第46話 最終決戦
「行くぞオラァァァァ!!!!
下に居るもんは全員、敵軍を排除せよ!!」
「「「おおおおおおおお!!!!」」」
「怯むな、迎え撃てぇ!!!」
地上にて、魔王軍VS天帝軍勃発!
勝敗は、城の奪還にて決まる!
「どりゃああああ!!!
いやアルマリッサ!正面からやり合う必要ある!?
こっちの方が兵力少ないんだからさー!!」
「馬鹿アンタ!私達が正面からぶつかる以外
ケンカする方法知ってると思う!」
「思わん!」
意外にもこの魔王軍
敵対する天帝軍との間に、倍以上の兵力差がある劣勢でも
なんとか持ちこたえている様子
それでも着実に、その兵力差は
魔王軍の敗走を、濃厚にしていった!
「リゲル様!無理ですって
我々十人ですよ!敵あの大群ですよ!
なんで大方の戦力、上の船に置いて来ちゃったんですか!」
「こっちに戦力裂くべきじゃねぇって
エルシアンの指示だ、文句ならそっちに言えぇ!」
「どっちも殺されるじゃないですかー!!」
ええい、元はと言えばイルティラだ!
なんでアイツ、上で手こずってんの
こっち来て手ぇ貸してくれないかなぁ!
…………まぁ、あの戦いを見る限り
あの女が一番やべぇってのは、分かるんだが
「!?、お二人共あれ!」
なんだ騒がしい兵士だな
あれもこれもそれも、向こう側には
敵さんの大軍勢しかいないでしょう、って!?
『ギシャアアアアアアアアアア!!!!!』
怪獣大戦争!?ゴ○ラだあれ!!
明らかにやべぇ怪獣共が、列挙して
こっち側に攻めてきやがった!!
「ウソ……何あれ」
「よし、全員作戦変更だ
モ○ラ復活の儀式を始めよ!」
「始めるかボケ!」
ぶふゃ、殴るんじゃねぇよ!
もう無理だってあれは、流石に!
「もうここは全部、モ○ラに任せるしかないんだよ
世界の命運は、最強の守護者にしか決められない!」
「だからって、んな不確定要素に頼れるか!」
「なんでなのー、アルマリッサちゃーん
未来には!俺達の勝利が、待ってるんじゃなかったのかよ!」
「そこに、私達の命が残っているかは言ってないわよ」
「御無体!」
って、んなこと言い合ってたら
もう目の前!怪獣大行進、もう目の前!
終わった、まじ終わった
なにこの分かり安すぎる死亡フラグ!
こっから助かる術なんざないでしょーにて!!
『ギシャアアアアアアア!!!!!』
腕を振りかぶって、はいオワタ\(^o^)/
捻り潰されるぅー!!
<<ドガシィ!!>>
そんな予想を裏腹に、まさかまさかの
怪獣が攻撃したのは、敵軍!!
「間に合いましたね、さぁて
毒抜きに手間取ってしまいましたが、私達
前線復帰といきましょう、ねーメルヴィルちゃん!」
「頑張ってくださーい」
他人行儀な、それがまたいい!
よって、完全復活の私達
リチャード&メルヴィル、参る!
「地上は……うん、勝つの無理ぽ
スーちゃんもなんか、足止めされてるっぽいし
邪魔者が消えないなー」
「勝敗どーこーの前に、テメェ
その術式がありゃあ、関係ねぇことだろ」
そう、今俺達に託されたことは
人間を能力に変える、この術式を止めること
その威力は、十年前の実験でよーくわかってる
まじまじと見て間違いねぇ、この術式は
十年前の対戦で、大勢の人間を消した術式だ
そん時ゃ、人間が魂だけになったみてぇだが
能力を持ってない人間でも、例外なく
人間としては抹消される、そういう術式だ
無論、発動させるわきゃねーよな!
「行くぞ柳犁!奴を殺せるのは、我々を置いて他には無し
今ここで決着をつけるぞ!」
「それはそーと、本当なんだろうな
野郎の中にサーシャがいるってのは」
「本当だ、その子は奴が取り込んだ
よって!その子の救出こそが、我々の勝利条件!」
「だったら!」
先手、動くのは柳犁!
その刀を、空に振る
「しまっ……アンタの斬撃は!」
「射程が無限だ」
<ザシュッ>
どうひっくり返っても、届くはずのない場所で
刀を振ったはずだった、だが
現に斬撃は、当たっている!
時空全てを切り裂く、それこそが
柳犁の持つ能力!
「取った、まずは首!
だが奴は不死身、畳み掛けろ!」
「言われなくともなぁ、切る!」
<ズバババババババ!!!>
全てを一瞬!たった一瞬にして……
首、胴、手、足!
人体の殆どを形成するパーツを、根こそぎ粉微塵に
それでもその斬撃は止まない!
再生の隙など与えずに、ただ延々と
ラグナロクであったものを、切り続ける!
「無駄だってのに、よくもさぁ!
切り裂いてくれたわね!」
!?、後方からラグナロクの声!
まさかアイツ……細切れにされた、その一片だけで
後方に散った、目にも見えないサイズの粒子が
奴の体全体を、復活させたのか!
「で〜もあんた等は違う!一度殺せば、もう
二度と蘇ることはできない!
だからとっとと、死に腐りやがれ!」
この禍々しいエネルギーの収束、滅弾道か!
マズい……この速度、止められない!
「ラグナ!」
<ヴィシュン!>
なっ!ただの一瞬、それだけで
まさか、ラグナロクの存在を察知し
今度はアイツ本体で、背後に……切るつもりか、柳犁!
「解空、悪鬼羅刹」
<<<ズバババババババババババババ!!!!!>>>
斬撃の、集中豪雨!
柳犁の放った斬撃は、時空を通し
あの一箇所だけを、永遠に切り続ける
半永久機関となった、とでもいうのか!!!
「あ、びゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃびゃ!!!!!!
なんっで、こん……な力!知らない!」
「知ったこっちゃねぇよ、んなもん全部
ただただテメェは、黙って俺に殺されろ」
「……ならば」
「これを見なさい柳犁!」
また別の場所から、ラグナロクの声が!
まさか……奴の体は
意志とは別に、幾らでも形成されるのか!
「ほぉら柳犁、愛しのサーシャちゃんだよ
私の体を介して、別次元で同化していたから
さっきの攻撃で、傷一つつかなかったけれど
今度はどうかしら!もう剥き出し
アンタが次、攻撃しようもんなら
コイツは死ぬ!」
「そうかい、ありがてえ」
「あれ、いない」
!?、やった、やったぞ!
目にも見えなかったが、あの一瞬で
柳犁はサーシャを奪い取っていたのか!
なるほど、柳犁の能力ならば
一度目で見て、認知した場所にあるものなら
時空の能力で、好きな場所に転移できる!
これで、勝ったぞ!
柳犁が、サーシャを救出した!
これにて、術式は崩壊する
<パリン>
「……っへ、私の計画……御破算?」
次回へ続く
最終回 刻々たるゼロ




