↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神殺しの龍拳  作者: 桐ケ谷緋乃進
花札編
PR
41/61

41話

12月25日(大領帝国大仙渓谷大橋駅、大仙渓谷線)


雪で覆われた巨大な大仙渓谷大橋を列車が走り抜ける

窓の外には白色の景色が広がっている




アリスが喜んでくれるプレゼントがなにかわからないけど、私なりに昨日の夜選んでみた。

ガタンガタンと揺れる列車の音を聞きながら、席の横にある紙袋を握る


もし...


もし、《《積み上げた先に待ち受けるのが地獄だったら》》...どうする?


............。


頑張り続けた先に、残るのはどうしようもない理不尽で


その理不尽に一生苦しみ続けるとしたら.....


《《頑張る意味はあるのかな?》》


でも.......


私はそもそも価値のある人間になる事は出来ないのかな?


.....................。


価値のない自分に、


価値なんてあるのかな?


自分に


生きる価値はあるのかな?


花札が言う

「翔ちゃん♡」


え.......?


「《《弟を殺したくせに何をのうのうと生きているの?》》

《《お前なんかが生きてていいわけないよね?》》」


ごめん.........



ごめん.........



涙を流しながら花札に抱き着く


翔が言う

「ずーっと前から言いたかった.....ごめん.....ごめん.......」


辺り一面は雪で覆われ

翔自身の血液が飛び散り、体は列車に押しつぶされて動かせない


...............ごめん.......アリス、花札。


++++++++++++++++++++



???が言う

「あなたは.....花札さんの弟を殺したことを認めますか?」


「.........え?」


???が言う

「あなたは花札さんの弟を殺したことを認めますか?」


「......はい。」


???が言う

「積み上げた先に待ち受けるのが地獄だということを認めますか?」


「......」


???が言う

「積み上げた先に待ち受けるのが地獄だということを認めますか?」


「.......はい。」


???が言う

「自分に価値がないことを認めますか?」


「...はい。」


???が言う

「価値のない自分に生きる資格はないと認めますか?」


「...はい。」


???が言う

「価値のためにすべてを犠牲にすることを認めますか?」


「....幸せなんて....必要ない.....価値のためなら......いらない。」


???が言う

「幸せは必要じゃないことを認めますか?」


「はい。」






どうして.....こんな体で生まれてきてしまったのだろう....


こんな.......こんな体で生まれてきてしまったのは...《《世界で私だけ》》だ.....。


コユウマホウ「反転(リバース)」ヲカクトクシタ!

ニシカワショウハ、《《シアワセ》》ヲウシナッタ!


ニシカワショウハ、《《カチ》》ヲカクトクシタ!




聖級9位:西川翔はヨサン・フリーロによって殺された。


++++++++++++++++++++


記録


午前8時20分13秒

大仙渓谷大橋第三橋が何者かによって爆破される


生存者0人

重軽傷者0人

死者211人



午前8時21分3秒

大仙渓谷駅二番ホームにて正体不明の軍人が駅員、警備員、その他関係者を刺殺


生存者103人

重軽傷者0人

死者11人




総死者222人


.......................。


大仙渓谷大橋爆破事件


その記録を葵が読み終えるとアリスが崩れ落ちる

その記録を聞いて負の感情を燃やしたのはアリスだけではない


こむぎが椅子に座ったまま携帯を取り出して少しいじった後にすぐしまう


りんなが緊張したようにこむぎのそばに寄りそう


こむぎがうつむいたままつぶやく

「実質宣戦布告って...ことだよね?」


パロマが言う

「もう戦争が始まる....というより始まってる」


優香がつぶやく

「翔...死んじゃったの...あいつ」


アリスが言う

「別に...あいつなんか....どうでもいい......」


りんながアリスに言う

「む....無理しなくても...いいんだよ..?」


アリスが言う

「....あいつなんか...どうせ死ぬし....あ......あ.....




あいつなんか.......どうせ...........




ただ..........ただ............




《《もうちょっとだけ生きてて欲しかった》》って思っただけだし..........。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。