56話
禁忌の魔法である黒雷は、発動した瞬間身体を覆う黒色の稲妻が周囲の魔法のすべてを無効化する。
だが、ロイド(影)は残酷にも、最も最適な判断をする。それは、炎。黒雷は温度変化を無効化するわけではない。あくまで魔法を無力化するだけ、つまり、こむぎ死ぬほどの高温の炎魔法を使用し、温度を上げればこむぎを焼き殺せる。こむぎの周囲を本物の地獄へ変えるのだ。
こむぎの皮膚はただれてくる。火傷によって体が焼ける。それはこむぎと戦う死体たちも同じであった。
パロマが蹴りを入れる。それをこむぎが真正面から受け止め、蹴り上げる。そうするとパロマの足の骨が折れる。
その瞬間奥から翔が向かってきて、こむぎの前に立ちはだかる。その翔の後ろではパロマが撤退し、回復を図っている。
翔が言う
「左眼、喪失。右眼、視神経損傷。右大腿骨、粉砕。」
こむぎが言う
「黙れ。」
翔が言う
「左膝、脱臼。骨盤、複数箇所に亀裂。肋骨、七本以上骨折。
腹部、深部まで裂傷。脾臓損傷。頸椎、損傷」
こむぎが言う
「黙れ。」
こむぎが翔の胸部に突きを入れようとする。それを翔が構える
固有魔法:「反転」
こむぎはこの時、いたって冷静であった。冷静に怒りに震えていた。
指先だけ身体強化魔法を解除し、翔の固有魔法の有効範囲を越える。
翔の魔法はどんな魔法でも反射する魔法。魔法以外は反射できない。
こむぎの指先が有効範囲を越えた瞬間。そのまま突く。
もちろんこむぎ自身の突きの速さのせいでこむぎの指は粉々になる。だが、その時には
こむぎの腕は翔の胴体を魔法陣ごと貫通していた。
パロマが言う
「お前...お前お前お前お前お前お前お前お前お前お前」
こむぎが言う
「黙れ。」
パロマが建物の影に隠れる。それをこむぎは建物の壁ごとパロマを蹴り殺す。
こむぎはすぐにアヤシノの元へと向かう。
アヤシノも同じくこむぎの元へと向かっていたようだ。
アヤシノが歯ぎしりをしながら叫ぶ
「人の感情のない障がい者!!ADHD、ASD、躁鬱、知的障害!!」
こむぎはそのままアヤシノの首を飛ばす。
そうしてそのアヤシノの奥には椿が立っていた。
釈烈の中、椿は涙を光らせていた。だが、その涙もロイドの放つ炎魔法による高温ですぐに蒸発する。
椿が小さく言う
「あのね.....野々宮さん.....仲間を殺されるってね。とっても辛いことなんだよ。」
こむぎが言う
「黙れ。」
椿の頭をつかんで首をへし折り、そのままちぎる。
後はロイド・クルー。お前だけだ。
こむぎが椿の生首を持ち、ロイド・クルーの元へと行く
こむぎは上着からさらなる聖遺物を取り出す。
禁忌の魔法:「身体回復魔法」
この身体回復魔法を使い、生物リミッターを解除する。
そうして魔力量を増やし、また身体回復魔法で再生する。
その繰り返しで無限に魔力が増える。
無限に、身体強化魔法を倍にできる。
「え~♡そんなこと聞かれても...そうだなぁ...匂い...かな♡」
「一緒に話してて...楽しい。時々ふざけるけど...面白いし...///」
「さ...さあ?知らない...でも...また一緒に任務したいなって...」
「そぉだな!!あいつぁすげえ面白れぇ。それに超つえぜ!!」
「べ...別に...そんなのないもん...でも...憧れてた...強い...もん」
「ちょっとだけ...一時期憧れてた...強いって...認めざるを得ないよね...」
「彼女は本当にすごいよ。一番は強さだね。」
「こむぎさんは...少しおかしな人...です...でも...こむぎさんに憧れてて...はい...」
「ま...まあ、ずっと翔と一緒にいるし...ちょっと好きじゃない!!だけど...任務一緒だと安心できるよね...。」
「そうだなぁ....しっかりしてるぜ?私はそういうとこが好きだな。」
「え...////それは...///まあ、野々宮さんは頼りになるのだ。ちょっと傷つくこともあったけど...もんじいのことハッキリ言ってくれて整理がついたのだ。」
「そうですね。私と年も大差ないのにあんなに高みへ登れるのは尊敬します。それと、一緒だと....安心感があります...」
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お前如きが。人の想いまで簡単に踏みにじれると思うなよ。




