表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/48

第25話 知覚変動<バイエナブル> その1

元女神、ハァリナ・トゥ・レイファ

彼女の辿ってきた運命もまた、数奇なものであった


女神の中でも、特に高位の家柄でもなく

長女として、この世に生を受けた彼女

だがたった一つだけ、抜きん出て他を押さえつけるものがあった


それは才能…加護とも言える存在

本来最高神が、人間にのみ与えるべき加護を

彼女はその身に有していた


その才覚を買われ、時期天姫として周知されたとき

その女は現れた



女は、自らの政権が小娘一人に脅かされていることを知ると

即座に行動…彼女の教育係という体で、彼女を貶めようとした!

そして現状…彼女は天界へ牙を向き

粛清という大義名分を得たのだ!


しかしハァリナ、ただではやられない

彼女もまた、その女と敵対する道を選んだ…

そして、自らが追いやられた『転生者管理』

という職を利用し、彼を…

天理柳犁をこの世界へ転生させたのだ!





きっく〜、カターナのハイキック…

まともに入らせはしなんたが…この左手

ガードしただけで、この痺れよう…

やっぱし身体能力だけは、遠く及ばないのかしらねぇ!



距離をとった!

場所は…王宮内、大広間!

今まさにここで彼女達二人は、死闘を演じようとしている!


「カターナ!人をおちょくってるのかしら?

超接近戦型のアンタが、相手と距離を取るだなんて…

その能力のアドバンテージを投げ捨てる気?」


「おちょくってなんざいないよ…ただ

アンタ相手だから、十二分に警戒させてもらってるだけさ!

そんな簡単に、アンタが私の間合いに入ってくると思う?」


OK、分かってたことよ…

んなこと言ったって近づいてはくれないだなんて


さっきのゴタゴタの最中…いくらか近くの物陰に

BOMをセッティング出来たのはいいけど…

カターナちゃんが近付いてこないことには

ぶっ放すにもぶっ放てない…


でもね、かといって距離をとっちゃあ

こっちにとって、都合のいい射程になるってことを忘れずに!

私の本領は中間支援で発揮されるんだから!

あれ…これサシじゃね?ま、いいか


「アンタ知らないでしょうが…こっちだって

多少は成長してんのよ!食らってみなさい… 

距離が増すほど威力の上がる…彩飾牽美(エレメント)不安(ソレイユ)!」


<ビシュ!>


最初に発射されんのは、ほんのちょっぴりの…

そんでそこまで早くもない、エネルギーの塊

でもそれは、決して歩みを止めない追跡弾!


かなり大回りして相手に近づいていくんだけど…

その威力はどんどん強まっていく!


「………なに?このノロイの」


プフ!そうよね、そう思うわよね初見じゃあ!

しかしそれは、アンタを倒す最悪の魔弾なのよ!


<ヒィン>


加速、スッタート!!

その加速はたった一回で、光の速度を超える!


「!?…やば、」


今更気づいても遅いわぁ!

くたばりなさい…これが私の、不安(ソレイユ)


<<ドゴォォォォォォォォ!!!!!!>>


命中っと…真っ正面から食らったわよね

流石にくたばってくれたとは思うけど…

王都(ここ)に来ての初戦が、まさかコイツとだとは…

正直言って、一番の昔馴染を初っ端殺らないといけないとか

私のメンタルに大分応えたんですけど(大嘘)


まぁ、昔馴染ってこともあって?

戦い馴れてますしおすし

そう苦戦もしなかったかなー、楽


って、こんだけ場内で大騒ぎしてんだから…

とっととこの場所離れないと、援軍が来……


その瞬間!ハァリナがこの場を離れようと

眼前に立ち上がる煙へと背を向けた瞬間に

その攻撃がハァリナの背後を襲った!


知覚変動(バイエナブル)中限解放(ミドルバース)!!」


!?…まさか


<<バゴォ>>


「だごらぁ、ばっ!?」


生きていた!

ハァリナの攻撃を受けて無事だったカターナが反撃!

見事ハァリナの背中へと蹴りを命中させた!


その威力によって、ハァリナは吹っ飛んだ!

そのまま目の前の壁へと衝突!

かなりの鈍い音!


<ゴチャ>



いっ…だあああああああああああああああ!!!

背中への攻撃がまだ、続いてるみたいに

壁と圧着される!押しつぶされる!


そんな…嘘でしょ

確かカターナの能力は…力の流れをコントロールして

ただの打撃を数倍強くして

相手に与えられる程度の能力だったはず!

なのにこれは、数倍なんてもんじゃあない!

数百倍…数千倍の破壊力!


()()は成長してるですって?

笑わせんじゃないわよ…さっきのアレ

相変わらず一撃で人殺せる威力じゃないの

でも残念、私も同様…強くなってんのよ」


とんでもないわね…この威力

どんだけパワーアップしてんのよ!


「私の能力は前まで…

自分の攻撃力をただ、上げるだけのものだった…

でも今は違う!この能力は、相手に受けたダメージすらも

自らのパワーとして還元できるようになった!」


!?そんなこと…あり!

じゃあアンタ…アンタはその受けたダメージの悉くを

自分へのダメージではなく、パワーへ還元

自分は無傷で、相手は必要以上に傷つけようってわけ! 

なんつーふざけた能力よ!


「アンタにもその、さっき受けた()()だけ返してるのよ

どうかしら?自分の攻撃にやられてく気分は」


最悪…

意識はあるんだけども、半端なく痛い…

マジであの、プレス機…アレに押しつぶされてる気分


平らになるー、このままじゃ潰されて

真っ平らになっちゃうー、胸が

元々ないでしょうって?舐めんじゃないわよ

少しはあるってのよ、少しは

でもこれはひんぬーなんかって部類じゃないのよ

なんたってこれは、美乳や!


「まっ、その程度じゃあアンタ…死にはしないでしょ?

そこんとこの生命力だけは、凄まじいもんね」


気絶しそうなんですけど…

終わる頃にはぶっ倒れるわね、これ


って、終わった

そんで、圧迫感がなくなったのと同時に浮遊感…


「ブベラ!いったいわねもぉ」


そのまま床と激突よ…頭撃った

というか…なんか腹の中からこみ上げるものが、うぷ

まってこれ朝食上がって来…うぼろろろろろろろあ


「……流石ね…あんだけやられたってのに、血反吐どころか

ゲロで済むだなんて…恐ろしい耐久性だこと」


ちょっと待って!乙女がゲロ吐くのも大概よ…

そこ褒めるところちゃいまってって


「うげぇ…気持ち悪る

何これ、二日酔いの気分…」


「アンタはそう…いっつもそれ

割とこっちが苦労してやったことも

そう、軽く流して…それで終わり

つくづく腹が立つってものよ…」


仕方ないじゃない、私の頑丈さだけは…

生まれついてのものなんだから

つーかステータスがほとんどそこに全振されてるだけだから


「ええい!分かったかしら?

ここまでやっても、アンタの攻撃は私に通じない

無駄だって!何やっても無駄だって!」


「強がりもよしなさい

それはアンタも一緒のことでしょう?

アンタの攻撃も、私には通用しない…

アンタの耐久力が尽きるが先か

私が折れるが先か」


「かーなーり、不毛な戦いになりそうじゃない?」


いや…いつも通りか

いつも通りの、くだらない


ただの、小競り合いよ!




次回 知覚変動<バイエナブル> その2

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ