって勝敗が変わってくる。次に、そりの後方にはターボエンジンが備え付けられていて、アクセルとブレーキの間にあるペダルを踏むと使用できるが、ペダルの配置がアクセルとブレーキの間という事は、誤って踏んでしまいターボエンジンが起動するかもしれないから注意するように。そして、カーブには気を付けるように。3つ目は、ハンドル操作だ。まぁ、カーブ以外ではあまり使わないだろうけど、相手の走行を妨害したい時などに使うと良い。...以上。」

 これ、半分はボブスレーに近くない?...っていうか、乗り物はそりじゃなくてもいい気がする...。

「全員、分かったか?」

「分かった。」

 人形作者の言葉に参加者達は、そう返したすると、人形作者は言った。

「あー、言い忘れてたけど...この競技、外部からも妨害があるから。」

 彼はそれの例をあげ始めた。

「例えば...消化器による放火又は激流とか、バチーン板による地割れ又は地砕きとか、はにわによる赤土投げとか、スノーウィンによるハズレの時に使った雪玉ランダム投げとか、ロボコンによるビーム攻撃とか...他にもたくさんあるので、注意して下さい。」

 ...最後のやつ以外は、あまり聞かない妨害だな。...っていうか、そりにターボエンジンって。

 言い終えると、人形作者はピストルを手に持った。そして、言った。

「じゃあ、始めます。3・2・1...スタート!!」


パーン...


ゴオオオオオッ!!


 レースが始まった。参加者達は自分の乗っているそりをゴールに向かって走らせ始めた。−と、同時に妨害隊も様々な手段で彼らを簡単には進めさせようとはしなかった。

 ただ、3人を除いては...


 ちなみに、3人とは誰の事かというと、上田さん・坪井さん・東大の3人だった。

 まず、坪井さんは。妨害になんて当たらずにスイスイと跳ばしていた。...っていうか、早すぎて当たらない。

 次に、上田さんは。妨害を避けつつ坪井さんに食らい付いている。たまに妨害に当たるが、まるで効いていない。...一番、有利なのでは?

 そして、東大は。天才的(?)な頭脳を駆使して妨害を避けつつスピードも一定に保ちながら、2人に食らい付いている。...あなたが、一番凄いよ多分。


 この3人は、あっという間に残り3人の参加者の視界から消えていった。 では、その3人の方はどうなっているかというと、大原さんの独走グループと五十嵐vsパチパチズの2グループにわかれていた。

 大原さんは、

「うおおおっ!!」


ギュイイイーン!!


 気合いで彼らの後を追っていた。その気迫は妨害をも無視するという力を持っていた。

 ちなみに、最下位争い組の五十嵐とパチパチズはどうなっているかというと...


「「うおおおっ!!」」


ガガガッガガッガガッガッガガガ...


ガンガンガン...


 この2グループは、「横転しろや。」と言わんばかりに、互いのそりを相手にぶつけまくっていた。

 だが、そりはなかなか横転はしない。むしろ、ダメージすら無い。すると...


 そこに雪玉が飛んできた。...え?これって。


チュドーン!!


「ぎゃあああーーー!!!」

 雪玉は、突如爆発した。どうやら、ハズレの雪玉だったようだ。...やっぱりね。

 しかし、そりは横転してもいなければ壊れてもいない。つまりは、彼らは爆発を食らったが関係なしにゴールまで走行しなければならない。

 彼らは再びそりのエンジンを起動させ、ゴールを目指して走り出した...


 一方、首位組はというと...


「待てやこらー!!」

 大原さんにぴったりと食い付かれていた。...よく追いついたね、あなた。それも気合いだけで。

 もちろん、競争で待てと言われて待つ者はいない。3人揃って必死に逃げようとする。しかし、


「うおおおっ!!」

 はい、大原さんの『気合』が発動。すると、徐々に距離が縮められ4人は横一列に並んだ。...そり4台も横に並んで走れるのか。

 すると、

「らーーー!!!」(坪井)

「っおおおおおっ!!!」(上田)

「負けられっかぁー!!!」(東大)

 彼らも気合を入れた。−が、大原さんの気合には及ばず、せいぜい現状を維持しか出来なかった。つまりは、まだ4人は横に並んだ状態である。

 だが、ゴールまで後少ししかない。というよりもあと数秒、誰が1位になるのだろうか。

 そして、

「よっしゃー!!ゴール。」

 4人はその状態のまま揃って1位でゴールした。





 −と、思いきや...


「皆さん、お疲れ様です。」

 ゴールラインより少し奥の横辺りにそう言って手を振っている歌川さんの姿があった。

 それを見て4人は、

「っんだと!?」

 と、声を合わせた。

チュドーン!!


 そして、ターボエンジンをつけたままだった4人のそりは、そのまま前に走りゴール奥の壁に激突した。


 すると、4人は歌川さんのもとにやって来た。坪井さんは言った。

「いつ、抜いたんですか?」

「えっと...」


 長いので、割愛。(え?ちょっ、待てよ。)


「そうだったんですか。」

「気づかない間にゴールされているとは。」

 坪井さんに続き上田は言った。...これは、ただ影が薄くて気づかれていなかったようだな。

「でも、いつから気配を消したんだ?」

 大原さんは言った。影が薄かった事をこの人は、気配を消したと言っている。続けて東大が言った。

「スタートの時はいましたよね?」

 確かに、スタートの時は参加者として呼ばれていた。すると、歌川さんは言った。

「スタートの時は、いましたが気配がいつ消えたかは分かりません。」

「...おい。」

 他の人は同時に言った。すると、人形作者が言った。

「では、うらの話はおいといて五十嵐達を見てみましょう。」

 という訳で、五十嵐とパチパチズはというと...(っていうか、本当においてかれたなぁ。)




ズガガガガッドガガガッガガッガガガガーーー


ガンガンガン!!


 未だに無駄にぶつかり合っていた。すると、場外からそれを見ていた消化器が言った。

「よし、バチーン板。頃合いだぁー。」

「おう。」

 バチーン板は言った。...頃合いって?

 すると、次の瞬間...


「とおぅりゃあああ!!!」


バチーン!!


 バチーン板は勢いよく地面を叩いた。(自分の体で。)すると、


ガガガガガガガガガッ!!!!!


 レースのコース内に地割れ並びに地砕きが発生した。さらに、

「消火消火ぁ。」


バシャアアアァァァ...


 消化器による激流が発生した。争っていて周りに目を向けていない彼らは、もちろん気づいていなかった。すると、それを見てスノーウィンは言った。

「よーし、はにわとロボコン。やるぞー。」

「おう。」

 彼らは言った。...あなた達もやるのかよ。すると、

「おりゃあああ!!!」


ポイポイポイポイポイポイポイポイポイ...


 はにわは大量の赤土をコースに投げまくった。続けて、

「当たれぇー!!」


ビィィィィィ!!


 ロボコンがコースにレーザーを放った。その後に、

「うりゃ、うりゃあー!!!」


ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュン!!!


 スノーウィンはハズレ用の雪玉を大量にコース内に投げまくった。...めちゃくちゃするなぁ、こいつら。

 ようやく、五十嵐達は自分達が狙われていると分かり互いにそりを走らせた。

 −が、


メキン!!ドゴォー!!バコバコ...ゴオオオオオッ!!ズドーン!!チュドーン!!ドカーン!!


「ぎゃあああーーー!!!」

 全ての妨害技は彼らに直撃した。ちなみに、効果音の順番は妨害を発動させた順番と一致しています。(まぁ、最後のやつは除く。)

 これだけのダメージを負えば、流石にそりは...




 壊れてねぇー!?何でだ、人なら確実に怪我はする量の攻撃だぞ。何で、壊れないんだ。まぁ、さておき。

 攻撃を受けた五十嵐達は、

「くっそー、こうなったら...」

 どうするのだろうか。

「逃げるが勝ちだー!!」



ズキューン!!


 と言ってゴールに向かって逃げて行った。

 それを見た人形作者は、

「頃合いか。」

 そう言って、司会の場から離れてゴールの方へと向かった。...何が、頃合いなのだろうか。

「逃げられたか。」

 妨害人は同時に言った。五十嵐とパチパチズは、良い勝負をしてゴール近くまでやって来た。

 これで、ようやく無事にゴール...


 −は、させてもらえなかった。彼らが200メートル地点に着いたあたりで、人形作者がゴールラインの上に立った。...何を考えているんですか、危ないですよ人形さん。

 人形作者はそこに立つと、


シュインシュインシュインシュインシュインシュインシュインシュインシュインシュイン...


 両手をあわせて何やら光線のチャージをした。そして、チャージが完了した次の瞬間...


「くらえ、《サンダー・スクリュー》!!」

ゴオオオオオッ!!


 蒼き光線が五十嵐とパチパチズに向けて放たれた。五十嵐とパチパチズは避けようとした。

 −が、遅かった。


ズドーン!!


「ぎゃあああーーー!!!」


ガシャーン...


 そりは横転、どころか跡形もなく破壊された。五十嵐とパチパチズは、その場に倒れた。すると、人形作者は言った。

「フッ、決まったぜ。」

 直後、パチパチズはうつぶせの状態で顔だけを人形作者の方を向けて言った。

「何、かっこうつけてんだよっ!!」

 続けて、同じ状態で五十嵐も言った。

「お前は、何がしたいんだ!?」

「何か。」

 と、人形作者は五十嵐の問いを秒殺した。

「お前は...」

 五十嵐とパチパチズは、ボソッと言った。−が、人形作者には聞こえてはいなかった。すると、人形作者は言った。

「とりあえず、立て!そして、走れ!!放送時間が危ういんだよ。」

 彼らはしぶしぶ立ち上がった。人形作者は言った。

「よし、直線200メートルは走れよ。」

 すると、パチパチズは、

「出でよ、メカ!」

 そう言ってメカを呼び出し乗り込んだ。すると、五十嵐は言った。

「メカなんて追いこしてやるぜ。」

「じゃあ、準備はいいな?」

「おうっ!」

 人形作者が聞くと、彼らはそう答えた。すると、人形作者は言った。

「位置について、よーい...ドン!」


タタタタタタタタタ...



「うおおおっ!!」

 互いに見事な駆け足でスタートダッシュを成功し、走り出した。...っていうか、メカはターボ機能とかないのかよ。

 ある程度走ると、

「はっはー。やっぱり人間の足なんて遅いなぁ。」

 パチパチズは言った。すると、五十嵐は言った。

「ふん、そんな余裕こいてたら痛い目みるぞ。」

「そんな訳−うわっ!?」

 パチパチズは五十嵐に良い返しをしようとしたが、明らかに仕組まれた様な落とし穴にはまってしまった。その間に五十嵐は差をつけていく。

 そして、残り100メートル地点で再び彼らは横に並んだ。

「何がメカだ、カスだなぁー。」

 五十嵐が言うと、

「そんな事を言っていたら痛い目みるぞ。」

 そうパチパチズは言い返した。...さっき言われた事だよね?

「そんな訳ねっ−ぐはあっ!?」

 五十嵐が余裕をこいていると、彼は木に顔を思い切りぶつけた。そして、パチパチズは差をつけていく。

 そして、50メートル辺りに差し掛かるとまたも互いに並びゴールに向かって全力疾走を彼らは始めた。

「うおおおっ!!」

 ゴールまで、40...30...20...10メートルと近づいて来て彼らがようやくゴール...


 −は、したのだが。

カチッ...(何かを踏んだ音。)


「は?」


ドカーン!!


「ぎゃあああーーー!!!」

 その場が、大爆発した。ちなみに、メカは大破しました。

「何で?」

 五十嵐とパチパチズは言った。そんなの、こっちが聞きたいよ。すると、人形作者が言った。

「いやぁ、最後の地雷までかかってくれるとは。」

「貴様かぁー!!」

 五十嵐とパチパチズは、声をあげて言ったがスルーされ人形作者は言った。

「閉会式(結果発表)をするから、こっち来い。」

 彼らは、人形作者に着いて行った...


 閉会式が始まった。人形作者は参加者達の前に立ち言った。

「みなさん、お疲れ様でしたー。楽しかったですか?」

「まあまあだね。」

 感想は、全員がそれで一致していた。すると、人形作者は言った。

「じゃあ、今日のレースについて結果発表をするぞ。」

 そして、結果発表が始まった。

「第1回、『平行そりレース』優勝者は...歌川さんです。おめでとうございます。」

 拍手がされた。すると、人形作者は続きを言った。

「えー、1位の歌川さんには...お寿司屋にある袋版の醤油を10ダース(120袋)プレゼントします。」

 スタジオ内では拍手がされた。歌川さんはありがたく受け取った。すると、人形作者はさらに続きを言った。

「では、参加賞として優勝者ならびに皆さんには...お年玉として、500円分の商品券をプレゼントします。」


 拍手がされた。参加者はみんなそれを受け取った。人形作者は言った。

「えー、では今回の企画はこれにて終了です。お疲れ様でしたー。」

 こうして、VTRが終わった...


(ここから、現在の放送に戻ります。)


「どうでした。」

 坪井さんが言うと、雄一は言った。

「言いたい事がいくつかあるんですが、全て池谷君が言ってくれるはずなので、池谷君に頼みます。」

「じゃあ、池谷言ってみな。」

 上田さんはそう言った。

「マジで、俺が言うのかよ。」

 池谷はそう言いつつも言いたい事を言い出した。



「えっと...まず、本当にこんな企画を隠密にしていたのは凄いです。そして、平行はまぁ良いにして...そりにターボエンジンって何ですか?と思った。そして、優勝者への商品がショボかった事かな。」

「だそうです。」

 池谷が言い終えると雄一はそう言った。そして、付け加えて雄一は言った。

「後、出なかったから言っておきますが...歌川さんが影が薄かったのと、五十嵐とパチパチズへの仕打ちがちょっと酷かったなぁと、思いました。」

「色々とご誉めのお言葉ありがとうございます。」

「いや、誉めてないから。」

 人形作者が言うと、雄一と池谷はそう返した。すると...


カランコロン...


 いつぞやの音が鳴った。雄一が赤石さんの方を見ると、彼はカンペを出していた。

【この企画の話はここまで、逆算しりとりに戻ります。】

 それを見た雄一は言った。

「そうですか。じゃあ、移動している人は自席に戻って下さい。」

 移動していたメンバーは全員、自席に戻った。上田さんに関しては、モニターを片付けてから自席に戻って行った。

 全員が自席に着席したのを確認すると、雄一は言った。

「では、逆算しりとりを再開します。ルールは、覚えているはずなので説明は省きます。えーと...単語は何からか覚えてる?」

「忘れたよ。」

 池谷は言った。すると、赤石さんがカンペを出した。

【最後の単語は『傘』だったな。こっちは、全てメモしているから間違ってはいない。】

「という事は、『傘』の『か』で終わる言葉を考えれば良いって訳か、じゃあ俺から再開する。」

 雄一はそう言った。そして、逆算しりとりが再開された。


its 逆算しりとり。


えー、4順目です。


不藤「か...結構出てるからなぁ。じゃあ、『墓』。」

池谷「『大破』。」

五十嵐「『なた』。」

坪井「『砂』。」

上田「『師走』。」

大原「『寿司』。」

東大「『空き巣』。」

歌川「『ルアー』。」

人形作者「『カンガルー』。」

消化器「『投下』。」

バチーン板「『サイト』。」

スノーウィン「『審査』。」

はにわ「『箸』。」

ロボコン「は...か、『周波』。」

パチパチズ「『守株』。」


5順目...



不藤「『歌手』。」

池谷「『民家』。」

五十嵐「『刺身』。」

坪井「『土佐』。」

上田「『用途』。」

大原「『執行猶予』。」

東大「『梨』。」

歌川「『棚』。」

人形作者「『秋田』。」

消化器「『インドア』。」

バチーン板「『世界』。」

スノーウィン「『来世』。」

はにわ「『修羅』。」

ロボコン「『握手』。」

パチパチズ「『アルジェリア』。」


6順目...


 −に、入ろうとすると...


カランコロン...


 聞きなれた音が鳴った。雄一は言った。

「今度は、何なんでしょうかね。」

【食事の時間だとさ。1時間後にここに集合らしい。】

 赤石さんのカンペを見て雄一は言った。

「皆さん、今から1時間だけ食事の時間だそうです。なので、後半の放送に備えて腹ごしらえをしておいて下さい。では、1時間後にまたこの状態で居てください。では、一旦解散です。」

 年末年始スペシャルの前半がここで終了した。解散指示が出るとレギュラーメンバー並びにスタッフ勢、そしてスタジオにいた他の人達は食事をするために好きな場所に向かって行った...


(この食事中の話は不藤さんを中心に進めていきます。)


 放送関係者の全員がスタジオを後にした後、雄一はあのレギュラー麺に来ていた。そして、

「どれにしようかなぁ、」

 メニューを見て注文するものを考えていた。すると、

「相席、いいですか?」

 横でそういう男の声が聞こえたので雄一は

「いいですよ。」

 と言った。しかし、何か聞き覚えのある声だと気付き、横を向いた。すると、そこには赤石さんが座っていた...


「赤石さん、どうしてこの店に?」

「俺の行きつけの店だからだよ。」

 雄一の質問に赤石さんはそう答えた。すると、赤石さんは

「不藤こそ、何でこの店にいるんだ?」

 同じ質問をした。すると、雄一は

「赤石さんの回答をそっくりそのままお返しします。」

 そう言った。すると、赤石さんは言った。

「行きつけの店って事か。」

「そうです。」

 2人が、話しているとそこに従業員がやって来てこう言った。

「ご注文は、お決まりでしょうか?」

 そう聞かれ、雄一は

「ピリ辛味噌ラーメンを1つ。」


 そして、赤石さんは

「コク味噌担々麺を1つ。」

 そう注文した。この2人は辛い物好きなのだろうか。

 すると、注文を聞いた従業員が繰り返して言った。

「えー、ピリ辛味噌ラーメン1つとコク味噌担々麺を1つでよろしいですか?」

「はい。」

 雄一と赤石さんは言った。すると、

「オーダー!ピリ辛味噌ラーメンを1つとコク味噌担々麺を1つー!」

 そう言ってその従業員は、奥へ戻って行った。すると、赤石さんは言った。

「まぁ、あれだな今更だが不藤。明けましておめでとうございます。...だな。」

「いやいや、こちらこそ。明けましておめでとうございます。」

 雄一はそう言葉を返した。すると、赤石さんは言う。

「まぁ、今年も色々あるだろうが頑張れよ!」

「了解です。」

 雄一はそう返した。すると、

「はいー、ピリ辛味噌ラーメン1つとコク味噌担々麺1つです!」

 と言って、従業員がオーダーされた料理と水をテーブルの上に置いた。そして、彼は再び奥へ戻って行った。すると、赤石さんは言った。

「そういや、レギュラーメンバーの番組が2年目に突入するか。」

「正式に言うと、半年ぐらいしか経ってませんけどね。」

「...まぁ、2年目に入るとうちのテレビ局は色々あるらしいぞ。」

 赤石さんは雄一の言葉をスルーしてそう言った。雄一は聞く。

「色々な事とは?」

 赤石さんは答えた。

「まぁ、自由に講義をいくつでも受ける事ができるようになったり、新人が入ってきたり、新人の面接を頼まれたり、新人のめんどうをみたりの色々だな。」

「まぁ、最後のは大変ですよね。」

 雄一は言った。すると、続けて赤石さんは言った。

「だな。時々、どうしようもない奴が入ってくる事もあるからな。」

「ですよね。」

 雄一がそう返すと、赤石さんはこう言った。

「でも、好い人が入ってくる反面には必ずと言っていい程、めんどうな奴が入ってくる事が多いよな。」

「まぁ、現実はそんな感じでしょうね。」

 雄一がそう言うと、赤石さんは言った。

「...そうだよな。−っと、そろそろ食べないとラーメンのびてしまうぞ。」

 そして、赤石さんは頼んだラーメンを食べ始めた。すると、雄一は言った。

「まぁ、もう半分はのびてますけどね。」

 そして、彼も頼んだラーメンを食べ始めた...


 それからいくらか時が過ぎ...



 8階第8スタジオでは、年末年始スペシャルの後半が始められる準備がされていた。準備が終わるとあるスタッフは言った。

「後半の部を開始するので、皆さん所定位置について下さい。」

 すると、レギュラーメンバー達はいつもの場所にスタッフ勢もいつものポジションに、それ以外の人達は邪魔のならない所に移動した。

 全員が移動を終えるとそのスタッフが言った。

「では、後半の部...開始まで3・2・1...スタート!!」


バッカァ〜ン!!


 放送開始の合図と同時に赤石さんは持っていたカチンコを、派手に叩き割った。...スペシャルだからって、そこには気合を入れなくていいんですよ。




「えー、始まりました。レギュラーメンバーの番組...年末年始企画の後半の部。司会は、変わらず不藤雄一と...」

「池谷和也です。」

 まず、司会者2人のあいさつが入った。カチンコの事は毎回恒例の事なので、ふれないのかと思いきや、池谷はさっきの言葉に続けるかの様にこう言った。

「えー、見事に今回もカチンコが粉砕されましたねー。」

「まぁ、いつもの事ですがね。」

【そうだ、気にするな。逆算しりとりの続きをしてくれ。】

 赤石さんのカンペを見た雄一は言った。

「了解です。じゃあ、逆算しりとりを再開するぞ。」

 そして、逆算しりとりが再開された。

【ちなみに、書いておくが前半の最後は『アルジェリア』とパチパチズが言って5順目が終わった。だから、次は6順目の不藤から『ア』で終わる言葉を言う事になる。−で、後半の放送は時間の都合上、企画は挟まずに最後まで逆算しりとりをする。】

「分かりました。」

 赤石さんのカンペを見た雄一はそう言った。そして、ようやく逆算しりとりが再開された。


 its 逆算しりとり。

6順目...


不藤「『あ』で終わる言葉か...『エストニア』。」

池谷「国できたか、『サザエ』。」

五十嵐「『NASA』。」

坪井「『花』。」

上田「『余波』。」

大原「『投与』。」

東大「『マント』。」

歌川「『沖ノ鳥島』。」

人形作者「『お』だと?...『竿』。」

消化器「『草』。」

バチーン板「『細工』。」

スノーウィン「『猛者』。」

はにわ「『鴨』。」

ロボコン「『アオリイカ』。」

パチパチズ「『アウトドア』。」


7順目...


不藤「2回続けて『あ』できたか...『カンボジア』。」

池谷「『内科』。」

五十嵐「『粉』。」

坪井「『解雇』。」

上田「『外科』。」

大原「『あげ』。」

東大「『インドネシア』。」

歌川「『麻酔』。」

人形作者「『袴』。」

消化器「『爆破』。」

バチーン板「『カバ』。」

スノーウィン「『馬鹿』。」

はにわ「『サンバ』。」

ロボコン「『監査』。」

パチパチズ「『赤』。」


8順目...




不藤「どれだけ『あ』で回してくる気だよ...『シベリア』。」

池谷「よく、地理用語が沢山出せるな。...『飼い主』。」

五十嵐「『アルパカ』。」

坪井「『ロシア』。」

上田「『マシュマロ』。」

大原「『シマウマ』。」

東大「『追試』。」

歌川「『タイツ』。」

人形作者「『た』!?...『北』。」

消化器「『消化器』。」(まぁ、自分の名前はありにしよう。)

バチーン板「『警察署』。」

スノーウィン「『池』。」

はにわ「『境』。」

ロボコン「『調査』。」

パチパチズ「『父』。」


9順目...


不藤「きたぁー!!『不藤雄一』。」

池谷「自分の名前か...『寄付』。」

五十嵐「『殺気』。」

坪井「『高さ』。」

上田「『八幡』。」

大原「『居酒屋』。」

東大「『最終回』。」

歌川「『長さ』。」

人形作者「『マイナー』。」

消化器「『はざま』。」

バチーン板「『白羽』。」

スノーウィン「『拡張子』。」

はにわ「『ハッカー』。」

ロボコン「『左派』?」

パチパチズ「『中佐』。」


10順目...


不藤「『太刀』。」

池谷「『成田』。」

五十嵐「『宛名』。」

坪井「『シリア』。」

上田「『おうむ返し』。」

大原「『青』。」

東大「『タンザニア』。」

歌川「『サンタ』。」

人形作者「『さ』...『流砂』。」

消化器「『ユーカリ』。」

バチーン板「『まゆ』。」

スノーウィン「『砂浜』。」

はにわ「『アイス』。」

ロボコン「『ユーモア』。」

パチパチズ「『さ湯』」


 10順目が終わったところで...


カランコロン...


 例の音がなった。これは一体、企画はしないはずだが...。

「あれ、この音が鳴ったという事は企画が入るのでしょうか?」

「いや、違うみたいだぞ。」

 池谷の反応に対して雄一はそう言った。彼がそう言える理由は赤石さんの出しているカンペにあった。

【この音は逆算しりとり終了の音な。】

「ってことは、年末年始企画はこれで終わりと。」


 カンペを見た池谷が言うと、

【まぁ、そういう事になるな。】

 赤石さんはそう書かれたカンペを出した。それを見た司会者以外のメンバーは言った。

「よっしゃー、終わりだぁー。」

 −が、しかし...そうは問屋がおろさない。つまりは、まだ放送は終わらない。赤石さんはカンペを出した。

【企画は終わったが、放送はまだ終わりじゃない。】

「と、言いますと?」

 雄一は言った。

【逆算しりとりの結果発表や、お知らせ等を俺が言わないといけない。】

 毎回恒例の赤石さんの好評コーナー的なものが残っているようだった。すると、雄一は言った。

「じゃあ、赤石さん。こっちに来て始めて下さいよ。」

【了解。】

 赤石さんは司会席にやって来た。そして、言った。

「じゃあ、閉会式みたいなのを始めます。」

パチバチパチパチ...


 この場合、拍手はいるのか?拍手がなりやむと赤石さんは言った。

「まず、レギュラーメンバー並びにスタッフの皆さん、そしてそれ以外で来られている皆さん、今日はお疲れ様でした。」

「お疲れ様でしたー。」

 スタジオ内の全員はそう返した。すると、赤石さんは話を続ける。

「では、今回の企画で行った逆算しりとりについて、話をします。...今回の逆算しりとりは、10周しました。その結果、出た単語の数はなんと!!




...150単語です。」

「おぉー!」


パチバチパチパチ...


 拍手がなりやむと、さらに赤石さんは言った。

「まぁね、よく出たと言っておきます。...まぁ、逆算しりとりについては以上です。」

 そして、彼は次の話を始めた。

「ここからは、今後の流れみたいな事を言っておきます。えー、今日から一応レギュラーメンバー達は芸歴が2年目ということになります。−で、2年目に入ると何があるか軽く説明をさせていただきます。...というわけで、モニターを見てください。」

 すると、どこからともなく巨大なモニターが司会席の後ろに出現した。スタジオ内の人達はそれを見た。それには、色々と書かれていた。

「赤石さん、これは?」

「まぁ、今から言っていく事が書かれているんだ。」

「なるほど。」

 雄一の言葉に赤石さんはそう返した。すると、池谷はそう言った。そして、赤石さんはモニターに書かれている事を言い出した。


「えー、2年目になるとどういう事ができるようになるのかを言っていきます。まず1つ目は、自主講習システムが自由になる。自由講習システムとは、一番最初の定期考査の時にいくつが学科を選び、その選んだところに講義を受けに行けるというシステムの事だ。1年目では、学科選択の数が限られていたが2年目になると好きな数だけ選ぶ事が可能になる。」

 メンバー一同は、「へぇ〜。」という様な感じで聞いていた。そして、赤石さんは次の事を言い出した。

「2つ目は、研修が入ってくる事だ。このメンバーでは、1回だけ全員でした事があるだろうが、そんな感じではなく本格的な研修が入ってくる。ちなみに、研修についてだがメンバー全員が同時に同じ場所に行く事は、そうそう無い。行くとなると、知らない人達という行くか知っている人と行っても、そういう人は少ないだろう。ちなみに、研修は日本内にしか行かないが確実に何日かは東京から出る事にはなる。これについては、まだ詳しい事は言えないがそのつもりでいるように。」

 メンバー達は、「マジかぁー。」みたいな感じで聞いていた。赤石さんは話を次の段階に進めた。

「−んで、3つ目は...面接官に呼ばれたりする事があるという事についてだ。まぁ、会社や学校は確実に毎年何人かは面接を受けにやってくる。その時に面接官を頼みますと言われる事が何回かある。その時は、指定された部屋に指定された時間に間に合うように移動をし、適切な処置をしてくれ。これについては以上だ。」

 メンバー一同は、「面倒だなぁ〜。」みたいな感じで話を聞いていた。赤石さんは、さらに話を進めた。

「4つ目は、提案権利の獲得だ。これは、簡単に言えば何か作ってもらいたいような施設等の案があれば自ら局長に掛け合って話す事が出来るようになる事だ。まぁ、採用不採用については局内会議で決められるから、決して全てが採用されるわけではないので注意するように。この話しに関しては以上だ。」

 メンバー一同は、「いいね。」みたいな感じで話を聞いていた。すると、赤石さんは次の段階に話を進めた。




「まぁ、これが最後になる。−が、これが一番厄介な事だな。それは...新人の面倒をみる事だ。毎年何人か優秀な人が入って来るんだが、その反面に何人かは、どうしようもない奴が入って来る。だから、そういう人達の面倒も見ないと行けなくなってくるって事だ。これについては、以上だ。」

 メンバー一同は、「なるほど。」みたいな感じで話を聞いていた。そして、赤石さんからの2年目についての話が終わった。

「いやぁ、2年目になると色々と自由枠が増えるみたいですね、池谷君。」

「でもな、不藤。その分、面倒な事も増えるんだぞ。」

 このような会話をする司会者2人。すると、赤石さんは言った。

「だな。メリットもありゃ、デメリットもある。」

「まぁ、現実はそんな感じですけどね。」

「そうだよな。」

 池谷が言うと、雄一はそう言った。すると...


「なぁなぁ、いつ終わるんだよ。」

「もうやる事は無いでしょ?」

 五十嵐並びにパチパチズは、言った。...お前達は、どんだけ早く収録を終わらせたいんだよ。

 すると、赤石さんは言った。

「後1つだけ、やる事は残っている。」

「何ですか?後、1つって?」

「今年について何をしたいか等を聞く事だ。」

 雄一の問いに赤石さんはそう答えた。すると、雄一は言った。

「それじゃあ、やりましょうか。」

「だな。」

 池谷は言ったすると、赤石さんは言った。

「じゃあ、始めようか。まぁ、今年の目標みたいなのを1人ずつ言っていくように。言う順番は、しりとりと同じ順番で頼む。では、スタート!!」

 今年の目標発表が始まった...


不藤「えー、私の今年の目標は...新しい新人の面倒も見つつ、このメンバーでの番組を今まで通りに進めていく事です。」

池谷「僕の今年の目標は...副司会として司会者を手助けし、新しい力とかをつけたいなと思っています。」

五十嵐「俺の今年の目標は...とりあえず、金を手に入れる事かな。」

坪井「私の目標は...オリンピックに参加し、メダルを取る事とスポーツジムを作る事ですね。」

上田「俺の目標は...色々と物を発明し、世界を魅了したいな。」

大原「目標というよりも、願いなんだが...今年も平和に終わってほしいな。」

東大「私の目標は...もっと雑学を勉強し、何でも分かるようになりたいです。」

歌川「僕の目標は...もっと、目立つ事ですね。」

人形作者「俺の目標は...キャラクター勢のリーダーとして任務を果たす事だ。」

消化器「目標は...新たな技術や特技を習得する事。」

バチーン板「目標は...今年以上に頑張る事。」


スノーウィン「目標は...皆さんに元気を届けられるような放送をする事だ。」

はにわ「目標は...去年は出番が1回しかなかったけど、今年はたくさん放送に出るようにしたい。」

ロボコン「目標は...沢山の人達に俺の凄さを理解してもらい事。」

パチパチズ「僕らの目標は...僕達が主人公の話を作る事です。」


 一通りメンバー達の目標発表が終わった。...何か、願望を言っているのが沢山いた気がするが、気のせいか?

「まぁ、皆さんの発表が終わりまして言える事は、まぁ目標は人それぞれという事ですね。」

「はい、そうですね。」

 雄一に続けて池谷は言った。その後に雄一は言った。

「そういや、赤石さんは目標ってありますか?」

「まぁ、俺の目標は...自分が持った番組の事は何がなんでもやりとげる事と後輩たちの面倒をしっかりと見る事だな。」

「そうですか。流石、ベテラン言う事が違いますね。」

 赤石さんの言葉に雄一はそう返した。すると、

【そろそろ、放送の終了時間となります。】

「じゃあ、そろそろ放送を終えようか。」

「だな。」

 それを見た雄一が言うと、池谷はそう言った。すると、赤石さんは言った。

「では、終わりの挨拶は俺がする。」

 そして、赤石さんは終わりの挨拶を始めた。

「えー、今日は年末年始企画という事で沢山の方々に来てきただき嬉しい限りです。スタッフの方々は、この企画のためにかなり前からセットの製作などありがとうございました。えー、今回の放送はこれにて終わりですがこのメンバーでの放送はまだまだ続きます。なので、今後ともレギュラーメンバーの番組をどうかよろしくお願いいたします。」

 ここまで言い終えると赤石さんは言った。

「よし、不藤。今回の放送は終わりだ。シメを頼む。」

 最後はメンバーのリーダーに任せる赤石さん。すると、雄一は言った。

「えー、これにてレギュラーメンバーの番組、年末年始企画を終わります。皆さん、良いお年をー。」

 そして、放送が終わった...


◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 収録を終えて時間に余裕が出来ると雄一と赤石さんは、初詣に来ていた。

「いやぁ、久しぶりの初詣もいいもんだな。」

 赤石さんは言った。すると、雄一は言った。

「あれ、久しぶりとは?」

「ああ...去年も一昨年もその前も、忙しくて行けていなかったんだよ。」


 赤石さんはそう答えた。雄一はこう言った。

「そうなんですか。」

「まっ、仕事ってのはそんなもんだ。」

「ですよね。」

 赤石さんの言葉に雄一はそう返した。すると、雄一はこう言った。

「−で、どうします?初詣でやる事は全て終わりましたよ。」

「だな。じゃあ、帰るか。−つっても俺はテレビ局にお前はホテルにだけどな。」

「そういや、まだ何かあるんでしたっけ?」

「ああ、他のスタッフ達と色々な。」

「そうなんですか。」

 赤石さんと雄一はこの様に話し合った。そして、赤石さんは言った。

「じゃあ、そろそろ戻るとするわ。不藤、今年もよろしく頼むぞ。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。」

 2人はここで固い握手を交わした。そして、2人は戻るべき場所へと向かって歩いて行った...







ようやく、書き終えました。


えー、終わって一言。


「この話が一番書くの面倒だった。」


逆算しりとりで一度も同じ発音の単語が何故なかったか、それはルールで無しって言っていたのもありますが、逆算しりとりについては作者はメモをしつつ考えての繰り返しでした。最終的に赤石さんが出た単語を言う時に、メモをとっていて良かったと思いましたね。(メモを見て、数えました。)


-で、そり対決に関しては...


ターボエンジン次のそりってありえないだろ...。そして、妨害しすぎだっての。だって後の方で一定のそりは破壊されたからなぁ...。


まぁ、この対決で一番印象に残ったのは...「歌川さん、あなたいつの間にゴールしていた!?」そこですね。


ちなみに、ちゃんと歌川さんは最初はいましたよ。しかし、途中から描写が消えています。まぁ、その部分も探してみてください。(見つけても何もありませんが...。)


-で、今回も予約投稿という形で投稿をしています。


うまくいっていれば、1月1日の0時に投稿されているはずです。


-で、今回の話を実はいつ頃に書いていたかというと...


12月9日~12月16日にかけて執筆され、投稿された作品です。


まぁ、軽く...1週間かかったみたいですね。


でも、掲載されるのは、約1ヶ月後という...何とも、早く作りすぎだろっ!!


と、しか言えないぐらいですね。


まぁ、一番不安なのはしっかりと投稿され、掲載されているかなんですよね...


でも、皆さんがこれを見ているという事は、成功しているので安心です。


まぁ、何はともあれ去年はありがとうございました。


今年も不藤雄一をどうか、よろしくお願いいたします。


それでは、良いお年をー。


そして、次回作をお楽しみに!!


でわでわ...




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