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◆4.Love Letter

スタジオに入ると、既にメンバー達は、作業に取り掛かっていた。


ドラムの北澤誠きたざわまことは、ドラムの調整をしながら、僕の顔を見てにんまりと笑った。

「おい、このレコ終わったら、長期休暇にしないか?俺、旅行にでも行きたいんだよね」

こいつはいつも突然なことを言ってくる。

「僕にいわれてもな。それはみんなで話せばいいんじゃないの?」

少し冷たくあしらってみる。

「はいはーい。さっさとやっちまおうぜ」

北澤はそう言って、また黙々と調整を始めた。


スタジオ内では、ギターの前山雄太まえやまゆうた・キーボードの林原義孝はやしばらよしたか・ベースの中島陽一なかじまよういちが既に打ち合わせを始めていた。


「ごめん。遅くなっちゃったね」

僕がそう言うと

「いいよ。打ち合わせはじめよっか。北澤呼んできてよ」

林原が手を合せて僕に拝んだ。

北澤は、マイペース過ぎるところがあるから、少し扱いにくいところがある。

僕は北澤担当で、いつも面倒を見させられる。


「おい。北澤!!打ち合わせ始めるぞ」

「ほーい!!」

北澤はそう言うと、スティックをそっと置き、僕たちの元に歩いてきた。


「今回のシングルはドラマの主題歌になる予定だから、頼んだよ」

マネージャーが僕たちの気持ちを高ぶらせようと、活を入れてくれる。

「わかってるよ」

林原がそう言うと、みんなは顔を見合わせた後に黙って頷き、お互いで確認をし合った。


レコーディング中は、一人のミュージシャンとして・アーティストとして僕は自分の世界に入り込む。

出来上がる曲を聞いてくれる人。

どんな状況で、聞いてくれるのか僕には想像はつかない。

ただ、一人一人の心のどこかに、かすかに響いてくれればそれでいいと思っている。


−−−−−−−−Love Letter−−−−−−−−−−


この思いが遠く離れている

かけがえのない君に届きますように


共に同じ時間を過ごしながら

君の悲しみも喜びも

一緒に感じあえる

そういう風になれるかな


わがまま言ったり

喧嘩をしたり

共に過ごす時間の全ての中から

些細なことを生きがいにして

君と一緒に生きてゆきたい


愛してると何回言っても

言い足りないくらい

四六時中

君のこといつも思うよ


そうこれは君へのラブレター・・・・・・



思い出の波に包まれながら

君の中を溺れるように

一人でもがいていた

僅かな温もりを求めた


立ち止まらずに

真っ直ぐ前に

共に立ち向かう時間の中で

愛することが希望と信じて

君と一緒に生きてゆきたい


胸の中の愛しさと共に

君の顔を焼き付けながら

四六時中

君のこといつも思うよ


そうこれは君へのラブレター・・・・・


予定通りにレコーディングは終了し、僕達は、それぞれの住む場所へと戻っていった。

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