第7話 レナクッキング
星の船出航!ルナとレナの異世界旅行記
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第7話 レナクッキング
静かな台所でレナは材料を一通り並べて考える
「うーん、せっかくルナも居るんだし少しくらい豪華な食事にしたいよな」
冷蔵庫に入っている材料はアバラドリ、サシミ菊、サルモナの粉、地獄草、ミジンシャケ、そして1番の難点とも言える三面貝である
三面貝の名前はその奇妙な性質から名付けられている
その性質とは口の中に入れるまで辛いか酸っぱいか甘いかわからないというものだった
「なんでこんなの買ってきちゃうかなー」
大量に袋詰めにされた様子を見るに相当安く売られていたので買ってしまったのだろう
まったく、そんな生物を買うのはは自分が料理する日にやって欲しいものだ
レナは昔一度だけ三面貝の味を食べる前にどうにか特定出来ないかと実験を試みたが全く成功しなかった
どうやらこの貝は人に食べられるまでは普通の貝と同じ味をしているらしく結局食べてからで無いとその味の判別がつかないのだ
「うーん...そうだ!」
レナは何かを思いついたようで鍋を取り出しその中に三面貝と水を入れて火にかける
そしてグツグツ煮込まれた三面貝が開いたら取り出す
見た目は普通の貝である、果たして味はどうか
「あっ、美味しい」
あの頃は1人で火を使うのを禁止されていたので実験では試していなかったが咄嗟の思いつきが功を奏したようだ
「でも全部熱湯に入れて一々取り出すのも大変だよな...そうだ鍋にすればいいか」
三面貝の地獄鍋 レッツクッキング!
まず初めにアバラドリの処理を済ませておく
この鳥は名前の通り骨が特徴的で身はあまり無いがいいダシが取れるだろう
骨と身を別けたら沸騰させたお湯に骨と地獄草を先に入れてしばらく煮詰める
その間にサシミ菊とミジンシャケを切っておく
そしてサルモナの粉と水でそれらを固めて団子状にする
「おっ、そろそろいいかな」
地獄草の色が抜けてお湯が全体的に赤く染まったら骨と地獄草を取り出す、そして三面貝を先に入れてその上に先ほど作った団子を入れて更に数分煮詰める
「よし完成!」
一口だけスープを飲んでみる、少しピリ辛で貝の出汁も出ていて我ながら上出来である
レナは鍋を食卓まで持っていく
「出来たよ、名付けて三面貝の地獄鍋、どうぞ召し上がれ」
「うっ辛い...でも美味しい」
ルナからの反応は上々である、美味しそうに食べている横顔を見ていると作った甲斐がある
「三面貝を上手に使っておるな、あんなに買って多少は後悔しておったがこれならいくらでも食べれるのお」
「それならどうぞ、沢山食べてね」
ナムルの前に三面貝が1つ入った皿を出す
「いただこう...うっ酸っぱい!」
「ふふっ、それはナムルの為に残しておいた特別品だよ、それに懲りたらもう無理な買い物はしない事」
ナムルは必死に頷いて同意の意思を示す、どうやら相当酸っぱい個体に当たったようだ
「おかわり」
ルナがボクに皿を渡してくる
「どんどん食べてね、はい」
嬉しそうに食べるルナの顔を見るとこのままここで3人で暮らしていたいと少しだけ思ってしまう
気づいた時には9時になってました〜
皆さんも遅刻には気をつけましょう!




