20話
日が暮れ始めるよりも少し前。
いつも通りの帰り道をスキップしながら帰っていると
気が付いたらおうちの前。
玄関のドアを開けて靴を脱いでリビングに入ろうとした時
いつもよりなんだか静かだった。
それもそうで、今日はお姉さんは徴兵でいないんだった。
おばあちゃんが家に来てくれて、ご飯を作ってくれる日。
おばあちゃんがおうちに来るまでは特にやることはない。
私はいつもお姉さんが腰かけているロッキングチェアで絵本を読みながら時間をつぶす。
暇だなぁ
暇だなぁ
暇だなぁ
暇だなぁ
ピンポーン。
あ!!来た!!
急いで扉を開けると
そこにはお姉さんがいた。
お姉さんが言う
「カルタ.....久しぶり.....」
カルタが言う
「どうしたの?!」
お姉さんが言う
「お姉さん.....ちょっと.....しんどいんだよね.....」
カルタが言う
「お姉さん??」
そうするとお姉さんはしばらくしゃがみ込んだあと、眠ってしまった。
もう.....頼りないんだから.....
そう思い、お姉さんを引きずってリビングのソファに寝かせる。
お姉さんすごく重かった.....
運ぶ途中で床が濡れてしまったので拭き
そうしている間にまた
ピンポーン
と言う音が家中に響く
今度こそはおばあちゃんだ!!
おなかのすいていた私は玄関までにいき
おばあちゃんを出迎えに行くと
そこからはあまり覚えていない.....
だけど、お姉さんとおばあちゃんが一緒にどこかに行っちゃって
そのままおばあちゃんがずっと一緒にいてくれることになった。
だけどね。お姉さんはもう帰ってこないんだって。
ぼく、すごくかなしかった。
戦争なんてなくなればいいのに...
おはようございます
え?
教えてあげましょう
だれ...?
それはどうとして、教えます。
わたくしと契約して、正義のヒーローになりませんか?
正義のヒーロー...なりたい!!
では、決まりですね。代償として....
自由を頂きますね。
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はぁ...はぁ...はぁ...
かすかな夕日がカーテンの間から差し込むリビング。
血を吐き、這いつくばい、何とか外へ出ようとする。
誰か...助けて...
こむぎちゃん...翔ちゃん...
さっき見せられた記憶.....あれは.....カルタ.....?
もしかして...平和の守護者の記憶を見たの.....?
その瞬間、先ほど殺した平和の守護者の体が光りだし
強烈な閃光を放つ
その強烈な閃光でくっきりと何者かのシルエットが浮かんでくる
扇子を大きく広げ、華やかなドレスに身を包んだ
肌も目も真っ白な女の子.....
???が言う
「あらあら。これは、参りましたわ。
第二ラウンドと.....行きましょうか。」
りんなが言う
「あなたは.....誰.....?♡」
劇堂が言う
「すみません。自己紹介が遅れましたわ。
半神半魔の大魔族[劇堂]と申しますわ。」
半神半魔?
それの言葉.....どこかで聞いたことある.....
《《神話時代の魔族の名称じゃなかったっけ?♡》》
りんな傷口を必死に抑えながらが言う
「劇堂.....何の用.....なの?♡]
劇堂が言う
「先ほど見た記憶....変ではありませんか??
何故.....徴兵されたお姉さんが帰って来たのか.....」
りんなが言う
「変.....?」
劇堂が言う
「ちくたくちくたく.....ちーん♡
正解は.....わたくしが、あのお姉さんに変身してサプライズしてあげたのですわー!!
オッホホホホホホホホホホwwwwwその顔面白ーいwwwもっと見せてくださいましー!!」
劇堂が言う
「あら?あまり反応が薄いですわね.....それでそれで、わたくしがあの少年に殺人の素晴らしさを教えてあげて、力も少し分け与えてあげたのですわー!!!戦争をやめようなんてしょーもない!!人を殺せない根性なしなんかにはならないで欲しいのです!!」
劇堂が言う
「それでそれで、完全に意識がなければ可哀そうですわよね。なので、片目だけは見れるようにしてあげて、
それでそれで、とびっきりわたくしの力のすばらしさを教えてあげましたわ!!」
劇堂が言う
「それでそれで──────
その刹那
りんなが放った魔法が劇堂の頭部を貫通する。
劇堂が言う
「え...??」
りんなが言う
「《《殺してやるから、早くこっちに来い。》》」




