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第26話 知覚変動<バイエナブル> その2

さぁて、どうしたものかね…

現状は、能力の性能の差で向こうが有利


こっちの能力が火力ブッパ脳筋なのに対して

向こうさんはカウンター持ちの…しかもジョーカータイプ

こっちが攻撃すればする程、相手はパワーアップ


ノーダメージとは言えないでしょうけど

このままじゃあ、火力で押し切ることも不可能…

…割と勝算なさすぎじゃね?


ハァリナちゃん、ここで敗北を悟る


「らねーから!悟りゃしねーからそんなこと

あいにく私は、99%負けっつわれても…

残り1%に全力を掛けて、生き抜いて見せる!」


臨戦態勢!

武術的な構えをとるハァリナ、しかし!

彼女にそんな知識は一切存在しない!

即ちこれは、ただの猿真似!


「…アンタ、体術は大の苦手じゃなかったっけ?

それで立ち向かってこようだなんて…

本気じゃあないわよね」


「どうしたよい、怖気付いたか!

この私がついに、本気で体術ったら

強くてしゃあないって分かった?感じた?

そんなオーラが出てますかぁ?」


「…へっぴり腰」


「ファヴ!」


飛ぶ!

上空からの攻撃…それは鳥のように!

獲物一匹を仕留めるための、急降下攻撃!

アンタにそれが躱せるかしら!


「喰らえ!急降下刺殺爪(キル・ドロップ)!!」


神速法(バイル)


<ヒィン><バゴン!>


「おごぉぉ!」


隙の大き過ぎるハァリナの飛びかかりを軽く避け

その横腹に蹴りを打ち込んだ!


再びゲロってしまいそうなその蹴りを受け

だがハァリナは、その攻撃こそを待っていた


「!?私の蹴りを…受け止めて!

ハァリナ、アンタ…最初からこれが狙いで!」


「なーにを驚いているんでぃ

アンタは幾ら攻撃されようと

ダメージ全部吸収出来るのよねぇ?

そんじゃ、こいつはどうよ!」


<バギィ>


殴った!

右足を押さえ、動きのとれないカターナの顔面を

シンプルにグーで殴った!


本来ならば、カターナの能力でダメージを吸収される筈

だがこの攻撃、何故かカターナに吸収されない!

そのままモロにグーのパンチを受ける


「かっ!マズい…」


一発グーパンを放っても尚、カターナの足は押さえられたまま!

そもそものパンチが

吹っ飛ぶ程のダメージでなかったことも起因し

カターナはそのまま、顔を全面に出してしまった!


「逃げらんないわよねぇ…私に()()()()()()限り

取れないわよねぇ、私達の体は…

アンタの()()がある限り!」


ここでハァリナは、一つの策をうっていた!

カターナの全身が

受けたダメージを、一つ残らず全て吸収してしまうのならば

逆に与え続けてやればいいと!


半ばやけくそにやった、この策だったが

これが、ビンゴ…カターナの能力は、衝撃を吸収してる最中

その対象と体が離れることがないのだった!

即ち、打撃でならばこのカターナにダメージを与えられる!


さっきの私の飛びかかりをねぇ…コイツは避けた

あの能力なら…寧ろすっとろくて、反撃の容易なカモの筈

なのに避けた、それはつまり

私の疑問を確信に変えた、よって!


「ここに宣言するわ!

このままアンタの顔をタコ殴りにしてぶっ倒す! 

この足はそれまで絶対に離さない!」


「調子に、乗るなぁ!」


押さえられていない、左足での蹴り!

現状、ハァリナに最も命中する可能性があり

最もダメージを与えられる可能性がある攻撃だ!


「ほい」


「痛ぇ!」


しかし!この攻撃では、全体重を右足に乗っける

つまり、ハァリナの持つ右足の重心を頼みにするということ

よって、ハァリナが、その右足を下に落とせば

そのままカターナも床へ落下する!


「いった〜」


「頭抑えて痛がって…

そんな余裕、あるかしら?」


馬乗り!

足を離して次の体制は、カターナへの馬乗り!


ガッチリとカターナへ重心を掛け、動きを封じ

その能力さえも完全に封じた!


「アンタ…私を潰すまで

この足離さないとかほざいてなかったっけ?」


「んっん〜?何?そんなこと言いましたっけ?

戦いの最中に敵が言った戯言、まんま聞き入れるだなんて

馬鹿なこと、しやしないわよね〜?カターナちゃん」


「そうね…そうよねアンタは、そうゆう奴だった

勝ちに対してとことん貪欲だったものねぇ…

そこまで、私のことを敵対してくれてたとは」


「そりゃあ敵ですもの

何?まだアンタ達に手ぇ抜くとでも思ってた?

そこまでまだ、この戦いに本気じゃないと思ってた?」


「………久々に見たわよ

アンタのそんな、マジな顔」


はっきり言ってこの体制、崩せるものじゃないわよ


それでこっちはとことん、コイツを殴り続けられる

まぁ下手すりゃ普通にをコイツ殺せるってことよね


今じゃ昔ではあるけど、お友達をね

普通じゃ考えらんないわー、こんなこと

心が痛まないって言っちゃあ嘘になる


まぁ、もう一人殺してるんだけとね


「そこまで憎かったの…アルティレル様が」


「ええ、もううんざりする程に」


「世界を…敵に回せる程」


「まぁね」


「私達を裏切れる程…」


「………」


正直嫌いじゃないわよ、アンタ達は

でも残念、私に敵対したものは誰一人許す気ないんで


「いいわ…とっととやりなさい

能力も解除した…

殴り殺さずとも、いくらでも殺れるわよ」


確かに能力は解除したようね…

発動してる感じがしない


それならあんまし労力使わなくて良さそうね


「そう、じゃ先急ぐんで…とっとと終らせるわよ」


「……来なさい」



あまりにもすんなりと、自らの死を受け入れたカターナ

戦い以前に、自らの命というのは

なによりも優先されるべき事項

しかしカターナはそれを安安と受け渡した


それは単に、疲れ切っていたからである

立場上、女神アルティレルに従わなければならない現状を

なによりも自由に生きる、ハァリナ(親友)との関わりを

その全てを否定した、この世界を生きる事を


「じゃあね、カターナ」


そしてハァリナは

目を閉じて死を受け入れようとするカターナへゆっくりと

自らの人差し指を近づけ…


「ほんっと、馬鹿よね…私達」


カターナを眠らせた

それは始末した意ではなく、単に眠らせただけのこと

そう…ハァリナはカターナの命を奪いはしなかったのだ


寧ろ最初っから…コイツを殺せはしなかったわよ

明らかに私より戦闘能力で勝るコイツが

まるで本気を出していなかった


だからまだ戦えたのよ、今回

コイツが手を抜いてくれたから、ここまでやれたのよ…


私を見逃してくれるなんて、まったく優しいんだから


………やっぱし改めて、ロクなリーダーしてないわね…アレ

こうも下から見捨てられちまうよーじゃあ

先が見えてるわ…私がやらずとも、誰かが


「まぁ、馬鹿はアンタだけなんどけどね」


………ふぇ?

カターナの声、って!?


「アンタ!なんで起きてるのよぉぉぉ!

まさか、私を騙し…」


「ちゃいねぇって?したか…最小限

アンタの力が及ばねーようにするくらいには」


起きていた!

先程眠らせたはずのカターナが、起きて話を掛けてきた


「………実はね、私もアンタと一緒で

今の政権にはほとほと愛想が尽きてたのよ

それで、内部からどーこーしようとしてたら

先にアンタが、エライことやらかしてくれたでしょ?」


あーあ、確か女神業辞めるときに

主力の戦艦いくつかに爆弾でも仕掛けてきたっけなー?

そんで爆破させちまったかもねー


「そりゃこっちもコソコソやってらんないっての

だから今、この城内でアンタに会いに来た」


…なるへそ

道理で簡単に私の前へ雑兵よこした筈だわ

勝てないって分かってやってるんだもんなー、この人


「じゃあカターナ…アンタも

私と一緒に、クーデター起こしてくれるの」


「ええ、一発…ドデカイのやってやろうじゃない!」


グレート…コイツの城内の手引きさえあれば

かなり円滑に物事が進む

待ってなさいよサーシャ!ミリエル!

このハァリナちゃんが助け出してあげますからねぇ!


「そうそう、それでなんだけど

もう一人…この城内には仲間が居るわ」


「へ……?マジで、そんなに援軍来ちゃっていいの?」


「マジよマジ

つーかそこに居るから、挨拶でもしてくれば?」


「なにそれ役立つわー」


次回 ずっと消えないお友達 その1

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