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新史:第二帝国  作者: 桜虎


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No14.ヴォロネジ攻勢

南下を急ぐ赤軍。彼らは早急に白軍を撃破することが求められていた。しかし、その赤軍を迎え撃つべくニコライ・ユデーニチ率いる白軍主力部隊はヴォロネジに布陣していた。ここに赤軍38万,白軍25万がぶつかり合う。




「フルンゼ将軍。敵はヴォロネジ市街に籠り抗戦するものと思われます。どうしますか?」




「市街戦で蹴散らすしかないだろう。放置すれば背後を突かれる可能性がある。」




「しかし敵と真っ向からぶつかれば大きな損害が出るのでは?敵は強固な陣地に籠もっていますが。」




「そこをうまくやるのが仕事だ。白軍には致命的な打撃を与え、我らは軽微な損害で済まさなければならない。ここで我らも大損害を受ければ黒軍に蹂躙される。」




「ははっ!しかしどのような策を仕掛けるつもりで?」




「軍全軍で夜襲をかけ、一気に葬る。」




「しかしそれでは危険が高すぎるのでは?万が一失敗して誤射が起こればこちらは大損害を受けます。」




「大丈夫だ。我らの練度は十分。この方法以外では我らにも少なくない犠牲が出る。乾坤一擲の賭けに出るしかないのだ。」




「ははっ!」




こうしてフルンゼ率いる赤軍は乾坤一擲の賭けに出ることにした。白軍はどのような戦略を取るのか。








「ユデーニチ将軍!どのようにしてヴォロネジを守りますか?こちらは兵力的に圧倒的不利ですが。」




「強固な防御陣地に籠もって戦う他ない。そうして時間を稼ぐのだ。そうすれば黒軍が手薄なモスクワを打ち砕く。」




「ははっ!しかし敵が全軍で攻撃を仕掛けた場合にはどうしますか?」




「そうなれば砲兵で数を減らす。基本的には陣地に籠もる。」




「ははっ!」




白軍は徹底的な陣地守備を行うことを決めた。赤軍の乾坤一擲の夜襲は果たして成功するのか。赤軍は黒軍の攻撃を迎撃することが出来るのか。その頃黒軍はモスクワに向かって進軍していた。








「ポロフツォフ司令官殿。モスクワまではどれくらいですか?」




「ゴルツ将軍。モスクワまでは強行軍をすれば3週間程度,順当に行けば一ヶ月程度で着くと思われます。」




「うむ。この兵力でモスクワを陥落させることができると思いますか?」




「南部戦線の赤軍が帰ってこなければ陥落させることは可能でしょう。しかし赤軍主力が帰ってきてしまうとかなりの難事になるかと。」




「なるほど。つまり南部戦線に決着が付く前にモスクワに着かねばならぬな。」




「恐らく。ここがこの内戦の山場かと。」




「了解した。騎兵部隊には先行するよう命令せよ!」




「はっ!」




黒軍はモスクワに向かって急行していた。黒軍は南部戦線の決着が付く前に落とすことはできるのか。果たしてこの内戦はどの勢力が勝つのか。

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