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とある女性の一生  作者: 美香


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2/2

これで完結です。

勢いのみで中身がありません。またまた細かなとこはスルー願います。

 俺の両親は施設育ちだ。身寄りも他になく、俺達は日々を寄り添って懸命に生きていた。

 俺達が住んでいる小さなアパートには、同い年の奴が居なかったけど、直ぐ近くの団地には結構いた。そいつらと幼い頃は遊んでた。所謂、幼馴染みって奴だ。

 その中で良く具合を悪くする奴がいた。病弱なのは仕方無いが、それで遊びが制限され、更には気遣わなきゃならない状態に、どれだけの欲望に忠実な子供が我慢出来るだろうか。離れて行ったのは仕方無かっただろう。だからそれを責めたモンペ家族は近所中から爪弾きだ。勿論、俺も遠ざかった。

 だがこの時、問題が起こった。両親の居た施設で、性的虐待の問題が起こった。何故かモンペは両親の施設の事を知っていて、病弱で可哀想な娘に付き合え、と恫喝してきた。

 噂が流れ、色眼鏡で見られると俺にも差し障りがあるかも知れない。解決策が見えるまでは、従っておこうと決めるしか無かった。

 ご近所トラブルって、あんま警察当てにならねーんだ。地域性もあるかもだけど。

 そんなこんなだから、病弱な幼馴染みに良い感情なんかねーけど、それを表に出す訳には行かなかった。薬の影響で、精神が不安定になって、俺に当たり散らしてくれんだけど、その事も直ぐに忘れちまう。

 モンペが問題で、こいつが悪いんじゃないって思う様にして、色々気を浸かっている内に、フォローが上手くなった。

 んで、そうこうしている内に俺の両親が事故で呆気なく逝っちまった。普通なら俺は施設だけど、俺は家族ぐるみで仲が良かったといけしゃあしゃあと言って来た、モンペに引き取られた。何故か。


 娘の面倒を見れていたからだ。


 この時から俺はモンペに、娘の旦那候補にされたって訳だ。ま、娘が嫌がったら破談、世話役コースに変わるだけで、俺は奴隷である事に変わりないって訳だけどな。 

 当時の俺は親を失って、それに反抗する気力も無かった。徐々に立ち直ったけど、その時にはぎっちり養って貰ってたし、まだまだガキの俺にはどうしょうもなかった訳だ。

 モンペは娘の洗脳も上手かった。いや、娘が単純バカだったから、そう見えたのかもな。親の期待通り、俺に執着した。なんつーの、お気に入りの玩具って感じで。

 俺がダチとか、バイト先の先輩とかと話してるだけで嫌がるし、それが女だったら癇癪起こすし、モンペもでばる。

 気付いたら、俺は周囲から腫れ物の様に扱われる様になってた。それと同時に俺の中で娘は完全に、『病弱で可哀想だが、困った存在』から、『メンヘラ女』に変わった。

 コクられた時、とうとう来たかって思った。勿論、思春期の年の俺には断る選択は無かった。

 そしてモンペは有り難くも言った。

「将来、稼いで貰わないと困るからな。」

 そして俺はメンヘラと同じ大学を受けた。


 大学入学にいい気になったメンヘラは、うっかり不規則な生活をして、結果、体力激減する程の病気をして、車イスになった。勿論、介護するのは俺だ。

 俺は何度かこの家族から逃げ出す方法を考える様になった。でも学生の浅知恵では対決出来無いと、キチガイだが、頭は悪くないモンペ相手に、今は兜を被れないと諦める。

 そしてとにかく何時かの為に、バイトとは比べられないくらいに金を稼ぐ為に、メンヘラに本気で惚れてる振りを始めた。

 そして就職先はかなり良い処に受かった。これでメンヘラと離れられる時間が出来る。何せ録に努力もしないメンヘラに俺と同じ処は無理だしな。

 籍入れた甲斐があって、式は自分の力で挙げたいと言った事も含めて、疑われていない様だ。

 そして入社から、俺は全力を注いで来た。努力が報われる度、立場は重くなり、見合った給料が支払われる。

 だが俺と違いメンヘラ妻は上手く行っていない。まあ、あれだけ甘やかされて、度を超えた我儘女に育っちまった訳だから、きっと会社で色々やらかしてるのは間違いないだろう。

 ちょっと聞くだけでも、信じられない失敗をやらかしている。あれじゃあ足を引っ張り捲ってるに決まってる。文句だって言われて当然、それを苛めの被害者と主張する方がどうかしてる。

 更にダサい制服しか作れない癖に、と見当違いな不満を口にして、業と崩した着こなしをして、注意されても改めない処か、セクハラ認定してる。上司も溜まったものじゃない。注意が威圧的になっても責められないだろう。なのにパワハラとか。こりゃあまともな人間じゃないって、判断されたのも解るわ。

 俺はこっそりモンペの情報をリークしておいたから、例え労基が動いても企業側が不味くなる事は避けられて、モンペらしく乗り込んで来た処で会社が通報、めでたくメンヘラ妻はクビ同然に辞職した。

 この頃になると、俺は会社を続けたいと思う様になってた。当初の予定じゃ、金が貯まったらトンズラだったんだけど、会社に通える場所じゃ結局捕まっちまう。だからまあ、会社が、仕事が生き甲斐で良いかって思っちまった。


 ほんと、クズになっちまったよ、俺は。


 メンヘラ妻と式を挙げた。小説家になって稼いだし、お金溜まったよね、って言われたけど、お前、聞いた事も無い様なちっちゃい出版社だし、買い手も知れてるし、賞とかも取った訳じゃねーし、原稿料、めっちゃ少ねーじゃん。その少ない額を全額ドレスに注ぎ込んで、他は全部俺なんだが。そんな呆れを隠して、式を恙無く進行させ、終わらせた。


 そんで子供が出来た。生まれる前までは何も思わなかったけど、いざ、子供を見れば可愛かったし、惰性で父親になった事を反省した。

 だからだろうな、大した稼ぎでも無い癖に、締め切りが忙しいって育児放棄する姿に腹を立てたのは。

 注意しても親に任せてるから安心だとしか言わねーし、モンペはそれを許して、ともすれば、俺が可笑しいと言ってきた。そうやって甘やかすから、気分転換と称して、子供の世話はしないのに、ゲームはするし、漫画も読むし。それでもモンペは甘やかし続ける。

 子供の為には離婚して離れた方が良いとは思う。だが仕事、仕事になる俺が1人で育てるのは難しい。

 更にモンペは孫を娘の奴隷にしたいのか、甘やかしはしなかった。常識人に育つと思った。

 それを見て、決めた。俺は出来る限り、子供に関わりを持ち、モンペの可笑しな処は否定する子育てをする、その為に離婚はしない。

 息子が反抗期になった時には、この決断を悔いた時もあったが、何とか一人前になってくれた。結婚も決まったが、あろう事か、メンヘラ妻は病弱を推して、締め切りに追われてる身だから、参加は難しいと式に出なかったし、そもそも我が子の相手にも、興味がなく、アンタが選んだ事に反対しないから、婚姻届に判押しとくからと、会う時間も作らなかった。

 完全に呆れられ、子供は義実家にべったりだ。俺がこっちにはもう関わらなくて良い、義実家を大事にしろと言った事もあったかも知れないが。

 離婚を勧められたが、この年になると新しい生活も億劫だ。余程の事が無い限り惰性は続くだろう。我が子が完全に一人立ちして、ほっとして無気力になった事もあったろう。


 時が経ち、やがて仕事は若い奴等に世代交代していく。精神的に落ち着いた事もあり、仕事を辞めて、第二の人生を始めたいと思う様になった。俺の頭には早期退職の文字が浮かんでいる。

 そこで会社の定年より早くに退職したい旨を告げると、1つ提案が出された。無理をしない範囲で良いから、友人が興した小さな会社に再就職して貰えないか、と。

 メンヘラ妻とモンペを理解してくれている人間が居る為、遠く離れた場所で再出発を勧めて貰えたのだ。

 何度か出張と言う名分で、そこへ行き、手伝いをしたり、住む場所を決めたりして、計画を立てた。

 離婚届に自分の名前を書き、息子夫婦の処へ行き、証人を頼んだ。この離婚届は昔、子育てで意見の対立があった時、モンペが用意したモノだ。

離婚されて困るのはモンペだから、直ぐに謝って撤回して来た訳だが、あのメンヘラ妻は親に言われるまま書いた、この離婚届けを覚えていない処か、認識していないだろう。

 序でに言えば、息子夫婦の住んでいる処も知らないだろうな。さて、何時出そうか。


 退職して、出張の名分で遠く離れた場所に引っ越しして、貯金を整理して、離婚届けを出した時、モンペが事故った。いや、もう、免許返せよ、と、余りの酷い運転に忠告してたのに効かないバカは、とうとう赤信号で突っ込んで、トラックにぶつかったらしい。

 知るか、と言う内心を隠して、綺麗な言葉を言い、誰もいない家に手紙を置いた。勿論、携帯は解約した。




 そして約2年後。どっかで一家心中が起こったらしい。

完結です。

表と比べて、印象は変わったでしょうか?

数学の真実は1つでしょうがね…。

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