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神殺しの龍拳  作者: 桐ケ谷緋乃進
フラットライン総力合戦
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44/61

44話

南朝連邦中央部東:午前5時


ベンデッドベルデッドは塹壕の後方の丘の上にて、木々に身を隠しながらもスナイパーを構えていた。


いや、違和感。どこかから何かが来る。


その時、ベンデッドの横にいる兵士が言う

「前方から高速で何かが接近してきます!!」


は???????????


戦闘機か?もしや塹壕を爆破するために来たのか?それなら撃ち落とした方が.....

いや.....どうやってここまで.....?


スナイパーを覗きこむ。その時にかすかに遥か彼方にある小さな点。気づいた時にはそれが一つではなくなっていることに気が付く。


引き金を引く。だが、時すでに遅し、おそらく半径数キロメートルのすべての物が宙に浮かされる。異常な光景であった。

ベンデッドはなんとか抵抗しようとしても既に足は地面から離れ、もう一度地面を歩くことの一切を許してはくれなかった。


その時、遥か遠くにある小さな点が、肉眼でも視認できるほどの大きさになっていることに気付く。


固有魔法:「重力操作《グラビティオペレーション》!!」

固有魔法:「太陽の昇る所(サンライズフィーバー)!!」


突如として上空に閃光が走る。その重力操作によって抵抗不可となった兵士たちはそのフラッシュを直視してしまい。ほとんどの兵士は突如として戦闘不能となる。


この塹壕は、突破される...!!


そうベンデッドが確信したとき、まだ辺りは閃光に包まれたままの頃。その時、ベンデッドの目の前には既に数人の人影が現れる。


拳が複数ベンデッドの顔に飛んでくる。だが、そのほとんどはベンデッドの目の前。ほんの数ミリ前で止まる。


フェイント....!?


ベンデッドは悟った。このこいつらの行動は塹壕を突破するためじゃない。私を殺すためなんだと。


ドガッッ!!


ベンデッドの背後から強い衝撃が走る。前方から殴るフェイントを入れてきたのは背後のこいつに気付かせないためか...?


そのまま首に手刀が飛んできて、ベンデッドは意識を失う。


++++++++++++++++++++


南朝連邦フラットライン人工島港要塞:午前5時


同時刻。アヤシノは港要塞の防衛を任され、要塞内を適当に巡回していた。

要塞内は何処へ行こうが沢山の兵士が常に忙しく動き回っており、弾丸やら無線機やら、レーダーやらと沢山の物が通路沿いにおいてある。巨大な入り江の渓谷の絶壁沿いにある対空でも港でもあるようなそんなよくわからない場所。この人工島全体は鋼鉄に覆われ、まさに世界最大級。街と言ってもいい。

アヤシノはとある一人の兵士へと話しかける

「ねえねえ君君。こういうのって初めて?緊張する?」


兵士が緊張しながら言う

「はい.....そうですね....」


アヤシノがあざ笑うように口を押えて笑いをこらえる

「ぷぷぷ....だっさ~w男のくせにビビり過ぎ~w」


兵士が目を逸らして言う

「び....びびってねえし....////」


アヤシノが再び巡回を始めるために歩き出す

「じゃあw今回はこのくらいにしてあげるw」


そうしてアヤシノが歩き出した束の間、レーダーが反応する音が聞こえる。

戦闘機だ。戦闘機が一機だけ。たった一機だけこの要塞に向かってくる。


妙だ。妙過ぎる。その戦闘機はしばらくすると旋回し、どこかへ行ってしまった。


おかしい。おかしい。おかしい!!絶対おかしい!!


ドガーン!!


どこか遠方で爆発音が聞こえる。アヤシノが脳裏でかすかに感じていたことが確信に変わった。

敵襲だ。


その瞬間、要塞内に警報音が鳴り響く。

やっぱり!!


現場に....行かなければ....!!敵は恐らく....《《野々宮湖麦》》!!

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