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屍少女は何になる  作者: 島原流星群
第一章 屍生・狩猟・変革
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第三話 魔法

3/29 タイトルの誤字を修正しました。

 

 光魔法についての説明を見る。


『光魔法は大気中に反射する光に関係する魔法である。光の生成、変換、消滅、付与を行うことが出来、行軍や探索、目眩しや信号として重宝される。

 尚、光魔法によって発生する光は熱を持たない。』


 どうやら光魔法と言っても魔法による光を操るものを指すようだ。しかし、熱を持たない所謂冷光というものの生成をするらしい。


 私はページを進め、光魔法の内約を見る。


『第I階梯


 光球(ライト)

 光を発生させる球を作り出す。』


 ......これだけ?

 魔法なんてこんなものなの?と私は想う。しかし、まだ第I階梯だ。次の第II階梯ならばと思い、次のページに進む。


『第II階梯


 光矢(ライトアロー)

 光のオドを固めた矢を射出する。


 光盾(ライトシールド)

 光のオドを固めた板を作る。


 光変化(ライトチェンジ)

 光のオドが発生させる光の色を変える。』


「おお......」


 一気に三つも増えた。内容もそれっぽい......が最後の『光変化(ライトチェンジ)』はどうなのだろうか。攻撃、防御ときてただ色を変えるだけとは......


「まあ、まずは『光球(ライト)』からかな。」


 そう思って、私は頭のところの栓を開ける。今度は慎重に、少しずつ漏れるように。


「光球(ライト)......!?」


 しかしまたごっそり減った。今ベッドに入ったら絶対に寝てしまう自信がある。それぐらい減ったのだ。


 しかし、光球(ライト)は成功した。事実私の前には直径30センチくらいの光を放つ真球があった。


「よし......成功。ステータスは......?」


 そこには魔力 3/17という表記があった。どうやら一回の光球に3魔力を使うようだ。


 と、ここで私は魔力の最大値が1増えていることに気づいた。つまり———


「使うたび、成長するってことかな?」


 本当にゲームじみている。そう思いながら私は光玉を見つめる。


スマートフォンで時間を計測し、いつまで持つのかを知る。

そうして光の球が消えたのは、発動から10分後だった。


「ふふっ......それにしても......」


私は、遂に魔法を使ったのだ。

私も日曜朝の魔法少女には憧れた身であるため、魔法の使用というだけで心が躍った。


私は、魔法を使えるようになったのだ!



§



魔法が使えても学校はあるわけで、今日も私は電車に乗って学校に向かっていった。何事もなく学校に到着する。


席につき、近くにいる澤田美幸(さわだ みゆき)に話しかける。


「おはよう美幸。」

「おっはよ〜紗綾香。......どうかした?なんか調子いいじゃん。」


ぎくりとする。美幸はこういう時本当に鋭いのだ。私は咄嗟に、


「ん〜そう見える?そんなことないんだけどなぁ〜?」


と誤魔化した。


「えー、ほんとぉ?」

「ほんとほんと。ていうか美幸、今度のテスト大丈夫なんでしょうね?」

「あはは〜それはだいじょうぶだよ。今回はヤマを貼るのをやめて均等に行ったから」


なんと。あの美幸が遂にヤマを貼るのをやめたとは。コレは明日は月でも降ってくるのではないだろうか。


「......今絶対失礼なこと考えてるでしょ。」

「うっ......」


本当に鋭いこと。そう思いながら私は美幸と実にくだらない、しかし大切な会話をした。


ここで美幸にだけは言ってしまいたかった。実はわたしはゾンビになっちゃったんだよって。魔法が使えるようになってスキルとかがあるおかしな世界に入り込んじゃったんだよって。


しかしそう言った後、もし私がサービス開始後にゾンビであることが知られた時、美幸に害が入ってしまってはいけない。美幸を巻き込みたくない。


何より、私が美幸にそう言った時どう反応するのかがわからない。


だから、美幸は巻き込まない。


この泣き言は、自分のうちにだけ留めておいた方がいい。


そう思いながら、チャイムの音で私は美幸との会話を終えた。



§



その日の帰り道で、


私は、『同胞』を見つけた。

魔法使用者

詠唱及び触媒が必要。詠唱とは魔法名の発音のことであり、発音語0.5秒ほど時間が空く。主人公の場合は詠唱のみで触媒を自分自身の肉体にしているため普通より使用魔力が多い。(普通の光球は使用魔力1)


魔法使い

触媒だけで大体なんとかなる。詠唱は要らず、ただ「光よ」とか言えば発動できる。その場合詠唱に必要なのは魔法に関連する言葉のみ。言葉のみで発動できる魔法を言霊魔法と言い、第一階梯の魔法を言霊魔法とすることができれば晴れて魔法使いを名乗れる。


魔術師

触媒及び詠唱要らず。ただし想像でなんとかするのではなく魔力を使って魔法式を作り、それを触媒として発動する。でも触媒があった方が魔力消費が少ないのでぶっちゃけみんな触媒使ってる。(この場合の光球の使用魔力は2)ここら辺から「呪術師」「付与術師」「霊術師」とか出てくる。また魔術師になりたてだと魔法式を作るのに時間をかけた結果魔法使いに負ける奴らがしばしば。


原始者

想うだけで発動できるいかれ野郎ども。最終的にみんなここに辿りつくように頑張る......わけではなく、そこそこぐらいでみんな止める。だからここに辿りついたやつは生粋の天才かつバカ。裏を返せばここまで行けるやつはみんな魔術大好き。昔原始者であることを自慢した奴がいたが、触媒使ったんだろと相手にされず、本当に原始者であると証明した際には媚び諂ってきたため虚しくなって魔法研究をやめたとのこと。



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