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〈世界の終焉ティータイム〉 神徒、れもんてぃー片手に多世界めぐり  作者: かんちゃそ(神無月茶祖)
第1章 邂逅 バグっちゃったよ世界!後悔するのでクールなもふもふガールと仕事する!
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第6話 調査 超最悪な最初の見せ場

 さて、雪山にやってまいりました!

「第一回!! れての調査 in 第一世界の雪山 編!!はっじま〜るよ〜!」

「???…(困惑)」

下山の時と同じで、シノに僕をおぶってきてもらいました。

「…お、降りないの?」

「あぁごめんね〜」

シノの背中から降りながら話す。

「シノの背中には安心感があってさ、一日中おぶってもらっても飽きなさそうだよ〜!!」

「一日中おぶってたら…私が、困る…」

「あはは!そうだね!」

あら、シノも冗談が言えるようになってきたようだね!

お父さん、成長してて涙が止まらないよ…。

まあ父じゃないどころか会ってまだ二、三日だけどさ。

「さあ、来たばっかりだけど早速調査を早めに始めよう。そして早めに帰ろう」

「…なんで早めに帰るの?」

「もうこの時点で寒すぎて死にかけているからSA☆」

来たばっかりなのに、寒すぎてもう帰りたい…。

というか、こんなに弱いのに、

なんでこの前の僕はシノが見つけてくれるまで生き残れたんだ…(困惑)。

そうか、奇跡か、奇跡だね(確信)。


 そんなこんなで…

「山菜取るのって結構やりがいがあって楽しいね」

「そ、そう…」

「ずっと雪が降ってたから季節を感じるよ、春の訪れっていうか」

「今、秋だけど…」

「:/」

「…」

「スゥゥゥ(深呼吸)…まあそんなことは置いておきまして…シノ、今は何か異変を感じる?」

シノは鼻ともふもふの耳をピクピクと少し動かす。

…カワイイネ。

「特に…」

「そっかぁ…」

調査と依頼を同時並行に進めているけれど、今のところ、変なところは特になし。

雪山を我が家みたいなもんだと思っているシノも何も感じないみたいだし、

もっと奥に何かあるのかもなぁ…。

そんなことを思っていると、

シノが突然僕の後ろを見つめ、弓を構えた。

シノがいるから大丈夫ではあるけれど、

念のため、懐の拳銃に手をかける。

どうせ撃っても当たらないだろうけど、一応ね…。

遂に僕でもその存在が認識できるほどにソレは近づいてきた。

あ、鹿だ。

鹿ってシノが受けた狩猟依頼の一つにあった気がする…。

まあシノのお仕事だし、僕は下がっておこう。

僕は拳銃に手をかけるのをやめ、

シノの邪魔にならないようしゃがんだ。

しゃがんだ瞬間、頭の上を何かがものすごい速さで通り過ぎるのを感じた。

そして、それを感じたときには、既に鹿は倒れていた。

あまりの一瞬の出来事に驚くとともに、僕はこう思った。

後少し頭が高ければ…ハゲていた、と…。

「シノって、強いんだね、予想以上だよ!…さっきは矢が全く見えなかったしねぇ…」

「ありがとう…」

矢を射る前後で表情を変えないシノを見て、

これがプロフェッショナルかぁ…としみじみ。

ただ、倒れた鹿を見るシノの目は少し淋しそうで…。

やっぱり戦闘の技術ってその人の人生経験とかが出るだろうし…。

何か言うのは野暮ってもんだね。

「そういえばシノ、それどうやって持ち帰るの?やっぱり担いで?」

「うん…」

「さっすがぁ〜!!」


 もうしばらく山菜採りをしたり、異常がないか見て回ったりしていると、

遠くの方からこちらへ何かが迫っている音がした。

音のする方向を見ると、大きめの猪がこちらに迫ってきていた。

気付くと、シノが弓を構えていた。

「シノ、ここは僕に譲ってくれないかな?」

「…え…良い、けど…大丈夫?」

「もちろん!!」

返事をし、拳銃を構える。

「それは…何?」

「銃っていう武器だよ」

「私の知っている銃よりもすごく小さい…」

久しぶりに構えたなぁ…。

狙って狙って…。

あっ耳栓しないと…あれ?どこにやったっけなぁ…。

「れ、れて?」

うーん…。

「ま、前…」

あっ!あった!

これを着けて…。

「装着完了!ってうわぁ!」

耳栓を探すのに夢中で、気付いたら目の前まで猪さんが来てました☆

「けど舐めてもらっちゃあ困る!」

構えて、拳銃のトリガーを引く。

バン!バン!と大きな銃声があたりに響く。

100%!…もちろん不命中率が。

というかそもそも当たってるなら何発も撃たないよね。

さて、ここからどうしようか。

弾切れ、猪は目前、運動神経がないから、

横に避けるなんて器用なこともできない…。

…詰み、かな。

そんなことを思っていると——

何かが僕の横を通り過ぎ、気づけば猪に空洞ができていた。

何かっていうのはもちろん矢で、それを放ったのももちろんシノだった。

シノはこちらを呆れたように見つめた後、倒れた猪を回収しに行った。

流石に一発ぐらいは当てたかったなぁ…。




 さてさて、街に帰って参りました〜。

鹿と猪と僕をまとめて担いでくるなんて…。

シノ、やはり恐ろしい子!!

若い女の子が鹿を担いでるってなかなか衝撃的な光景だけど、

みんなチラッと見ただけで、すぐ話に戻った。

なるほどなるほど…慣れって怖いねぇ…。


 そんなこんなで今日の調査は終了!!

正直異変は感じられなかったから、

次回はもう少し奥を調べてみようかしら。

シノの言っていたゾンビみたいな動物たちもいなかったし、

きっと奥にいるはず。

ただ凄く楽しかったなぁ!

シノの弓の腕も見れたし、山菜取りの楽しさも知ることができた。

それに僕もシノも依頼を無事達成することができて、おめでたい!

次の調査も楽しみだね!

あっけどこれお仕事だから山菜取ってるだけじゃダメなんだよなぁ…。

うーん…いつか山菜採りに転職するかぁ…。






ここまでご愛読ありがとうございました!

また来週、お楽しみに!

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