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神殺しの龍拳  作者: 桐ケ谷緋乃進
フラットライン総力合戦
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50/61

50話

南朝連邦中央部都市「トリニード」


リオルからの連絡を受けたヨサンは着々と撤退の準備をしていた。

優香が言う

「どこ行くの。」


ヨサンが言う

「撤退するんだもん。君も来るか?」


優香が言う

「いつか行くさ。」


突入軍のひとりがヨサンのもとへとたどり着く。

「いたぞおお!!」


ヨサンが優香に背を向ける。

「じゃあね。」


そう行ってヨサンは立ち去る。


走る。

走る。


その時角の向こう側から突入軍の兵士が現れる。それを何の躊躇もなく殺害。


そうしてヨサンは撤退していく。


++++++++++++++++++++


南朝連邦中央部都市「トリニード」の制圧を完了し、その次の都市、その次、その次とどんどん突入軍...いや、大領帝国軍は侵攻を進める。


これまでで現れた聖遺物は優香談によるとたった一つ


禁忌の魔法:「幸せな夢(ルミナス)」


が封印されてる聖遺物のみ、残り数個の聖遺物の所在は未だ不明。

だが、大領帝国軍は侵攻を進めていき、午前6時の時点では既に山脈まで届いていた。


その山脈の防衛は徹底的で、まさに地獄。常に山脈までの道のりは空襲で焼けている。それに大領帝国軍は大量の犠牲を払ってしまった。だが、ここを何としてでも突破しなければいけない。


++++++++++++++++++++


南朝連邦中央部森林:午前5時54分


がさごとと音を立てて作戦を練る。

まだ辺りは真っ暗で冬だからか、夜明けが遅い。

他より大きめテントで二つの小さなランプに照らされているの中にりんな、パロマ、アリス、優香、早紀、蝦夷、椿が集まる。

その時、椅子に座っているりんなが言う

「こむぎちゃんはまだ来ないの?」


蝦夷が不安げに言う

「こむぎさん来て欲しいのだ...」


優香が通信機器をいじって連絡を取りながら言う

「まだまだかかりそうって。正直、私達がやることは時間稼ぎらしいし、まあ、ワトソンが作戦説明しに来てくれるみたいだから。待ってようよ。」


パロマが辺りを見渡しながら言う

「祈は来ねえのか...」


..........。


その時、ガサゴソと森林の方から音を立てて何者かがやってくる

「こんにちは、みなさん。もうお集まりのようですね。」


アリスが上着のチャックを閉めながら言う

「おお........やっときた........」


ワトソンが言う

「ということで、今回の作戦の説明をします。あの鉄壁の山脈防衛線を突破すればその先は首都です。


おそらく、防衛線を突破した瞬間に南朝連邦側はすぐに降伏するでしょう。

理由は南朝連邦は首都に集中的に資源が集まっており、その分爆撃などや、侵攻の被害にできるだけ会いたくはないでしょう。それが根拠です。


そして今回の最終任務は祈さんが数か月前から集めていた大量のトラップを積んだ戦闘機が大量にやってきて山脈の基地を空襲します。


ですが、一つの基地に一つ巨大対空砲があり、どんな上空を飛んでても撃ち落とされるほどの威力を誇る対空砲があります。


そのため今回の任務は巨大対空砲を破壊することです。ちなみにこの作戦立案者は翔さんです。」


アリスがつぶやく

「翔........」


パロマが言う

「なるほどな。わかった。」


ワトソンが言う

「テレポートの有効範囲は通常数kmしかありませんが、今回特別に広範囲のテレポート魔法を祈さんから預かっています。お使いください。」


ありがとう。


りんなが心配そうに身を乗り出して言う

「こむぎちゃんは来ないの?」


アリスが言う

「後で来るでしょ。確かにこむぎがいるとかなり成功率上がるし........いつ来るんだよ........」


こむぎが言う

「来た。」


来た。


りんなが言う

「こむぎちゃ~ん♡」


りんながこむぎに抱き着く。

顔を胸元に摺り寄せながら深呼吸する。


スーッ

ハーッ


りんなが顔をうずめながら言う

「めっちゃ血なまぐさい~♡」


おいこいつ抱き着いてきたうえに臭いとかひどくないか。


パロマが言う

「じゃあ。行くぞ。」


こむぎが真顔で言い放つ

「なんでそんなに急いでるの?」


ワトソンが優しく説明する

「それはですね。実は敵の勢力はフラットラインの潜伏しており、結構すごい勢いで東部から進軍されてるんですよねぇ...」


え???????????


椿が言う

「つまり敵の目論見は山脈の防衛線とフラットラインの潜伏兵とで挟みこむつもりだったの?」


ワトソンが言う

「その可能性が高いです。」


なるほど...気持ち悪い作戦。


ワトソンが地図を広げる。

「この山脈には四つの航空基地があり、同時に兵士による防衛線も引いてあります。全部では流石にありませんが、一般兵は通れません。完全に崩壊させれれば降伏すると思います。」


ワトソンが言う

「四つの内こむぎさんは最北を。パロマさんとアリスさんは二つ目を。そして椿さんと早紀さんは三つ目。最南はりんなさん、蝦夷さんで、お願いします。」


早紀が椅子に座って机に頬杖をつく

「なるほどですね。じゃあもう決行ですか?すぐじゃないとだめなら今から5分後とかですか?」


ワトソンがうなずく

「そうですね。その方が良いかと。」


アリスが不安げに言う

「でもこむぎは一人でいいの?」


こむぎが言う

「大丈夫。私、16年間死んだことないから。」

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