第13話 阿修羅慟哭
前回のあらすじ
突然発狂しだしたグレイブ
急に訳も分からず暴れ出したグレイブ
街の大部分壊滅、被害めっちゃでた
なにやってんのグレイブ、どうしたのグレイブ
グレイブが何をしたいのか教えてください
いや、あんたがそれ聞いてどうする…
知りませんよ…なんかノリで暴れさせちゃったんだから、収集つかないのよ
それは、ストーリー的にどうなのよ…
分からんで
……………
8割型思いつきで始まったこの作品、いつになったら飽きるのでしょうか はい柳犁君!
知らん
それじゃ、訳の分からないまま第13話…よろしく!
「彼か、ここ最近騒ぎになっている、領主襲撃事件の犯人は」
捕まっているのは、既に鍛えられ上げた肉体を誇る男…
「はい、確か名前は…」
「バラムだ、バラム・オルテンシア。なぁ、いい加減ここから出してくれよ」
これは今から15年前、オルテンシアが体験した紛れもない真実の話である
「まさか解放されるとは…いいのかよ、こんな罪人野放しにして。あんた、国のお偉いさんだろ」
「いざとなったら、僕がどうにかする条件付きだけどね。そもそも、君に暴れるつもりはないんだろう?」
笑顔で話しかける青年、グレイブ
この時24歳
「…なんでそう言い切れる」
「調べはついているからね。もっともな事情だ…」
「けっ…何を知ったような口を」
「分かるさ。僕も人の親だから…必ず僕もそうしただろう」
そう言うと、グレイブは懐から一枚の紙を取り出した
「…これは!?」
グレイブの取り出したのは書類、それはオルテンシアの無罪放免が記された令状だった
「決して裁かれるべきは君じゃない。法治国家としての処分は、僕がどうにかしておいた…だから」
「だからどうしろと…んなことやって、また普通に暮らせと?出来るわきゃねぇだろ…」
嬉しい報せ、ではあるはずだ…自分は裁かれることなく解放、なのにそれを良しとしない
「一度人の法を破ってしまったものは、もう同じ法の元では安泰できない…か」
「動物と一緒だ。そこだけは人間も…」
「そうか、そうなのか。僕にはできないね、君の意思を否定することは…じゃあこうしよう」
「ああ?」
「僕と一緒に…来てくれ」
「逃げない!攻撃が当たらないじゃないかー…そーんなに逃げ回られちゃーーー!!」
「当たりたくねーから逃げてんだろうがよーーーー!!」
「ぎゃーもう!どうしてこうなるのよ!!」
グレイブからの一方的な攻撃を必死に避け続けるヴァルザードとゲルダ
その周りにあった殆どの建造物は倒壊し、半ば焦土と化していても尚…
「たく何考えてんのよ!折角ギリ耐えられてたってのに、そいつをぶっ壊すだなんてよーー!!」
「しょうがねぇだろ!何時迄もあんなもんに篭ってたって何の進歩もねーだろーからよーー!!」
「進歩どころか、最低最悪の状況に追い込まれてんじゃないのよさぁ!今ぁ!!結局あんたの攻撃も防がれてたし!!」
「うるせぇ!だったらそっから俺等が有利に立つしかねーだろうが!!ともかくあいつをぶっ倒すしかねーーんだろうがーーー!!!」
「はいお二人さん、ちゅどーん」
「「AHYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
言い争っていてもグレイブは止まらない
その容赦のない攻撃は、辛うじて二人をグレイブの視界から遮っていた最後の建造物をも薙ぎ払った
「どーすんのよ!逃げ道なし!障害物なし!生存確率なし!!わーたーしーは、まーだー生きたい!!」
「だったら戦えやおらぁ!!ほら次、来るぞ!!」
グレイブは輝く。青白く、眩しいくらいの光を…そして解き放つ
「『邪魔なもの・壊しましょう』」
<<<ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!>>>
グレイブから放たれた光は無数のエネルギー球体を形成、乱射!!
「いやあのゲルダさん」
「なにかねヴァルちゃん」
「あれもう、空一面から攻撃が飛んで来てますけども」
「この空の下。一切の逃げ場があーりませんな」
直面、敗北の危機
それを脱する方法はただ一つ
「よしちょっち離れてろ。俺が全部撃ち墜とす」
「え、出来んの?」
かなりぎりだがな!
「焦ったわ〜。何よ、んなこと出来るんなら最初からそう言いなさいよ〜無駄に縮こまっちゃったじゃないのよ」
「いいから退いてろ…巻き込まれるぞこの距離じゃ」
「はーい、退きまーす」
範囲が広めで派手な割にすっトロく落ちてくるグレイブの攻撃…猶予はかなりあるようだから、最大限どーにかなるようにチャージ
「てか、ただの力押しもここまで来るとアレよね。最早定石よね」
否、この男にはこの手しか有らず
「うしいくぞー。本当に離れてろって、ガチに巻き込まれんぞ」
「OK!いつでもいーわよー」
「あれ、ものすっごい遠いやん」
遠方、唯一の岩陰に身を隠すゲルダ
距離にしては中々に遠いのだが…一瞬にして移動してみせた
「…んまぁいい。じゃー放出っと」
<<<シュッキィィィィィィイイイイイイイン!!!!!!!!>>>
一面を覆うグレイブの攻撃に対し、真っ向から放たれるヴァルザードの一撃
『じゃ』、とめちゃくちゃテキトーに放たれた一撃だったが。その威力、迫力は異常なまでに高い!
<<<ジュグオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!>>>
全面!即座に消し去った!!
「何とかなったー…マジか、マジに上手くいったで」
安堵。ひとまず危機が去ったことにホッとした様子のヴァルザード
そして直ぐさま、その心配の方向はゲルダに。隠れている方を向く
「おーいあんた。無事、だとは思うが…無事かー?っ!?」
ここでヴァルザード、肝心なことを忘れていた…グレイブ本体を!
「は…が…グレイブ」
「ダメよ〜ダメダメよんゲルダ。僕のとびっきりふつくしい弾幕は、目に焼き付けなきゃ…だからさ〜今度は、ね」
「ゲルダさん!」
なんてこった、完璧に忘れとったは本体のこと!
ヤベェよ、ゲルダさん首掴まれてるじゃねぇか…ん、今度?
猛烈に嫌な予感がした
グレイブがこれ以前に放ったものは確実にアレのみ…
<<<ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!>>>
「やっぱりそれかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」
空一面、再びグレイブの魔力に包まれていた!!
「ちくしょう、なんとかさっき撃ち落としたばっかだぞ!!容赦ねーなおい!」
「容赦も要所要所とよいしょと無くさずにどうするかね!!僕敵、慈悲は無い!ドゥーユーアンダスターンド!!」
「うーるせええええええ!!!降ろせやボケェ!!」
「ヒブシュッ!!」
首を掴まれ宙ぶらりんになっていたゲルダは、金的直撃の蹴りで難を逃れた
「あ、平気かゲルダさん!いや事態が平気なんてもんじゃないんだが!!」
「ええそうよ!よくもやったわねコンニャロが!!」
「アヒッ!アヘッ!」
追撃!脇腹へ強烈な蹴りが突き刺さる!!
「自爆よこれ!自分もろとも射程圏内って、正気じゃないわ…」
「正な気です」
「………どーにもなんないわ、これ」
しっかしどーするよぉ…ちょっと今の俺は魔力枯渇気味だぜ、さっきの一撃でな…
「つかもう俺にゃあアレ、どーすることも出来ませんで」
「そうね。もうこれ完全に手詰まりよね。どうしようかしらね」
「…逃げるしか、ねぇか?」
「…そうね」
「よし走ろう」
ダッシュ!ひたすらにダッシュ!!
こっから見える空一面にヤベェの広がってるけど…あーもーどうにでもなれ!!
「無理無理無理無理無理!!もーうこの攻撃から何人足りとも逃れることはできない。ここで死ぬんだ、僕等全員!!」
「てめーもカウントされてんじゃねぇか!!」
並走して射程圏外への逃走を図る三名
この状況、グレイブ本人もどうしようもないようだ
「もうホント馬鹿しかいないの!何よこの状況、なんなのこの状況!!」
「知るかぁぁぁぁぁぁぁ!!死にたくはねぇぞ俺はよぉ!!!」
「わははははっはは!!見ろ、もう直ぐそこまで落ちてきてるじゃないか!最早直撃を逃れることは出来ない…助けてぇ!!」
「ああ死ぬ!これ死ねる!ありがとう人生!」
「最後はせめて!腹一杯飯食ってから死にたかった!!」
グレイブの攻撃は頭の直ぐ上、直撃寸前の位置まで落ちて来たいた
よもや回避不能、皆が死を覚悟したその瞬間…ヴァルザードが目を瞑ったその一瞬に
「………あり?意外と痛くない」
「いや…これ、当たってないわよ」
「え、嘘ん」
一面、空を覆いつくしていた魔力体が綺麗さっぱり消えていた
「マジかよ…」
「…なんでか分からないけど、とりあえずあれね」
「助かった〜」
「「いや元凶お前えええええええ!!!!!!!!」」
しっかし助かった…いやどーしてこーなったか何一つ理解出来ねぇが、てかなんで?
「まったく…本気で死ぬかと思ったわよ。やるんならとっととしなさいってね」
「いっつも遅いんだからー、ねぇ」
「あん?誰に向かって…」
…あれは!?
「ひっさしぶり〜。オルテンシアきゅん」
「ったく、相も変わらずテンション高ぇな…グレイブ」
俠立つ。バラム・オルテンシア!
「ウキャキャキャキャキャ!!よくもまぁねぇ、あれだけの魔力体を音も無く一瞬で」
「雑だ雑。軽く消滅したぞ、オメェの魔力」
「ちょっと練り込みが甘かった?パン粉足りないとハンバーグ、ぐっちゃぐちゃになっちゃうし」
「なんだそりゃ。意味わかんねぇよ」
「そうかい?、ここは笑っとく場面とちゃいまっか」
グレイブとオルテンシア、向かい合わせになるよう距離を置く
一触即発の雰囲気をダダ漏れにして
「なんすか…なんなんすかこれ」
「側から見ると訳分かんないでしょ。アンタとリューリみたいなもんよ」
「俺と…リューリ」
じゃあ理屈なんて無いんだな
ただあの二人は…
「わっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」
「がっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」
「わははははははははははははははははははは!!!!!」
「がははははははははははははははははははは!!!!!」
「ヴァハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
「ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
ここで殺りあう!!
「「「「グレイブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」
「「「「オルテンシアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」
<<<ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!!!!>>>
真っ向からぶつかり合う!莫大な二次災害を撒き散らしながら!!
「ああ!飛び火回避!」
「やっぱりかああああああああああああああああ!!!!!!」
俺とリューリみたいなもん!?何を言ってやがる!!
この被害、明らかに俺等以上だろうが!!
「無事!?」
「なんとか…」
「そう。じゃよーく目ぇ凝らして見てなさい…この戦いの行く末を」
「え?この勝負そんなに重要なの!?」
体制を立て直したヴァルザード
そして不本意ではあるが、目の前で行われている死闘を静観することとなる。
「SYYYYYYYYYYYYYYYYYYYAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!上か?下か?横か立方体か!?どこから来るかな攻撃!!勿論、避けるけど!!」
「うるせっ!避けてねぇでぶん殴られろやオラァ!!」
「イヤんよヤァ!!」
殴り合いながら空中に浮かんで行く
一体どんなパワーが働いての現象かは知らないが、だが
<<<ズガアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!>>>
今やこの二人には、柳犁以上に細かいことは要らない!
「う〜わ爆発した…早速飛ばしてるわね〜、あれ」
「いやアンタ!いいのアンタ!あれって…何がなんだか知らねぇが。知り合いが殺し合いしてる最中に、そこまで涼しい顔して見てられるたぁ…」
「あんなのしょっちゅうよ。顔合わせりゃいつでも…慣れりゃ目も死んでくるわよ」
「ええ!?いつもやってんの!?あのレベルの戦争いっつもやってんの!?」
「今回はまた特別だけどね〜。まぁ、どの道災害なんだけど」
「止めたげてぇ。そんな厄介事辞めさせあげてぇ」
<<<ズガッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!>>>
「攻ぇぇぇぇぇめぇぇぇぇぇぇがぁぁぁぁぁぁぁああ、甘い!!」
「ドゥばるしゃアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああ!!!!!!!!!!」
尚、二人のぶつかり合いは加速する
より、勢いの増すヴァルザードの攻めを軽くいなし続けるグレイブ…
一点、グレイブからの反撃は見られぬが
「ちくしょう…やる気あんのかよてめぇ」
攻撃の手を止めたヴァルザード
「やる気?元気?寝起き?んまぁこれ書いてんの寝起きだけど」
「でどーなんだ。そもそもが、てめぇ本気で」
「………」
攻撃の手が、止んだ?
「おいアレ、いきなり止まって…」
「やっぱしこーなるか」
「何それ?こーなるの分かってた感じなの?」
「いやまぁ。事情がじじょーですし」
事情だぁ?
「グレイブさん、かーなーり無理してたからねぇ」
「…なんか急に攻め込んできましたけど」
「アイツはリューリを殺しにここへ来たの」
「は?」
いや逆に気持ち悪いくらい溺愛してたじゃねぇか…
「アンタに理解しろとは言わないけど…責任ってゆーの?あんのよ、めんどくさい弊害が。一番やりたいことも満足にやれないくらいの邪魔なものが、ね」
「大分満足気に戦ってますが…」
「でね、今回|私等はまぁ逆らえない相手にリューリ抹殺を命じられちゃったのよ」
「無視ですか」
「この国を牛耳るもの。いわば国政が女神への忠誠を決めちゃってね。それに際して、国家最高の戦力である私等頭角に指定のターゲットとして…リューリとサーシャ、この二名を抹殺せよと命令してきたの」
さっきの女神が言ってたアレか
サーシャを殺したがってるって…ん?リューリも
「どーして狙われてるかまでは知らないけど」
あ、分かんないのね
「それでもね、そんな命令聞ける訳無いでしょう。私とオルテンシア、ゼルブラッドは頭角からの離反を決めた…でもアイツは」
「グレイブさんだけはそうしなかったと…一体なんでだ」
「………」
相当の、事情か
「分かった。アンタ等は味方で、それ以外敵ってこったろ?」
「あらすんなりと。涙出てきそうなくらい絶望的な状況だと思うのだけど」
「…そんくらいがおもしれぇ」
「ほんっと馬鹿ばっかり…どいつもこいつも同じこと言って。ねぇ、グレイブ」
「ねぇ、オルテンシア…君は分かってくれるよね。大切なものの為に命を張りたいって、この気持ち」
「そりゃあな…俺もお前も、大事なもん二度と失いたくなんてねーからな」
「だよね…無くしたくは、ないよね」
悲しい顔、思い残しのある顔。やはりグレイブは…
「てめぇ…やっぱりリューリを本気で仕留めようだなんて、思っちゃいねえんだな」
「…そうだよ。未だ、心残りが多過ぎる」
「捨てれるのか?それを」
「無理だっ…た、よ」
「胸張れって…言ったのはてめぇじゃねぇか。それで胸張れんのか!」
「黙れぇっ!!」
ここにきて、狂ったように感情が不安定だったグレイブが一転。真に感情を露わにした
「どうしようも…ないじゃないか。こんなのはもう!!」
「グレイブ…」
「だから…だからさ…」
涙を流しながら…顔を歪めながら…悲願する
「甘えて、いいかな。もう全部」
「…いい歳こいたおっさんが。気色悪りぃんだよ」
「かもね…ありがとう。オルテンシア」
「二人共おんなじもん失ってんのよ…家族を、自分の子供達を」
「そいつは…辛ぇな」
「そしてグレイブはまた、同じものを失おうとしている」
「また?」
「また。まだ生きてはいるのよ、グレイブのガキはね」
生きてはいる…かろうじてか、でも待て?
俺の使った回復薬なら、どんな重症だろうと1発で治るんじゃねぇのかよ
「正確には命だけは、この世に存在している状態?医学じゃあ通用しない未知の領域で、魂がギリギリ現世に留まってるわけ」
「…魂だけって。肉体が一切合切存在しねぇってことか」
「そうよ」
てかそれって、生きてるなんて言えんのか?もう…
「でもそれを、あの女神共は治せるって言った。当然、喰いつかない訳ないわよね」
「それで…連中の言い成りに」
「とんでもないことよね。ほぼ死者蘇生なんだから…」
「ならんなもん、迷うことなくガキ一択だろう。何をあんな苦しそうに戦って…」
「だから簡単じゃないんだって。今アイツは、天秤を揺らされてるのよ…リューリか娘か」
「来て!待ってるから!!『返り討ち』」
グレイブの周りに5つ、青白い球体が出現する
「誰が素直に突っ込むか!!」
明らかにやべえ技だな
あいつの周りに出てきたあの球体、あれからはとんでもねえ魔力を感じる
多分だが、あれ一発で人が消し飛べる威力だろうな
ちなみに俺基準での人だ、それが5個…地上に落ちや間違いなく国が滅ぶ。いや、それだけで済めばいいが
「それでも突っ込むしかねえか…行くぜグレイブ!!」
被害を最小限にか…コイツを止めねえ限り被害は広がるぜ!!
俺に出来んのは、球体を丸々叩っ斬ることだけだが…
あいつが浮かんでくれてるおかげで、余波はえげつねえだろうがそんだけで済む!地上には影響を出さないで済む!
「ッシャオラアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」
「凄い!凄いよ!!飛べない人間はただの人間!?でも君は飛んだ!!彼は飛んだんだ!!そしてっ!!」
<<<ギュウウグイイイン!!!>>>
なんだっ!5つもあった球を1つに集めやがった!!
「落ちろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
やろう…まとめて落っことしてきやがった!!
それを真っ向から受ける!それしかない
「がっ!!ああがっあああ!!」
<<<ガッギギギギッギイイイイイイイイ!!!!!!!!>>>
落とすわけにはいかねえ!!こんなの落っことせばシャレんなんねえ、だあクソお!!
「ぶっ潰せ!!『修羅慟哭』ッ!!!!」
<<<ガアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!>>>
「ふぇえ…」
ともかく本気の剣撃を、エネルギーの塊にして放出する技だ。
同威力以上の技をぶつけて相殺した…これでガラ空きになったぜ!!てめえの懐が!!
「そんでちょっぴり上回った分の俺の斬撃がお前を襲う!!」
「くらわない!!」
「あっ!?」
ヒラリとかわしやがった…
やっぱ無理か…そんな単純にいくわきゃねえか、クソ!!
「そんでほい」
なっ、コイツは…さっきの球がまたいくつも浮かんでやがる、いつの間に!?
「『おいでよ!僕のお友達!』、強い力のお友達!」
全部…捌き切れるのか!?いや、やるしかねえ
じゃなきゃどんだけ被害が出るんだよ、こんな力!!
「うるっしゃああああああああ!!!!!!!!!!」
1個1個ちまちまやるわけにもよお、いかねえ!まとめて全部だ!!
<<<ガララッラッッラララッララララッラララララララアアクァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!>>>
放たれた!!
さぁて、そんな大技連続で放つと同時に…隙も大きくなる、間違いなくそこを取る!!
「2発目…『修羅慟哭』ッ!!」
<<<ガアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!>>>
今度も全部、撃ち落とした!!
そして貫け!グレイブ諸共!!
「ラァラァ!そんなんじゃあ、ダメよんっっっっっっっっっっっっって!!」
<<<ガラッギギギギギギギギギギギイギイイイギギギイギギギイイイイ!!!!!!!!>>>
だがオルテンシアの斬撃がグレイブに到達することはなかった
グレイブの発する無尽蔵の魔力は、即座に追加のエネルギー体を出現させた!!
「は!?どれだけ飛ばしてきてんだよ!!」
超強力な魔力体は相応の脅威となり得るが
それをこの短時間で連発することはまた、相応の反動を孕む…故に
「オルガッガガガガガガガガ、テンシアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
目に見えてダメージがあらわになるグレイブ
それは体半分、青白い粒子となって消えていくような
「てめぇのその魂を糧にした総攻撃…覚悟があってのことか、トチ狂っただけのことか。悪いが、その思いは汲めねぇな」
甘いな、甘過ぎた。そら俺の覚悟の方がだ
全部ひっくるめて、こいつを叩き潰そうってのによ
「だから。この一撃、もう容赦はしねぇよ」
「来いよ!!来てみろ!!1発で…」
「亜修羅…慟哭」
「おいあれ」
「まったく、またボロボロになって…汚ったないシータが」
はるか天空で殴り合いをしていた二人は、その決着と共に落下してきた
それは飛行石が無くとも、淡く輝く。そして何よりゆっくりと
「…お姫様抱っこするのは落ちてきてからでしょーに。最初から抱いて落下して来るのはナンセンスでしょう」
「なに言ってんだ。お姫様とか似合わねーよ、こいつに」
「いい顔。アンタ等二人共…なーにスッキリしたように」
笑っていた
舞い降りたオルテンシアも、抱き抱えられたグレイブの寝顔も
「決着、つけてくれたみたいね。そいつが勝手に望んだものだけど」
「間違いなく目ぇ覚めるくらい、ぶん殴ってきてやったさ」
「………」
ヤベェ
このヴァルザード、一人残ったはいいがこの人等のテンションにまったくついていけません
「っと。グレイブ持っとけ、ゲルダ」
「て急に何よ」
乱雑にグレイブを放ったオルテンシア
すると、ヴァルザードへ近づき
「よおガキ。お前誰だ?」
俺に今その質問をするか!?
大体。もうアンタボロッボロなのに、ンなことを…
「その悪人面でいきなり話しかけられたらビビっちゃうでしょーに。それ、リューリの友達よ」
「あ、リューリの。アイツもいい趣味してんのね」
誰が友達だ!
アイツとンな関係な訳ないだろうが!お義兄いさんです。
「にしてもだ。どーもこの面気になっちまうな」
ヴァルザードへ顔面を近づけ、舐め回すように見るオルテンシア
「あの…なんか付いてます?俺の顔」
「アレでしょ。アンタ等二人共悪人面だからでしょ」
「ああ、そっか。て誰が悪人面だこの野郎」
「はいお取り込み中ごめんなさいね」
突如現れるこの男。ダンプットダン・ゼルブラッド!!
「うわゼルブラッドどーした急に。て、あの大群はどーしたんだよ」
「うわ、じゃねぇぞこの野郎!どこの誰だ、天使の軍勢足止めすんのほっぽってった奴は!!」
「ちょっとストップ」
ここで言い争いを制止させるゲルダ
「あのもしかしてアレ。その軍隊引き連れて来た感じですか?」
ゲルダの指差した先、そこに居たのは
地を覆い天をも囲う、敵の大軍勢
「だから!あんだけ足止めしといてって言ってたでしょうが!」
「うるせえ!俺ちゃん一人にそれしろってのが無理な話でしょうが!!」
「まぁまぁ落ち着け。また今度アレ、おいかいしゃいいんでしょう」
「誰のせいでこうなったと思ってんだ!!」
「そうよ!第一アンタも余力残ってないでしょうに!!」
「あ、そういえば」
「はいきた!もう逃げるしかないわよ、こんちきしょう!!」
「結局また走んのかよ!!」
リューリ、すまん…そっち行った方が良かったかも
場所は移り城前、荒れ果てた庭園にて
「天帝、冥皇のクズ共が…思い知った?貴方達が相手にしているのが、なんなのかを」
「クソ…女狐が」
不敵に笑い、そこに佇む女神『アルティレル』
そして地に伏せるは
「もっとも。冥皇のゴミクズはとうに逃げおおせたというに…哀れだな。ズェクリエル」
「気に食わねぇな、その名前。アーク・レイフォードと呼びやがれ」
「カカカ。天上の地位を捨て、名も心も人に染まるか」
「人で結構。テメェと同族にみなされるくれぇだったら、人間で満足してやるよ」
「惨めに哀れに…生き永らえる程、無様なものと見た。いいだろう」
そして女神は。その後方にある何かを起動させた
「正しく天罰。神の威光で滅ぶがいい」
次回予告
ようやく終わった
ようやく終わったね
もう2ヶ月経ってるんだけど
仕方ねぇ
次回 母のぬくもり




