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神殺しの龍拳  作者: 桐ケ谷緋乃進
花札編
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28/61

28話

彫帝里内にて

里内はいかにも里。建物たちが並びのその間に無理やり道を通したような街並み。

その道をレジェンドである野々宮湖麦は堂々と匍匐前進をしながら進む。

周囲の人間は怪しいとか言う次元を超えて無視している。

コツコツと足音を立てながら女性が歩いてくる


穏やかそうな雰囲気で、着物をまとっている。

そんな穏やかそうな女性がこむぎを見るなり。手のひらを広げて指を曲げ、威嚇するようなポーズをとる。

その女性は声を荒げてこう言う

「がうっっっ!!

君っ!!里の人間ではないみたいだねっ!!」


こむぎはクールに前髪をかき上げてこう言い放つ

「はぁ...証拠もなしに疑われるのやめてほしいねぇ...


《《人をごみ箱に捨てていただけなのに》》(??????)」


爽やかな表情をするこむぎの背後には大きめのごみ箱に頭を突っ込ませている花札組の部下がいる


穏やかさそうな雰囲気を放つ女性は言う

「我が名は二階堂蝦夷(にかいどうえみし)!!正々堂々かかってこい!!」


こむぎが言う

「はぁ...いいぜ。止めれるもんなら止めてみな!!」


蝦夷が飛び上がり、かかと落としをする。

それをこむぎは軽く手でそのまま受け止める。

周囲がその戦闘の開始を察知すると見物するように

「おおー」と声を出している。


蝦夷が驚く

「ファッ?!なんで効かないのだ!!」


こむぎが言う

「私最強だからさ。」


蝦夷が言う

「うおおおおおおおお」


力任せにこむぎを殴り続ける。


こむぎが殴られているままの直立不動状態で言う

「うーん...肩こりにも効かないねぇ...」


蝦夷がこむぎの胸部に蹴りを入れた瞬間その脚をつかむ。


蝦夷が言う

「はにゃっ?!」


脚をつかんだまま建物へと吹き飛ばす。


ドカーン!!


この大きな音を聞いて、只者ではないと感じたギャラリーは、一斉に大騒ぎしながら逃亡を図る。


いやぁ...これは私の推測なんだけどね。この子。かなり強いよ。

私をあんなにやったらめったら殴って傷一つつかない...

どんな鍛え方をしてるんだろうな。

もしかしたら私と同じ穴の躯...それか単純に強い。


どちらにせよ。あれができる...死なないはず...

後遺症が残らないまま無力化して今度軍に勧誘でもしてやろうかな。


蝦夷が飛ばされた建物から出てくる煙が晴れる。

そうすると何事もなかったかのように歩いてくる


蝦夷が言う

「がうっっっ!!!君鬱陶しいのだ!!」


こむぎが言う

「じゃあ、私からもいこうかな。」


消える───────


は???


こむぎが言う

「捕まえた!!」


こむぎが蝦夷を後ろから抱き締める。〆る。


蝦夷が体をのけ反らしながら言う

「んな~!!君力強すぎのだ~!」


こむぎが言う

「そうかな?これくらい普通だよ?」


蝦夷が苦しそうに言う

「んああああ!!!離すのだ!!離すのだ!!」


そのままこむぎが蝦夷の腕をつかんで後ろに縛る。


こむぎが言う

「確保ッ!!」


蝦夷が言う

「んああああ!!降参なのだ...」


ふんふんふん....

いい匂いだった。

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