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神殺しの龍拳  作者: 桐ケ谷緋乃進
ワールドトレードポイント編
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16/61

16話

殺風景な廊下とは違い、たくさんの機械や謎の箱が不規則でありながらも綺麗に並べられ、

異常に天井が高い部屋へたどり着く。

その部屋の中央には、例の研究資料が置かれている。

翔がゆっくり歩き、資料が置いてある机へ近づく

資料へ手を伸ばすと

突如上から何かが降ってくる




剣.......だ......





どうして疑問を持たなかったのだろうか?

どうして不思議に思わなかったのか?

どうして警備がこんなに薄いのか...


両手を大きく広げ舞い降りる


この世界にはワールドイーター(世界最重要危険人物)と呼ばれる指名手配犯がいる。

その中の一人が此処に。


彼女は平和を愛し、戦争を憎む者

戦争関係者を皆殺しにし、平和を守護する



《《平和の守護者》》だ。



机に刺さった大剣を抜き翔に投擲(とうてき)する

翔が身をひねり、投げられた剣を避ける

避ける時に間に合わなかった髪の毛が切られ、散る。


全員が大剣に気を取られている間に大剣はドアを通過して外へ飛んでいく

気を取られすぎた。いや。遅すぎた。

すぐに後ろへ下がろうとした翔に向かって攻撃する


平和の守護者の手には光線が走った。



だが、


遅すぎたことはわかる。

遅すぎたのだ。


その瞬間、りんなが指を下に指してつぶやく






「《《お座り》》」





ドがッッッッッ!!!!!


激しい音とともに平和の守護者が地面にたたきつけられる

叩きつけられた瞬間にこむぎが守護者の横へ回り込み、守護者の脇腹に蹴りを入れようとする

その瞬間に守護者の地面がモリ上がり

こむぎの攻撃を回避する

破壊した地面は粉々に砕け、物凄い音を立てる


パンッッッッ!!!!!


普通のモノを蹴った時に出る音ではないだろう

刹那その音によって警報が鳴り響く


ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!


警報が鳴ったと思えば壁が破壊される...


ドンッ!!


先ほど投擲した大剣が壁を突き破り平和の守護者とともに退場していく

こんなに物音を立ててしまえばもう隠しきることはできない


伏せていた翔がつぶやく

「あいつ...逃げやがった...」


そう呟き、机の方を見る


....資料がなくなっている


そうだろうアイツ(平和の守護者)の目的は研究資料を消すこと。

誰がどう使おうとあの資料は戦争目的で使用されるだろう


翔がつぶやく

「平和の守護者....サイアク........」


こむぎが言う

「これ...終わった??」


翔が言う

「終わった....。」


りんなが扉を指さして言う

「追いかけようよー♡」


こむぎが言う

「ぼちぼち行きますかー...」


++++++++++++++++++++


こむぎ達が研究所から外に出ると街は大混乱状態。

足音やざわめく声、走る人々、泣く子供


こむぎがフェンスを指で軽く曲げて研究所から出ると

そのざわめく声がさらに大きく聞こえる。


こむぎが言う

「あぁ...どこ?」


翔が口をポカーンと開けて言う

「えぇぇ....終わったぁ......」

口から魂が抜けていく感じがした


そうしていると走っている人々の様子がおかしくなっていく

そのうちの一人が殴り掛かる


体にあたる瞬間、その体をこむぎが軽くつつくと

まるで重力が消えたかのように吹き飛んでいく


これはこむぎ独自の戦い方。相手の力を利用する護身術。

身体強化魔法の使い手である(こむぎがやると相手が絶対骨折します。)


こむぎが吹き飛ばした人間を視界にとらえた瞬間。そいつは煙になった。


この世には、固有魔法というものがある。

それは、人の発達や成長の段階にて決まる固有の魔法。


この固有魔法は知っている。


自分と同じ見た目の囮を作る固有魔法

「空想の自分(イマジナリーミー)」


アリス・アリスト

大領帝国特殊部隊員だ。


アリスが言う

「やっぱり...君達か...」


翔が言う

「アリス....」


アリスが言う

「翔くんもいるんだぁ...ちょっと私...やる気だしちゃおっかな~」


翔が言う

「今どういう状況か分かってる?」


アリスが言う

「わかってるからここにいるんだよ~^^」


翔が言う

「くそ分身野郎が...」


平和の守護者にこのことが知られたということは


両国の戦争関係者、参謀たちが、皆殺しにされる。

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