45話
南朝連邦フラットライン人工島港要塞:午前5時15分40秒
アヤシノがその現場についた時にはもう既に遅かった。
血まみれに死体の海。山。どれにも例えれないほどの死体。
その先には血にまみれた野々宮湖麦が立っていた。
こむぎが言う
「....」
黙って近づいてくるこむぎに恐怖しか覚えなかった。
小刀を引く
魔法:「幻斬」
こむぎの喉を切り裂く...つもりだった。
切れていない。どうして?なぜ?
考えることができなかった。私が使った小刀はもう既に限界を迎えていた。たった一回の私の攻撃で。
思い出した。こいつは....壁....一切の隙もなく、一切の勝筋も見えず、ただただ実力の差しか見えない。天の果てまで続く壁。その壁の支配者。《《天壁の龍》》だと。
はぁ...
ここで....死ぬのか。
何も結果も残せず、結局は殺される。
苦痛からは逃げ続けて、逃げて、逃げる。
あぁ.....私は、守ってくれるものがないから本気で戦えない弱虫なんだ。
ここでこいつを殺す。殺さなければいけない。それができないなら、
お前はここで死ね!!!
生物リミッター解除。
はぁ...勝手に勝った気にならないで欲しいな。
命を懸ければ勝てる。
この世界はそんなに単純じゃない。
これは戦いじゃない、殺害なんだ。
でも、尊重するよ。これは初めて使う。
戦技:絶対破壊「 」
辺りは光に包まれる。
聖級4位:アヤシノ・サインは聖級 位:野々宮湖麦によって殺された。
人工島にいた師団数は十分どころか有り余る数だった。
だが野々宮湖麦はアヤシノ・サイン殺害後も戦闘を続け、人工島を制圧。
その時間わずか31分23秒。
単独で世界最大級の要塞を制圧する。
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南朝連邦中央部都市「トリニード」:午前5時2分13秒
森林を進む一行(りんな、優香、祈、パロマ、アリス、)は、バラバラに中央部の街へ向かう。
その時りんなは優香の右肩がベンデッドの放った銃弾により負傷していることに気付く。
りんなは優香の近くに寄り、言う
「大丈夫?」
優香は答える。
「大丈夫。作戦には支障ないから。」
りんなが上着から止血の宝具を出す。
「これ使って♡」
優香が少し驚いたかのような表情をする
「あ....ありがとう。」
りんなと優香以外は既に街へと走り出している。
その中の祈はいち早く街に着くこととなる。だが、それだけに特殊部隊員たちの中でも一番遠い場所に居た。
街と森の間には線路が通っているため、祈は鉄柵を越えて駅に侵入する。
その駅内には誰もおらず、店も閉まっており、やけに広々とした空間が異質に感じる。
────気配。
───────察知!!────────
祈が走っている最中にもかかわらず、勢いよく地面に伏せる。
そうするとヘッドショットラインに三つほど閃光が通り過ぎる。
その時、駅のスカイウェイのガラスが割れ、何者かが祈の前へと着地する
リオル・グランテが言う
「おいおい嬢ちゃん。こっからはよぉ、一歩も進ませねえぜ。」
祈がトラップを上着から出して言う
「冗談じゃないですよね...いいでしょう。かかって来てください。」
そうするとリオルの姿が消える。
そのまま祈は魔法を使う
魔法:「瞬間移動魔法」
戦いは恐らく、一番最初は瞬間移動魔法の使い合いだろう。
お互い一歩も譲らない。それだけにリオルはどれだけでも不利になる。
祈が彫帝里任務よりも優先したことは祈自身の固有魔法:「巻き戻し罠」で大量の魔法をトラップとして用意していたから。
原理は宝具と同じだが。違うところはどんな魔法でも自分の魔法ならトラップに変えることができる点と、発動条件は祈次第であること。
瞬間移動魔法でお互い一歩も引かず、高速で攻防開始を遅らせるなか、流動の連鎖を断ち切ったのはリオルであった。
大魔法:「星穹ノ彗星」
リオルが発動した星穹ノ彗星はオブジェクト魔法と言い、オブジェクトが出現し、そのオブジェクトが魔法を発動するもの。オブジェクト魔法が発動されている間は、通常行うことができない魔法の併用ができる。
魔法:「閃斬」
魔法:「身体強化魔法」
リオルが大きく飛び上がり、広範囲に光の斬撃を放つ。
その斬撃を避けるために祈はトラップを使う
召喚獣:「竜宮の使い」
地面からリュウグウノツカイのような召喚獣が現れ、祈はその召喚獣に乗る。
召喚獣が閃光を放つ。
それにリオルが対応する
固有魔法:「流れ星」
パチンと指をならすとリオルの周りに魔法陣が複数展開される。
そうして指を銃の形にし、召喚獣が放った魔法に直撃させる。
バギギギギギギ!!!
激しい音を立てて相殺し合う。
だが、それも長くはもたず、リオルの魔法が祈に届く
───────ピカッ!!────────




