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第24話 愛でるとは

君達は(ひとえ)に『愛』と聞かれた時

どのような『愛』を思い浮かべるであろうか


物への愛着

動物の愛らしさ

家族への親愛

ドス黒いまでの執着


それら全て、等しく愛と呼んでしかるべきだ


さて…では、今回のこれは

そのどれに…当てはまるもの、なのだろうか?



「さぁ!遊んであげるから…

お兄ちゃんの胸へ飛び込んでおいでぇぇぇぇ!!!!」


「ひぎゃああああああああああああああ!!!!

助けて助けて助けて助けて助けてください!!!!!」



いい…いいぞ!

遊びに興ずる幼女と、それを相手する私…

なんと和やかな風景だ!



この男リチャード

柳犁と共に瞬間移動で王国に転移して来たのだが

三人別れて行動しようとのことで…

今、たった一人で…幼女を追い回す事案を発生させている

しかしその幼女こそ、リチャードの敵!

新生頭角(エル・スリード)NO.10『メルヴィル・イルゼル』



「さぁ立ち止まりたまえ、そこのロリよ

大丈夫…ちょっとおままごとするだけだから

ちょっとナデナデしてナメナメするだけだから!!」


「キショイ、死ねぇ!」



まったく女の子が…

死ねだなんだと、そんな言葉は使う物じゃないですよ


でも…それを言われてるのが僕と考えると

むしろ良い!もっと言ってくれ!

それを言われる為ならば、何をすべきか…

!?…そうだ、四足歩行に切り替えてみようか!



と考えると、直ぐに実行!

リチャードは思いっきり体を反り、ブリッジ!

そのままの姿で幼女へ突っ込んで行った!


「さぁさぁ、さぁさぁさぁ!!!

お馬さんだ!良いんだよ、ここに乗っかっても!

どこまでも連れて行ってあげるからさぁ!!!」


「ひぎゃあああああああああああああああ!!!!!!!!」



逃げる!ひたすらに逃げる幼女

お人形片手に、最大限のスピードで

迫りくるリチャード(脅威)から逃げ切る為に!



なんという速さだ…彼女のスピード

この私のゴキブリウォークですらも追いつけぬ速さ

通常の幼女のスピードとは大きく異なる…

明らかに尋常な身体能力じゃあない!


いったい何が彼女に、ここまでの力を与えているんだ!


この男への恐怖心です



うむ…このままでは、彼女に追いつくのは難しい

どうにかして彼女の歩みを止めなければ…

………ありきたりではあるが

彼女を、行き止まりへと追い込もうか


「ならば至極簡単!『地獄・大乱牢閣』!!」


<<ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ>>


『ここでリチャードの能力解説』

私の能力は、獄の文字通り

地獄(冥府)の力を自在に操る能力だ


今回は冥府の大地を、現世に呼び出したことによって

彼女を囲うように壁を作り出したのさ!

これで彼女の全ては、私の手の中さ!


「ふぇ!?いきなり壁が」


「追い詰めたよろ〜れろれろ

さぁ、この壁の中を僕達だけの!

誰にも見られず知られずの、背徳空間としましょうか

んパー」


起き上がって…スタンダードスタンス

これで君を!見通せる


「これじゃあ逃げ場が…捕まっちゃう!」


あーん、いいよー恐怖に震える声

逃げ場のない、この地で

私と二人きりになることが一体!何を意味するのか

その幼い体の隅々にまで…

一生消えてしまわない程、刻み込んであげるよ


「ガクガクブルブル…震えちゃってーぇ

生まれたての小鹿みたいで、かわいんじゃないですか?」


軽蔑の眼差し…とも違うか

これは既に、怯えに怯えた恐怖の眼差し

この私が、彼女を屈服させたという証…


たまらぬわ


「…それじゃあ始めようか

楽しい楽しい…お遊戯会を」


「いや…くるな…来ないでください!」


「レぅろ」


「ひィイイぃ!!!!」


舐めた!

この幼女の頬を、躊躇いもせず

舌を突き出して舐めてみせた!


まずは一舐め…いいお味

これは…朝食はシリアルだったね?

ほっぺがミルクと…穀物の淡い味

ひっじょうに、()()


「キショイ…キモい…いや…」


なんだ…もう腰が抜けてしまったではないか

ほんの挨拶代わりだったのに…

あまりにも恐怖を与え過ぎて、無反応になってしまえば…

面白味もなくなってしまうなー?


しょうがない、それでは次は

もう少し…ハードにグレートに

彼女の心を…弄ぼうか


「まだまだまだまだまだまだまだ…これからだよ?

これからもーっと楽しいことをするんだから…

ほーらこっち向いて、口開けて…はいあーん♪」


「いや…」


<ズミュ>



そう、これは紛れもない

『愛』そのものなのだから















「たぁく柳犁の野郎…

程よく、城から遠ざかった場所へ落としなさい

って言ったのに…ここさぁ

まんま城の目の前じゃないのよー」


今回第一声が文句なこの女、ハァリナさん

同時にやってきた三人の中で

最も敵本拠地に場所へと落とされた!

そんな危険地帯に一人で落っことされては

文句の一つも出るだろうが、今回は仕方ない


なんせどーせ…(ここ)来るんだろーしさぁ…

いやぁね、ラスボス戦よ?ここ来るなら

初っ端からそれって…キツくありませんかね

あの化け物(リューリ)ならまだしも…私一人にってのがねぇ


っま、しゃーなしなしよ…やってやるわ

私一人で!二人共救い出してやろうじゃないの


「言うてねぇ…単身城に突撃、ってのも無理があるでしょ

つーことでぇ、隠密作戦!特殊部隊みたいっていうか

忍者みたいなことでもしてみましょうかね…」


彩飾牽美(エレメント)不明(スケイル)


透明化

この技を一言で表わすと、こうである

辺り一帯から、その存在感すら完全に抹消し

まさに透明人間と化すことの出来る能力だ!


にゃひは…コイツはケッコー便利よ

なんせ大抵の私の能力が持つデメリットを

コイツは何一つ、持っちゃいないんだから!


実際のところ、この能力にも

翌日の体臭が1.7倍となるデメリットがあるのだが

この女…そんなことは微塵も気に留めていない!


よーし透明化完了…準備できましたよー!

侵入経路はっと、お?

なによ直ぐそこ!王宮の窓が開けっぴらきじゃあないの!


まったく戸締まりもしないとは…無用心ですなー

私みたいな悪い人が、いつの間にかお邪魔しちゃいますよ?


窓枠を超えてすちゃっ!っと…

滅茶苦茶簡単に入りこめたわね…楽勝楽勝!


でもね…こっからよ

こっからどう行くか…つーか

二人がどこに居るか分かったもんじゃないんですけど?


弱ったわね…侵入出来たからって、この城

クッソ広いわよ…私一人じゃ、虱潰しに何日かかることか


………ちょっと、そうね

とりあえず、最上階行ってみましょうか

こーゆーお城は、最上階にヒロイン捉えられてるのが乙よね!

んまぁ、とにかく上へ行きましょう

GO!GO!


「今だ!撃てぇ!」


<バババババババババ!!!!>


「ひゃあああああああああああ!!!!!!

銃弾!?いきなり危ないわね!

あっ…大声だしちゃった」


ちくしょうなによ…なんで透明化してるのに私!

バレたのよ!その上集中砲火って…

待ち伏せされてたってこと!


ハァリナが撃たれたのは、二階と繋がる大広間

その二階へと繋がる階段に配置された兵士によって

ハァリナは銃撃を受けた


そしてハァリナの言うとおり、こんなことは

待ち伏せでもされていない限り、起こり得ない!


「臭うわね…ほんと臭うわね

どっかで嗅いだことのある匂いが…

ねぇ、ハァリナ」



…よりによってコイツかよ

あーなら、私の行動パターンも読まれてる訳だ…

先回りもされちまってる訳だ…


仕方ない…それじゃあこんな透明化なんぞ

意味もなさねぇこったなぁ!


彩飾牽美(エレメント)不浄(デザイヤ)


<<ヴァンッ!!>>


「……退避せよ!」


<<ダバババババババババッバババ!!!!>>


一般兵士がナンボのもんじゃい!

透明化を解くと同時に、ぶっ放す!


これで大半は吹っ飛ぶ…奴を除いては


知覚変動(バイエナブル)上限(ハイ)!」


<バシィ!>


初っ端顔面にかい…

さっきので吹っ飛ばなかったからってよ〜

乙女の顔面に蹴りぃ入れようってんだい…

相変わらず容赦ねーわね


ま、防げるけど


「やっ、ハァリナ…お久」


「気さくに挨拶かわせる状況ですかいこれは…

相変わらずどぎついですなー、カターナさぁん」


速攻で蹴り技仕掛けて来たのがこの女、カターナ

一応旧知の中、てねぇ


さっきので部隊壊滅状態だってのに…コイツァ単身で

もっとも、戦闘能力じゃあコイツが抜きん出て当然なんだけど


蹴りの洗礼も終わり…互いに地に立った

ここで一つ、同窓会って洒落込みたいかも知れんけど

まってらんないわよね〜、お互い


「お互い色々と積もる話があるでしょうけど

今日はそんな暇、なさそうねぇ」


「べっつにいいんじゃない?

相変わらずのアホヅラよ、アンタ」


「それはお互い様…いや、アンタは逆に

もっと腑抜けたツラァになってんじゃないの」


「不易流行ってことかしら?」


「いいや、三つ子の魂百まで」


「目くそ鼻くそ…」


「噛む馬はしまいまで噛む」


「同じ穴の狢でしょ」


「雀百まで踊り忘れず」


「でも結局は…」


<<バッ!>>


「「似たり寄ったりよ私達!!!」」


ハァリナVSカターナ…開始ぃ!

次回 知覚変動<バイエナブル> その1

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