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さて、どうしたもんか?

道に迷った旅人を装って道を聞いてみようかな?

「よければ、最寄りのギルドの有る町までの道を教えて頂けませんか?」

ダメ元で聞いてみると、今から町まで行くから馬車に乗っけてくれるって!良い人だね!


馬車に乗っけてもらいながらこの辺りの事を聞いてみると、この辺りはリカオン辺境伯領の領都リカリオ近郊らしく治安も良く領主も善政をひき人口も増えつつあるらしい。

こりゃ良いところに送ってもらえたもんだ。


と、いろいろ話を聞きながら馬車に乗っけてもらってたら城壁らしきものが、見えて来た。 無骨な石造りの10メートルぐらいの高さに頑丈そうな分厚い木に鉄で補強した城門に水を湛えたこれまた幅10メートル程の堀が城壁に沿って延々と延びている。

正に城塞都市といった感じの典型的な中世の都市だ。


「じゃあ、此処で降りるかね?わしゃ、また別の門から入らにゃならんでの」


「ありがとうございます!助かりました」


俺は、お礼を言い小父さんと別れると門まで向かう。

 門には衛兵?かな?門番らしき武装をした兵隊さんが数人と役人が数人検問していた。

 

 「身分証は持っておるかね?無ければ入場税と犯罪歴の確認をせねばならんが・・・」

 髭の兵隊さんが聞いてきたが、先ほどの農家の小父さんに聞いていたから慌てることも無く応対する。

 「村から冒険者に成る為にリカリオに来ました。身分証は持っていません」

 「冒険者か・・・最近は魔物被害も少なくなってきたが、都市の安全の為には冒険者はいくら居ても問題は無い。それではあちらで審判の水晶と書面手続きをするが良い」

 と顎で役人らしき人たちの方にしゃくると次の人間に応対していく。

 

 役人と簡単な質疑応答をした後に、水晶珠に手を当て犯罪歴が無いことを確認した後に入場税を大銅貨5枚を払うとギルドカードの確認と仮入場証を持参したら入場税は返還されると説明された。

 因みに犯罪歴が有ると水晶珠が赤く光って兵隊さんに捕まるらしい・・・


 ところ変わって、今俺はギルドのカウンターに居る省略しすぎだろって?だって門から50メートルぐらいの所にギルドが在ったからなぁんも見れて無いんだよ!

 

 ギルドの中は何と言うかお役所みたいだった。

 入ってすぐに案内所が有って聞くと直ぐに5番カウンターに行って下さいとのことでお役所仕事丸出しだった。

 あ、因みに案内係りはおばちゃんでした・・・


 カウンターの人は・・・美人でした。金髪美人でハリウッド女優顔負けの超美人!免疫の無い俺はしどろもどろで挙動不審で笑われてしまった。

 仕方ないだろ!こんな美人生まれて初めて話したんだから免疫ないし!!


 「それでは冒険者ギルドの説明を致しますね?」

まるで鈴の音が鳴るような声で俺に問いかける彼女に頷く。

 みっともないやり取りは省くとして、要は犯罪は犯さない!ギルド員同士の諍いの裁定はギルドが行う!仕事の仲介はギルドを通した場合のみギルドが責任を持つ!ランクが上がれば特典が発生するが義務が発生する!身分保障はギルドが行う!でした。

 「それでは、ギルドカードを発行致しますのでこちらに署名と血を垂らして頂けますか?」

 名前を少し躊躇った後に書いてから、針のようなもので指先を軽く刺すと血の珠が出来上がるそれを手早くカード状の板に垂らすとスゥッと吸い込まれるように消えていく。

 そのカードを手元でなにやらごそごそとしながら、まるでタッチパネルを操作するように手を動かし!?

よく見たらタブレットらしきものを操作していた。異世界あなどれねぇ・・・

 と驚いていたら、美人さんの顔も驚いたようにピクリと一瞬眉を跳ね上げて手元が止まる。

 怪訝な顔をしている俺を見て美人さんがニコリと嗤う。

 注意しとくが笑うじゃなく、嗤うだからな! まるで肉食獣の如き嗤いは一瞬でおさまったが、嫌な予感がしてならない。

 なるべく平静を装いながら、何か?と問いかける俺に美人さんは優しい笑顔で答えてくれた。

 「武術を最初から修めていらっしゃる方は少ないもので、少々驚いてしまいました。申し訳けございません」

 「成る程、新人は武術を習わずにギルドに登録するものなんですか?」

 「このように言っては何ですが、村落から出てこられた方で神授職位持ちの方は少ないです。まったくいらっしゃらないと言う訳ではないのですが・・・」

 「貴族の方や、騎士の家系または村落の自警団などの方は武術を修めていらっしゃる方がいますがギルドに所属される方では少ないですね」

 どうやら、珍しいから驚かれたらしい。しかし、あの嗤いは気になるが・・・。なんにせよ、ちょっとばかり警戒しとくに越したことはなさそうだ。

 「父に手ほどきを受けましたが、別に貴族や騎士といった訳ではないですよ。田舎の護身術です」

 「成る程・・・わかりました。あっ、カードも出来上がりましたのでご確認頂けますか?」

 どれどれ?カードは鉄色のクレジットカードぐらいの大きさで名前とギルドランクと所属支部名のみのシンプルなカードで右上に小さな宝石のような緑の石が嵌っている。

 「基本的なカードの表示は、今ご覧になっているものですが右上の石を一度押すと任意の選択した情報を表示させる事ができます。二度押すと本人のみに全てのスキルや職位・パラメータなどが表示されますが本人のみしか認識出来ません。なお、ギルドで記録されたステータス等は第三者には秘匿されますのでご安心下さい」

・・・なんか、安心出来ねぇ。

 

 

  

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