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第2話 不思議な出会い

第2話 不思議な出会い


森の空気がいつもと違って淀んでいる、まるでここに居るべきではない異分子を排除しようとしているようだ

それがボクなのかそれとも船に乗った誰かなのか、それはまだわからない


「前にナムルと来た時と雰囲気が全然違う、あの生き物...」

図鑑でしか見たことはなかったが白い尾に青い絵の具に白色を溶かした水を垂らしたように幻想的な身体、そして優しげな顔に似合わぬ二本の角、間違いなくマブルコンである


ボクは咄嗟に草むらに身を隠す、マブルコンはその華奢な外見によらず戦闘狂の生き物だ

見つかったら最後地の果てまで追いかけてくるだろう


だがマブルコンは暗がりに潜む生き物だ、今のように明るい森に出てくる事など滅多にないはずなのだが、ボクは何か手掛かりがないかと草むらから注意深く奴の動きを観察する


「あれっ、あの腕輪...」

右の前足に輝く翡翠色の石がはめ込まれた腕輪が付いていた、ボクはそれを見ようと前のめりになる、その時運の悪いことに前に出した手が偶然にも折れかかっている太い枝に乗っていることにボクは気がつかなかった


バキッ、木の枝は音を立てて割れる

「あっ」

視線を上にあげる、その音は当然ながらマブルコンにも聞こえているはずであって2人の、いや1人と1匹の視線はピッタリ合う


マブルコンがこちらを向く、反射的にボクの身体は思考よりも先に動く、あちらの行動が戦闘衝動だとしたらこちらは逃避衝動である


マブルコンは獲物(ボク)めがけて真っ直ぐに突っ込んでくる、ボクは咄嗟に思考を巡らせる

何かあるはずだ、まだ奴に対抗出来る手段が何か...


「そうだ、戦闘狂のマブルコンは逃げる獲物よりも向かってくる天敵を優先するはず、だったら!」

ボクは後ろを振り向き落ちている枝を投げつける、一瞬その視線がボクから枝へと移る

「キュオーン」

だが枝はひと蹴りされて折れる、もう一本飛ばしてみるがもう奴の視線は動かない


マブルコンはボクの目の前まで迫って来ている、もうダメだ、そう思った瞬間地面が揺れ動いた

「シャナ」

少女の声が聞こえる、そして次の瞬間地面から蔦が生えてきてマブルコンにまとわりつきその動きを封じると少量の煙を出す

その煙を吸ったマブルコンはそのまま寝てしまった


「助かった...?」

ボクは安堵の息を漏らすと同時にこの状況を作った誰かを探す

そして背後から聞こえる足音に振り返る

「君は誰?」

「私はルナ、星を守る者...」

バタリ、少女はそれだけ言って倒れ込んでしまった

「大丈夫?」

身体を揺らすが反応は無い、ボクは仕方がないので彼女を担いで一度レグルスに戻る事にした


どうもー、作者のつばさです

連休も終わってしまって早起きが辛い日々が戻ってきてしまった!

なんとか今週一杯気力を振り絞って頑張りたいですね

ではではまた明日

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