22話
夕日も落ちて暗くなったころ
住宅のリビングからは鈍い音が聞こえる
ドコッ....ドコッ....ドコッ...
劇堂がりんなの髪の毛をつかみ、そのままりんなの胴体へ拳を叩きこみ続ける
あぁ...
あぁ...
これで...もう...終わりかな...
傷口からは血が止まらない
魔力も残りわずか
相手は神話の時代の大魔族
だが
忘れてはいけない
りんなと言う少女は
《《逆境でこそ強い人間》》だということを
瓦礫が宙を舞い
夕日が沈み
闇が闇を喰らう
暗氷絶海
《《固有魔法》》[死の柱]
私が背負う
守護者の想いを
カルタの恨みを!!
りんなの周りから冷気がふわりと降下
冷気は地面を伝い
周囲を凍らしてゆく
劇堂はそれに気づく間もなく
肉体は氷に浸食され
体は無機質な氷へと変化ってゆく
それは
正真正銘の
決着であった。
半神半魔の大魔族[劇堂]は[犬野凛奈]によって討ち果たされた。
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急げ...急げ...!!
先ほどこむぎはりんな達と別れたあとすぐに西側の軍本部を訪問。
特に異常もなかった。
それを確認したあと、翔へと連絡をとる
そうすると翔も異常はなかったとのこと...
《《平和の守護者がどこにもいない》》...??
それは考えられない...ならば...
りんなの場所、中央の軍本部にまだいる...??
こむぎが地面を駆け、中央部の軍本部に向かう
そこでこむぎの見た光景は、想像していたものとは
少し違ったようだ。
街が凍っている。
とある一軒家からまるで氷の結晶のように空気もろとも氷化している
そこへこむぎは刹那の躊躇もなく突入する。
こむぎが言う
「寒っっ.....!!」
こむぎが住宅のドアを外して中へ侵入する。すると
大量の血液が散布し、氷化したその真ん中にりんながいる。
こむぎが言う
「固有魔法で.....自爆したのか.....」
りんなの固有魔法は「死の柱」
この場のすべてを高速で氷化する魔法。
こむぎがりんなの首に指を当てる
「.....なんだ。なんか知らないけどまだ死んでないじゃん。」
こむぎはりんなの状態を確認した後、すぐにカッチカチのりんなを持ち上げる。
そーっと....そーっと....
その時、目の前に何者かが着地してくる
うわッッ?!?!?!
うわッッ?!?!?!
こむぎが言う
「ちょっと.....翔.....」
翔が胸をなでおろす
「はぁ...はぁ...はぁ...ごめん...私が悪かった.....」
こむぎが言う
「そおかな?責任とか気にしてるの今ここで君だけだよ。」
翔が言う
「.....はい。」




