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第39話 終焉の綻び

「では後のことは、我々にお任せください」


「任せたよ、影の諸君」


「御意に」


「これでいいですかね?

アルティレル殿」


「ええ、わざわざご苦労様です

ハン殿」


 場内にて

女神アルティレルへと、勝負を挑んだハァリナ達は

その場にいた、ラグナロクの手によって

敗北を期した

 そして今、そのハァリナとカターナは

()()()()()、部屋から運び出されていた


「しかし、何者ですか

()()()……これほどの力」


「協力者です

そう、深くは詮索しないで頂きたい」


 焦り、か

それとも、恐怖に似た感情を

彼女に抱いているのか

 アルティレルからは、珍しく

嫌悪が感じとられる


「そうですか

ならば是非とも、残りも始末して貰いたい所だ」


「滅相もない、人間の王よ

貴方方にはまだ、頭角(エル・スリード)という強靭な兵士が残っておるのでは?」


「……それが、いささか手の回らぬ状況でして」


 優しい、声音だな

一切の敵意を感じ取れない、ゆったりとした印象

 それだけなら、口説き甲斐もありそうなんだがねぇ

どうにもコイツは、アバズレの匂いがプンプンして来やがる

 劇場型の性格ってやつか

一言一句、感情の籠もったような言い方してるが

何一つとして、そんなことはない

上っ面だけの軽さ

 

 こーゆータイプは

なにしでかすか、分かったもんじゃねぇぞ……

 そして、全くのイレギュラー

こんな野郎が、()()()()だなんてな


「それはそうと、王よ

一つ頼みが、ありまして」


「……なんでしょうか」


 さーて、一体何を考えているか

聞いてやろうじゃねぇの


「艦隊、借りますよ

元より、効率よく人を殺せるのは

()()と、相場が決まっているでしょう?」


 ……艦隊、ここでは飛空艇のことを指すか

確かに人間、女神、魔神の艦隊が未だ

無傷の状態で、戦力として残っている

 だがそれは、使うべきではない

かの艦隊を総動員すれば、賊の首も安く取れようものを

我々は今まで、使おうとはしなかった

 ここは人の住む国だぞ

王都たるここにも、無数の人民が暮らしている

 艦隊を使うということは、無差別に

その人民をも犠牲にするということだぞ!


 だから使わずに、使わせずにここまで来た

それを今、まったくの部外者に

黙って貸せと言うのか!


「待ってくれ御仁殿

いきなりのその進言

いささか理解出来んのだが?

貴殿は国を、民を

この戦いに巻き込むと」


「そーは言ってないですよー

たーだ、艦隊貸してくれれば

私が、厄介事全部引き受けてあげるってこと」


「容認しかねる

此度の戦は、第一に

被害を最小限にすることが求められる

女神、魔神、人間の最高位たる戦力を持って

挑んだ戦だ……

その戦の()()を知られてはならない!

犠牲でも出れば……面目も立ちませんよ」


「ご安心ください

私の面目じゃあ、ないんで」


 コイツ、ハナから了承を得る気がないな!

返答がなんだろうと、この女

一切合切、辞めるつもりがない!!

 なんと言おうとこの女、やる気だ

……一体なんの権力があってか知らねぇが

そんなことは、させん


「その申し出は、拒否します

あくまで国防の戦い故、必ずしも

目的は()()ではございませんので」


「………………」


 さぁ、どう出る

腕力だけでアルティレルは抑えられようものの

この私には、それが通じない


「そう、ですか

なら仕方ないなー」


 許諾した……だと

なんだというのだ、この女

無理難題を押し付けて来たかと思えば

簡単に、引き下がる

 一体何を考えて


「天使ちゃんはもうお友達だからね

その、()使()()()()()()()頼みじゃあ

断れないでしょ?」


 !?、見破られていたのか


「天……使?

何をおっしゃておられるのですか

ラグナロク殿、その方は」


「あっら〜?お知り合いでなくて

先代の天帝ともなれば、女神様

貴方と面識がないとは、思えませんが」


 ……ッチ!


<キュイイイン>

<ガシィ!!>


 掴まれた!

銃を出そうとした、たった一瞬で

両腕共……早い


「いつからだ、いつからテメェ等

分かってて俺を泳がせてた」


「知りませんでしたよー

ここで会うまでは、私

お互いに目的は分かりませんが

ただ一つ

私の邪魔だけは、しないでください」


 コイツ……予想通り

とんだアバズレだったな

腹の底全部、何も表にださねぇで

全て、演じきっていやがった


「この魔力は……ズェクリエル!

貴方ですね!」


 その名前で呼ぶな、女神風情が!

今の俺の名は、アーク・レイフォード

 人の皮被っちゃいるが、この執念

諦めることはしない!


 先の戦いにて、女神に敗れたアークは

地下の牢獄に、囚われていた筈だった

 しかしここに、この男は居る

国王、ヘルニア・ハンとして


 即ちこれは擬態

アークはハンとして、この場内に

ハンはアークとして、牢獄に繋がれているのだ


「う〜ん残念

話聞くだけだったら、結構協力的だと思ってたのに

まさか敵ちゃんだったとはね〜

何か考えがあって、ここまで

話をまとめていたとしたら、大方

効率的にトップの()()、ってところかしら」


 バレたよ、俺の作戦全部が

この国に留まって、柳犁共が来る前に

俺一人の手で、終わらせようものを

この女は、一人で阻止しやがった


「まっいいでしょ、この程度の想定外

むしろ()()()()が手に入って、私的にはいいんだけど

ど〜う、アルティレル

コイツは好きにしていい奴?」


「お好きに、どうぞ

これで、驚異の一つも去るというもの」


「おけ」


 ヤベェ、掴まれてる腕が

どんどん締め付けられて来た

これパーンなるで、肉塊パーンなるで

あー、締まり強!

全然振り解けねぇ……なーんて

逃げられねぇと思ったか野郎!


<キュイン>


「……消えた」


 俺は、光

聖なる光をその身に宿す、光誕の能力!

 光っつー実態の無い、この俺を

押さえ付けられるものが、あると思うな!


「改め出でよ、二丁聖天銃(セイントレイフォース)!!」


<キュイイイイイン>


 発光、共に具現!

アークのリーサルウェポン、二丁聖天銃(セイントレイフォース)

 光の弾丸を放つ、その銃で

ラグナロクの頭蓋を、撃ち抜く


天命弾(ヒドゥン)

<キィイイイイイン!!>


「早」


<ヴィン!>


「ラ、ラグナロク殿!!」


 完璧、撃ち抜いてやったぜ

この天命弾(ヒドゥン)が、野郎の頭ぁをよ

ちなみに、威力は舐められたもんじゃねぇぜ

なんせ頭程度、軽く吹っ飛ばす


 ほぉら煙が晴れたらもう、その面ぁ

綺麗さっぱり無くな……って


<ミィィィン>


 煙が晴れ、ラグナロクが見えた時

確かに、頭は消し飛んでいた

首から上は綺麗さっぱり、消えていたのだ

 しかし既に、信じがたいことだが

その首が、再生を始めていた!


「死んで、ねぇのか」


<ボギィ!!>


「ック!」


 生きている!コイツ……

首が飛ばされたってのに、動いて

俺を攻撃して来やがった!


「がぁ!なんなんだこの化け物は!」


「ミィィィィン!ど……こ……つも

私の首に何か恨みでも?

二日連続で首持ってかれたわよ、まったく」


 もう再生しきった!?

野郎……こんな奴を、一体どう殺せって言うんだ!


「そんな訳で、死刑確定

アンタの首、プッツンの刑ね」


 しまっ……

さっきので、吹っ飛んでる最中に

黒いやつの追撃か!

この速度は、避けきれねぇぞ


「それじゃあ、パーッと

死に腐っときな!」


「こなクソォ!」


<<バリン>>












「オーケー、死体ってのは

どう弄ったって、文句言われないよねぇ?」


「墓荒らし、でも無い限りね

つーか死姦?なんちゅう趣味してんのよ……」


「ダァァア!離せ、なんじゃテメェ!」


「なんだチミはってか、そうです」


 生きてたハァリナ達を担いで

残留2名の天使長を相手に取るは

この男!


「ダンプットダン・ゼルブラッド!!」


 エコー


 次回続く!

次回 城内乱闘

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