第1話 始まりの日
どうもー、先日魔眼少女を書き終えた作者のつばさです
今回の星の船出航!ルナとレナの異世界旅行記は1日500〜2000文字くらいで出来るだけ毎日投稿しまーす
なので読み忘れてもまったり楽しんでいただければと思います
第1話 不思議な出会い
「あなただけは逃げなさい...!」
竜巻によって吹き飛んだ文明の跡がある、津波に流されて建物が別の建物にぶつかって崩壊する、火山の噴火は残っていた高層ビルの根幹を無慈悲に破壊する、散った火の粉は森を燃やし火の手はどんどん広がっていく、これは緑の星と言われていた惑星スージアが世界の終わりを迎えようとした時の記憶
またこの夢だ、何度も何度も思い出すあの時の記憶、しかしボクはその時の事を殆ど覚えていない、泣き叫ぶ声は最早自分のものか誰かのものかも分からないような悲惨の中でボクは必死に逃げていた、覚えていることと言えばそれくらいだ
なんでもボクがあの世界に居たのは2歳の頃までらしい、だからその時の記憶など殆ど残っているはずもない、でも何故かその声だけはくっきりと記憶しているのだ
優しい女性の声、もう誰が声をかけてくれたのかも分からない、けどそれでも毎回夢に現れるのはボクがこの人を慕っていたからであろう
千年に一度どこかの世界で起こるという星の渦の氾濫、それがボクの住んでいた故郷を襲ったのは8年前、つまり星暦2992年だ、その時にボクは独り
「レナ起きたのかい?」
ボクの部屋のドアを開ける音がする
「起きたよ、朝食の準備にしては早いね」
「食材が切れておったから買い出しに行くのでな、外に出る前一言声をかけようと思ったんじゃ」
「行ってらっしゃい、一々来なくても勝手に外に出たりはしないよ」
「それは頼もしい、じゃあ行ってくる」
今ボクの部屋に入って来たのはジプテルにある唯一の研究機関の星詠みの里の所長を務めるナムルである
(因みにジプテルというのは今ボクが住んでいる星の名前である)
彼曰く星を守る大切な役割を担っているらしいが所長の他に所属しているのはボクしか居ない
「はあボクも遠くに出てみたいな」
遠くとは言っても買い出しに行けるレベルの距離なのだが彼にはそれが許されていない
外に出る時は決まってナムルと一緒に近くの森を散歩する程度だ、この星の住民にすら遠くから眺めるだけで会話をした事など無い
ボクだって少しくらい森に出て冒険してみたいものだ
「星を眺めるのももう飽きちゃったし、そろそろ自由に外出させてくれないかなー」
望遠鏡を除いても見える景色はいつも一緒、暗い空に星がゆっくりと動いている、ただそれだけだ
でもナムルはいつもこの景色を見て安心している、一度不思議になって何故かと聞いたことがある、すると彼は笑ってこう答えた
「星が生きておるからじゃよ」
その意味は今でもわからない、星は惑星の周りを回るものだ、それを見て何を安心する事があるんだろう
ボクは何気なくもう一度望遠鏡を覗く、そして何1つ変わらぬ景色を見た気がして’はあ’とため息をつく
「あれっ」
変わらなくなんて無い、何か別のものが見えた気がした
もう一度だけレンズを覗く、やっぱりだ何かが高速で落下している
「流れ星かな、やばい何かお願いしないと...えーっと、冒険がしたい、冒険がしたい、冒険がしたい!」
流れ星に願い事を3回も言うのは無理があるんじゃ無いかい、と頭の片隅でナムルが呟く
そうだとわかっても願いたいものなのだと自分に言い聞かせて自分の部屋に戻ろうとした時、窓から見える景色の中に目視出来るほどの光り輝く何かが降って来ているのが見えた
「もしかして降って来た...」
ボクは慌ててレンズを覗く、やっぱりだ、大きな船がフラフラと飛びながら落ちている、そしてドッカーンと大きな音を立てて不時着する、場所はここから見て商店街と真逆の森の中だ
行かなくちゃ、ボクはその思いに駆られて走り出す
きっと願いが叶う、そんな予感を胸いっぱいに詰めてボクはレグルスを出る
第1話いかがだったでしょうか?
今回出てきた惑星の名前は、緑の星スージア
そして森の星ジプテルです
読者の皆さんならこの名前の由来に気づいたかも知れませんね
ではではまた明日、さようなら〜




