↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神殺しの龍拳  作者: 桐ケ谷緋乃進
ワールドトレードポイント編
PR
18/61

18話

静寂が流れる。それはまるで時が止まったようだった。

その静寂を破壊したのは


祈だった

斧を勢いよく振り下ろす


ッッッ?!?!


こむぎがぎりぎりで躱(かわ)す


ガシャンガシャン!!


こむぎが祈の攻撃を躱したことによって部屋のモノが崩れる

斧を振り下ろした祈を蹴り飛ばす


ドシャアアアアアン!!


勢いよく祈が吹き飛ばされると

壁を貫通して外へ吹き飛ばされる

急いで壁ごと破壊して祈に追撃をする


いない...?!


どこだ...

どこだ...


次の瞬間足元から光に包まれる


その爆風はこむぎにとっては一瞬体が浮く程度であったが、目くらましには十分だった。


祈が言う

「お願い!!」


そういった瞬間、地面からリュウグウノツカイのような召喚獣が現れ

その召喚獣と共に祈はどこかに移動してしまう


その光景をポカーンと口を開けたりんなが見ていた。


りんなが言う

「え...?」


こむぎが舞い落ちる粉を手で払い言う

「なんだよ。」


その時、翔が奥の廊下から走ってくる

「何があったの?!」


こむぎが頭を掻きながら言う

「えへへ...なんか...人いた...」


翔が言う

「えぇ.......?」


こむぎが言う

「とにかく早く帰らなきゃ!!みんな死んじゃうよ!!」


翔が言う

「そうだよ。だから早く帰るんだよ」


++++++++++++++++++++


赤くなり始める空の下

こむぎ達は真っ先に軍本部へと駆け付けた。

向かっている最中街は随分と人がおらず、救急車や警察車両のサイレンが鳴り響いていた。


こむぎが言う

「....遅かったね。」


軍本部のビルを見上げると窓ガラスが割れ、周囲には赤い液体で水たまりのようなものがいくつかでき

その水たまりのすぐ近くに肉片が転がっている。

ゴミと鉄が溶けて空気中に混じっているような強く耐えがたい匂いがする。


その夕方の熱い空気に混じって虫が群がる。恐ろしいことに見かける個体の大体が死骸で

彼らにとっても地獄なのは変わりなく、そこは地獄の花畑と言った方が正しいだろうか。


翔が言う

「軍本部は東国に三つあるから。3人で別れて参謀たちの生存確認...平和の守護者は見つけ次第始末。わかった?」


こむぎが言う

「じゃあ私は西側で。」


りんなが言う

「私はここにしようかな...♡」


翔が言う

「えーっと...私が東側、こむぎが西側、りんなが中央部ということで。」


りんなは翔とこむぎが行くのを見送ったあと、すぐ軍施設内へと足を運ぶ。

中にもやはり大量の死体と血、腐敗臭が漂っている。

入り口のエントランスに入ったばかりだが、もう既に体が引き返すことに全員一致で

足がすくんで上手く歩けない。


このような光景は初めてはなかったが、殺した死体は見ても、殺された死体を見るのには

やはり本能的に刺激してくるほどの得体のしれない何かがある。


警察車両のサイレンが近くなっていき、音が止まる。

今はできるだけ来てはいけない。正直、この死体と経過している時間を考えて

平和の守護者がここにまだ滞在している可能性はかな低い。

だが、戦場ではそういう油断が取返しの付かない死へと誘導するのだ。


かつての白色の廊下とは違い、赤色に染められた世界を歩く

駆け付けた警察官が叫ぶ


「大丈夫ですかぁーー!!!」


「生きてる人いますかぁーー!!!」


警察官とりんなの目が合う


警察官は理解してしまった。


この人の顔は一度見たことがあるような気がした...

その立ち振る舞いから見て、ただの人間ではないだろう...

特殊な立場の人間なんだろう。

ならばどうして彼女が此処にいるのか

その目は






ここはまだ危険だ。






という忠告に聞こえた


りんなが言う

「襲われたら全力で叫んでね♡」




《《私が、絶対守るから》》。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。