47話
南朝連邦中央部都市「トリニード」:午前5時2分30秒
パロマとアリスがトリニードへ着き、高速で先へ進む。
ビルとビルの間にある道で車道には車が一切走っておらず、歩道にも人は一人もいない。
歩道の先には何者かの人影が見える。その人影の正体は、二人が人影の存在を察知した瞬間に悟った。
その瞬間、光がピカッと光る。その光った光は高速で2人に接近する。
それを二人が躱し、その人影の元へと足を運ぶ。
シャルロッテ・シンドローム。
お前だな。
人影は大きく飛び上がり、2人に向かって魔法を放つ
オブジェクト魔法:「炎帝ノ覇者」
辺りに火の槍が降り注ぐ。
それを二人は回避し、ビルをよじ登り上へ避難する。
その時、エネルギーを発して地面に刺さった火の槍が爆発する。
それと同時にビルの窓ガラスをパロマが割って、ビル内に入る。そこにアリスも入る。
それを視認したシャルロッテも窓ガラスを割ってビルに入った。
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南朝連邦中央部都市「トリニード」:午前5時2分57秒
ビル内は凄く静かで当たり前だが人は一人もいない。あいつを除いてな。
ゆっくりゆっくりオフィスへ足を運ぶ。
その時、オフィスの資料が置いてある棚の向こう側から人の気配がする。
刹那資料棚が崩れ落ち、刃物が降ってくる。
それをシャルロッテが受け止める。
───気配。
シャルロッテが感じた気配は、なんの根拠もなかった。お風呂場にいる時に後ろに誰かがいると感じるくらいの野生の感、と言ってもそれよりも根拠が薄い。
だがシャルロッテはその気配を決して見逃さなかった。
シャルロッテが刀を受け止めたまま背後に蹴りを入れる。
そうするとそこにはその蹴りを喰らった、アリス(第二人格)がいた。
うがッッ!?!?
そのままアリス(第二人格)は倒れこむ。
そこで一気にシャルロッテはパロマに畳みかける。
パロマの受け止めていた刀を受け流し、パロマの左腕にナイフを突き刺す。
パロマもそれに対応し、シャルロッテの脇腹にパンチを入れる。
だが、それも読まれていたようで、あまり手ごたえがなかった。
アリス(第二人格)が倒れこんだままシャルロッテに刈り足を入れる。
それに反応したシャルロッテは地面に向けて魔法を放つ。
魔法:「闇錠拳」
地面を闇錠拳で殴り、穴を開け、そこから下の階で逃走する。その瀬戸際、炎帝ノ覇者による槍を下の階の一部に突き刺す。
2人は上階越しにシャルロッテを追跡する。
その時、アリスが魔法を使用する。
魔法:「身体強化魔法」
アリスがビルの窓ガラスを割って外に身を投げる。即時に身体強化魔法を解き、固有魔法を使用する。
固有魔法:「空想の自分!!」
アリス(第5人格)がシャルロッテを視認する。
その刹那まるで吸い込まれるかの如くシャルロッテに向かって慣性を無視した挙動で襲い掛かる。
それを察知したシャルロッテは魔法を放つ
大魔法:「大閃斬」
ビルごとアリス(第5人格)切り裂こうとする。
だが、それをあろうことかアリス(第5人格)はまたもや空中で挙動を変えて避け、シャルロッテの元へと迫る。
その時、どこかから轟音が聞こえる。
固有魔法:「太陽の昇る所」
サンライズフィーバーが上の階で発動し、天井部分が崩壊して穴が開く。シャルロッテはその爆風で吹き飛ばされる。吹き飛ばされている間に、アリス(第5人格)が吹き飛ばされるシャルロッテに蹴りを入れて加速させる。
その刹那にアリスは固有魔法を解除して、アリス(第5人格)がパロマを攻撃しないようにする。
それと同時に身体強化魔法でビルから抜け出す。
パロマはこの時、敢えて目を閉じる。
感覚へ全神経を集中させ
ここで崩落してゆくビルの瓦礫に貫通してシャルロッテにサンライズフィーバーを当てる。
もちろん崩れ行く瓦礫によってシャルロッテの姿は視認できない。ただし。
ここで終わらせなければいけない。
パロマが己の感覚でサンライズフィーバーを放つ。
その時、シャルロッテは一瞬なにが起こったのかわからなかった。一瞬で連続した魔法の打ち合い。ヘビーローテーションを使いあって、お互いまさに総力合戦をしていた。だが、この空中に放り出された状況。何としてでも相手の思惑通りになってはいけない。敵に次の行動と位置を把握されてはいけない。
これは戦闘においても基礎中の基礎どころか常識である。
ここで二択に迫られる。
・空中でヘビーローテーションで何らかの魔法を使用し、落下軌道を変える。
・そのまま落下したままカウンターを狙う。
これは行動or位置。どちらかを把握され、どちらかを裏切るもの。
あいつの固有魔法の能力は良くわからない。
だが、勘違いしないで欲しい。私は実力でこその勝利の方が意味がある。
そのまま運任せのカウンターを狙うのは....雑魚の思考だ。
オブジェクト魔法:「炎帝ノ覇者」
シャルロッテがオブジェクト魔法を使ったことも見ず知らず。
パロマはサンライズフィーバーを放った。だが、忘れてはいけない。
パロマは読んでいた。
シャルロッテが空中で炎帝ノ覇者を使用し、落下軌道を変える。
炎帝ノ覇者はサンライズフィーバーと同じく宙に浮くことができる。
ただしそれはオブジェクトが強制的に空中浮遊魔法を発動させ、使用魔法も制限することによって魔法威力そのものを高くさせるもの。つまり、炎帝ノ覇者を使用した時には確定で空中浮遊魔法が発動する。
その時、人が落下中浮遊魔法を使う時、自然と上の方向へと浮遊するはず。
パロマはそのことを考え、予想落下軌道よりも少し上側にサンライズフィーバーを発射。
それは........
見事にシャルロッテへ命中した。
───────ビビッッ!!────────
サンライズフィーバーがシャルロッテへ命中したとき、アリスが崩れ行く瓦礫の中から顔を出し、魔法を放つ。
キューーーー!!!!
アリスが攻撃魔法を構えている
──────死
ドジャアアア!!!
聖級5位:シャルロッテ・シンドロームは冥級魔法使い:アリス・アリストによって殺さ




