14話
真っ暗な誰もいない住宅街、コツコツとブーツで地面を叩く
スーツに身を包んだ女性が歩いている。
その先に見えるたった一つの電柱の照明ポールの光の下に口に赤い液体を垂らしている一人の女性が
既に動かなくなった人間の腕の肉をしゃぶっている。
女性はそれを見たあと、何事もなかったかのようにスーツの内ポケットからスマホを取り出し、だれかに電話をかける
椿が言う
「お迎えまだですか?雨冬くん。」
電話から声が聞こえてくる
雨冬が言う
「すみません。もう少し時間がかかりそうです。」
電話が切れる。スマホをポケットにしまい
銜えていたタバコを少し吸い、煙を吐く。
そうすると今までの胸をチクチクさしていた不安が一気に煙と共に
空へ飛んでいくような気がした。
声が聞こえる
「あれぇ...迎えに来てくれたんだぁ~...ごめんねぇ...」
椿がすぐ横を見ると口に赤い液体を垂らし、その液体がゆっくりと口元から顎へ伝っていく顔が見える
椿が言う
「花札様...いつも家を出ては帰ってこられないので...」
花札が言う
「ごめんね...よく道に迷うんだぁ~...」
ジジジジと照明ポールが鳴る
明暗境界線を踏み、もうこと切れそうなタバコを一気に吸いこむ
吸い切ったそれを指で挟み、こと切れたのを腕ごと暗闇に突っ込む。
そうして落とした小さな赤い光ができることはなにもない
落下したその光を踏みつける。
そうしているとコツコツと足音が聞こえる
雨冬が言う
「すみません。遅れました。」
薄くした目がその顔をとらえる。
椿が言う
「??迎えの車は?」
雨冬が言う
「??迎えに来ましたよ。」
椿が言う
「......なにで来たの?」
雨冬が言う
「歩いてきました。」
椿が言う
「歩いて来たの?」
雨冬が言う
「ええ。歩いてきましたが。」
椿が言う
「え?歩いて迎えに来たの?」
雨冬が言う
「はい。」
.....???????????
ごめん意味わかんない。
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東国特殊部隊「牡丹」招集
8月10日:正午
陸軍省・シークレットルーム
グレー色のカーベットに無機質な白い壁と机。パイプ椅子に腰かけ、机に突っ伏しているピンク髪の少女と
作戦の書かれたホワイトボードの前で腕を組んでいる眼鏡の少女がいた。
翔が言う
「こむぎ...来ないね。」
りんなが言う
「この前ので落ち込んでるのかなー??」
翔が言う
「無理もないよ。精神的ダメージは大きいだろうね。」
翔が眼鏡をはずし、袖から腕を少しひっこめ、自分の服の袖で拭き拭きしていると
シークレットルームの扉から音が鳴る
ピーッ
これは生態認証が完了し、誰かがシークレットルームに入ってくるときの音。
もしかして...こむぎ?
扉がゆっくりと開くと長い緑髪の小さな少女が現れた。
こむぎがアイスを頬張りながら言う
「んえ~ごめん遅刻した~」
翔が眼鏡をカチャリと顔に戻して言う
「あれ?もう大丈夫なの?」
こむぎが言う
「んなん...どうってことないよ...」
りんなが言う
「無理しちゃだめだよ~??大丈夫??」
こむぎが言う
「大丈夫だって~」
こむぎがアイスを食べ終えて、その食べ終えたアイスの棒を弾くと翔のおでこに
ぺチンッと音を立てて当たる。
翔が言う
「痛ッ?!」
こむぎが言う
「おすそ分け~」
翔がおでこを抑えながら言う
「それは...いらない...」
こむぎがりんなの隣に座り言う
「早く作戦言ってよ~」
翔がはぁ、とため息を吐いて言う
「今回の任務は、新型爆弾の設計書を[消滅or持ち帰る]ことが目的。
集合場所は世界貿易中心地点。」
りんなが言う
「今回はまだ簡単な方だね~♡」
翔が言う
「そうだね。レベルにしてもMiddle。最悪無理そうだったら消滅させればいいって許可が出てる。」
こむぎが言う
「ワールドトレードポイント??リゾート地じゃん。」
翔が言う
「そう。まあ、休暇みたいなもんだと思えばいいよ。」
翔が背伸びをする
「ん~...!!詳細は追って連絡する...じゃあ。」




