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7話

3人が屋根裏部屋の階段へ着く

その先は正に深淵...

幅が狭く、段差が高い

この深淵の先に用事があるのはこの館では葵だけ。

長らく掃除がされておらず

その理由は明かされていない...


この深淵に先に足を踏み入れたのはこむぎであった。

少し除くとそこは何ら変わりないただの屋根裏部屋

通常とは違うところはすごく広い。

懐中電灯のスイッチを弾くとなんだか黒い物陰が...


深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ。


深淵が言う

「どうもこんにちは深淵でーす!!」


こむぎが絶叫しながら言う

「深淵だああああ?!?!?!」


優香とミクが戦慄する。

「深淵...?!」


ミクは思い出した。


葵に以前屋根裏部屋の掃除をシンプルに怖いからサボっていたことがバレ

今まで一度も踏み入れたことのない屋根裏部屋に挑戦をしようとした時に

葵に言われた言葉。

「あぁ。この館には警備用の魔物が沢山して、屋根裏の警備をしてる深淵君がいるから。驚かされないようにね。」


ミクが言う

「あぁ...!!その子...悪い魔物じゃないよ...」


深淵なのに...?!


深淵が言う

「そうだよ。悪くないよ。」


悪くないんだ...


そうして3人はコツコツと掃除を続けていく...


そうしていると手前の方を掃除していたミクの様子がおかしい

こむぎが慌てて、ミクの方へ駆け寄る


こむぎが言う

「大丈夫ですか??佐藤さん。」


ミクが言う

「あぁ...私が大丈夫じゃないわけないでしょ...」


汗をかいている。多分やせ我慢をしているのだろうか。

暗闇が苦手なのかな...?


その時奥を掃除していた優香もミクの異変に気付き

駆け寄ってくる。


優香が言う

「大丈夫ですかッ!?」


ミクが震える声で言う

「手...手...手...」


こむぎが言う

「手...?」


ミクがさらに震えながら言う

「手を....繋いで...手...早く...!!」


優香が言う

「テ...?」


何かの暗号かな??(?????)


ミクの様子がおかしくなる....


ミクがさらにカタカタと震える


こむぎが言う

「大丈夫ですか!!ちょっと!!」


ミクが泣き声をあげる

「ポポポポーポポポwwwww」

(??????????)


こむぎが言う

「は??????????????????????」


ミクがさらに大きく泣き声をあげる

「ポポポポーポポポwwwwwポポポポポポーポポポポポポポポポポポポポポポwwwwwww」


優香が言う

「は??????????????????????」


ミクが子供(?)のように泣く

「ポポポポポポポポポポポポポwwwwwww」


こむぎが言う

「優香。一旦外出そう。一旦ね。」


優香が言う

「う....うん。一旦ね。」


こうして3人はポポポポ泣くミクを担ぎ上げて屋根裏部屋から出て、渡り廊下へと出る


++++++++++++++++++++


渡り廊下は少し蒸し暑く、湿度の低い東国とは違い

湿度の高い温帯である大領帝国とはやはり差があるようで

サウナのような感覚。


だが、渡り廊下のすぐ近くにあるメイド室の扉が少し開いており

そこから漏れ出てくる冷気がこむぎの正気を保護する。


既に夕日が沈みかけており

すっかり空は赤色へと染まってゆく...


こむぎがしゃがみ込み、水をゆっくりゆっくりと飲む

ミクの肩に優しく手を添えて話しかける


こむぎが言う

「落ち着きましたか?」


ミクが言う

「ごめんねあんな恥ずかしいとこ見せちゃって...」


優香が言う

「いやぁ...先輩....大丈夫ですか....」


3人の目線は無意識に沈みゆく夕日に固定されていた

時間が経つ。どれくらい経っただろうか。よくも悪くも今日はいろんなことが沢山起こったな...


ミクが言う

「2人はメイド室に戻ってていいよ。君たちが今日から寝る場所。パジャマも用意されてるし」


優香が言う

「ミクさんは戻らないのですか...?」


ミクが言う

「しばらくここで休んでおくよ。先にお風呂入ってて。」


2人はメイド室へと戻ろうと渡り廊下から離れる。

その時

ふとこむぎがミクの目を見る。

夕日のせいか

少し涙をこらえるような...

《《そんな感じ》》がした。


++++++++++++++++++++


こむぎが濡れた髪をタオルに巻いたままメイド室へと入ってくる

メイド室は両端に二段ベッドが二つ用意されており

その間にカーペット、その上には小さな座敷机が置かれている。


その奥にはコンセント。あ。これは言わなくてもいいか。


りんながこむぎに駆け寄り

ゼロ距離レベルで顔を近づけて言う

「こむぎちゃ~ん♡私がいなくて寂しかった??」


こむぎがりんなに顔面にほっぺを押し付けられながら言う

「ん~...いなくて精々したよ。」


いなくてだって??嘘だ。実はこいつずっとちょこちょこ作業を覗いてきてた。


りんなが言う

「こむぎちゃ~ん♡そういえば早く髪の毛乾かさないとお食事の時間遅れちゃうよ~」


こむぎが言う

「えええっっっ?!?!そんな重要なこと、先に言っといてよ!!」


りんなが照れながら言う

「うぅ~ん♡そんなに褒めなくても~♡」


褒めてねえよ!!

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― 新着の感想 ―
「深淵君」の軽すぎる挨拶と、こむぎたちの絶叫リアクションのギャップ、とっても笑えます! スライム系(?)の「そうだよ。悪くないよ。」の脱力感がまたいい。 発狂にも冷静に対処するこむぎと優香のシュー…
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