↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/61

12話

クラシックの流れる廊下を歩き少し濡れた髪の毛をタオルで包み込む。

ホテルのカギについている部屋番号を見る。「1741」

1741

1741...どこだ...

部屋の番号を見ながらホテルの廊下を歩く


温泉から上がったらスマホに翔から


「お風呂あがったら、なるはや部屋に来て。次の作戦の話するから。」


だってさ。

ただでさえ今回の任務長かったのに。また任務?

いやになっちゃうね。


おぉ。あった。1741。


鍵穴に鍵を刺して回し、ドアノブをひねる。

そうして視線を下の落とす。玄関土間には二足の靴が置いてある。


恐らくじゃなくてもりんなと翔だろう

こむぎは靴を脱いで部屋に入っていく。


そうするとりんなと翔が何かを話していたみたいだ。


りんなが言う

「それって...こむぎちゃんに言うべきなの?」


翔が言う

「いやぁ...言うべき。だと思う。」


翔が言う

「あぁ...りんな。右見て右。」

翔が部屋の入り口を指さして言う


こむぎがアイスを頬張りながら言う

「何の話してたの...あむぅ...」


翔が言う

「落ち着いて聞いて欲しい。」


こむぎがアイスを食べるのを中断する

「なに。」


翔が言う

「スパイが見つかったんだ。そいつは...こむぎの親戚のうちの一人なんだ。」


こむぎが俯く


親戚?


こむぎが言う

「嫌だよ。」


りんなと翔が頭を抱える


翔が言う

「そうなるよねえ...そうだよねえ...

一応説明するけど、そのスパイはこむぎの従妹。

こむぎ...誕生日...あるでしょ。誕生日パーティーで...」


こむぎが言う

「嫌だ。」


りんなが言う

「いや...でもそこでしか...」


こむぎが言う

「..........誕生日でまでも人を殺さないといけないの?」


................。


しばらくの沈黙が訪れる。


誰も何も言わない...いや、言えない。


この場でのこむぎの回答によってすべてが変わる。


こむぎが口を開く

「レベル(優先度)は?」


翔が言う

「High(ハイ)レベル。」


レベル。それは任務の優先度を表す、恐らく東国独自の特殊部隊用語。


Ultra high(ウルトラハイ)

High(ハイ)

Middle(ミドル)

Low(ロー)


前回の任務、ロイヤル・ワトソンの優先度がUltra high(ウルトラハイ)。

実際、特殊部隊に回ってくる任務はどれも重要。

そんな重要な中のさらに重要な任務だということ。


こむぎが言う

「.....わかった。」


翔が言う

「え...?」


りんなが言う

「え....?...いや...別に無理しなくても...」


こむぎが言う

「やる。やるんだよ」


こむぎが躊躇(ちゅうちょ)した理由はいくつかある。

まず、


誕生日に人殺しをしたくない


という点、それとこの任務はこむぎ以外の家族は知らない。

つまり、軍と特殊部隊以外の人間はこの作戦の存在自体を知らないということ。


特殊部隊の作戦の機密性は非常に高く、軍の参謀と特殊部隊の内の一人が他の特殊部隊員に口頭で伝える。

作戦は特殊部隊と参謀の間の記憶にしか残らない。


誕生日パーティー。そこで...《《人を殺す》》...?

.............。


嫌だ.....。

嫌だ..........。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。