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4話

カチ...カチ...と秒針が動く

連れてこられた別室はどうやら更衣室だったようで

電気がつけられておらず、窓から光が差し込んでおり

壁沿いにロッカーが並び、その間のベンチにりんなが叩きつけられる


りんなの服の襟をつかんだまま


葵は声を怒りで震わせて言う

「任務中にふざけないでって言ったよね....?!」


りんなが冷や汗をかきながら言う

「い...いやぁ...あの...ごめんねぇ」


葵がさらに強く服の襟に力を入れる

「この時のためにどれだけ時間をかけたと思ってるの....?!」


りんなが強く睨みつける葵から遠のこうと体をのけ反る

「いやぁ...本当にごめん...」


しばらくりんなを睨んでいたが、すぐに襟を放しそっぽを向く

葵が言う

「次やったらマジでただじゃ置かないですよ....。」


りんなが言う

「......はい。」


葵が倒れこんだりんなに手を差し伸べる

「ん。」


りんなが葵を見上げながら言う

「え....。」


葵が手をさらに近づけて言う

「ん!!」


そしてりんなは葵の腕に身をゆだねて手を握る

そうすると葵はりんなを引っ張り起き上がらせる。


りんなに顔を合わせないまま

葵が言う

「戻りますよ。」


りんなが言う

「はいッ!!」


++++++++++++++++++++


りんなが連れていかれて、そのままの状態。

私たちは見捨てられたのでしょうか。待っています。


ひそひそと祈が話かけてくる


祈が言う

「あの。お姉さん。お名前は?」


こむぎが言う

「んん。私の名前はーーーー


───────ビビッッ!!─────────


突如こむぎの脳内に電撃が走る!!


「名前聞かれて、のそのそと本名言っちゃダメだからね!!

口が滑っても私の名前は野々宮湖麦(ののみやこむぎ)ですぅなんて言ったら首根っこから脊髄抜いてやる」



まっずーい....


考えろぉ...名前...偽名を...考えるんだ...


祈がひそひそ話しかけてくる

「あの...?お姉さん...?」


こむぎが言う

「あぁ。ごめんごめん。私の名前はミオ。」


祈が手を合わせてパーっと明るい笑顔を見せる

「ミオさんっていうんですねぇー!!覚えました!!」


....覚えない場合があるんですか?


祈がその横のオレンジ髪の少女にも話しかける

「あの...あなたもお名前は...?!」


優香が言う

「私の名前は倉持優香(くらもちゆうか)。」


祈が言う

「倉持優香さんっていうんですねぇー!!覚えました!!」


え?返答同じじゃない?


ガチャリッ


扉が勢いよく開くと従僕室に葵に続いてりんなも入ってくる。


葵が列の前に行き言う

「お前らなんだ。楽しく会話してたみたいだな。内容を聞かせてもらえるか。」


祈が言う

「あぁ...えーっと...」


葵が祈に近づいて言う

「言えない内容なのか?....猶更(なおさら)聞く必要があるな。」


祈が黙り込む


しばらく沈黙が過ぎた頃、

葵が言う

「もういい。お前らは早く隣りの更衣室に行って子の服へ着替えてこい。」


そう言うと長机の上にたたまれているフリフリのメイド服をポンポンと触る


....はい。


4人は葵を避けて机の上のメイド服を腕の上へ運び

部屋を出るために扉の方へ歩いていると

りんなが3人へ肩を回しながら言う

「よーっし♡可愛くなっちゃおー♡」


りんなが横眼で葵を一瞬見ると葵は


ちっ...こいつ反省してないな...


とでも思っているような眼差しを送っている。

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