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〈世界の終焉ティータイム〉 神徒、れもんてぃー片手に多世界めぐり  作者: 神無月茶祖
第1部 第一世界(物理魔術世界)篇  第1章 邂逅 バグっちゃったよ世界!後悔するのでクールなもふもふガールと仕事する!
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第3話 登録 ギルドの配当ろくでもない!

「はあ…はあ…歩くの速すぎ…」

「ここが、ギルド…」

シノの高速歩行について行ってると、気づいたらギルドに着いてたみたい。

うーん、やっぱり速すぎ☆

走るだけじゃなくて歩くのも速いのか…。

僕が全力疾走し続けても追いつけないし、汗の一つもかかないで…やっぱり恐ろしいなこの子。


 というか、大きな建物だなぁ…。

他の建物に比べて簡素な造りに見えるけど、他のどの建物よりも大きい。

まあギルドは街の中心っていうイメージ、若干あるもんね。

呼吸を落ち着け、冷たいノブを捻り、ドアを開ける。

うわっあっつ!

ドアが開いた瞬間、雪国ってことを忘れるぐらい蒸し暑い空気が外に流れ出す。

ギルドの中に入り、その理由がよくわかった。

汗やら酒やらが混じった匂いに、思わず顔をしかめちゃったよ。

なんだか空気が重いような気がして、あんまり息したくないな〜。

僕はここ、ちょっと苦手かも。

中には20人程度の人がいて、みんな大柄で強そうなおじさんや若者。

まさに「冒険者」っていう名前が似合いそうな感じだねぇ。

大声で笑う者もいれば、野蛮に叫ぶ者もいる。

そんなことも気にせず、そそくさと受付に向かうシノについていく。

いつもの光景だから、慣れてるんだろうなぁ。

受付は2箇所あり、それぞれ数人ほどが並んでいので、その後ろに僕たちも並ぶ。

ギルドの中を見回すと、掲示板があって、ランクE・採取とか、

ランクC・討伐みたいな依頼がまばらに貼ってあった。

なんとかの薬草の採取、魔物の討伐、とかが多いのかと思ったら、

山菜の採取、鹿の狩猟みたいな依頼も…。

いや山菜て、薬草じゃないのかい。

山菜の採取とか依頼主本人で行けないんですかねこれ。

それにこういうの受ける人いないでしょ…。

けど、雪の街だし、意外とこういう現実的な依頼も必要なのかもなぁ…。

まあそれは置いといて…見た感じ、依頼のほとんどがランクC以下で、

報奨金も5000円から10000円程度ってことはわかったけれど…命かけてる割には結構安いなぁ…。この世界って意外とこんなもんなのかな。

とにかく、いろんな種類のものがあって、見ているだけでワクワクするなぁ!


しばらく並んで待っていると、こちらへの視線を感じた。

この視線は新参の僕よりも、シノに向いてる感じがするなぁ。

そういえば、ギルドに入った時も一瞬黙ったり、

シノを見てコソコソ話している人達がいたなぁ…。

なんでなんだろう、それだけシノが有名ってことなのかな?

そんなことを考えているうちに、僕達の番になり、シノは慣れた様子で手続きを始めた。

「依頼を探しに…あと、この人の冒険者登録を…」

「わかりました。ではまず、冒険者登録から行わせていただきます。こちらに個人情報の記入を。」

「わかりました〜。」

名前、性別、年齢、生年月日…などを記入し、手渡す。

いやぁ、この世界で日本語が使えて本当によかったぁ〜。

「はい、問題なく登録は完了しました。

では、ギルドのシステムについて説明させていただきます。

ギルドに登録すると、まずFランクから…」

というような説明を受けた。

まあFからSまでランクがあって、Sが最強ってことだね。

ただSランクになるには国を救うとかの功績が必要で、Aランクが実質最強みたいなところがあるみたい。

それで、依頼は受付を通して受注する、問題を起こしたらギルドメンバーの資格剥奪と…まあ当たり前だね。

まあ特筆するところもないから、あんまり気にしなくていっかぁ。

あっそういえば…

「ちなみにシノって何ランク?」

「Aランク…」

「WOW」

こりゃWOWですわな。

なるほどなるほど、さっきの視線はだからなのか〜、腑に落ちた!


 僕の登録が終わったので、次はシノが依頼を受注する番。

「シノ様はAランクですので…こちらなどはいかがでしょうか」

推奨ランクがランクBやランクAなどと書かれた依頼が束になってシノの前に出された。

シノは一つ一つの依頼にサラッと目を通し、

気になったものについては詳細に依頼内容を確認している。

まさに慣れてる仕事人って感じでかっこいい!

結局、シノは狩猟・討伐系の依頼ランクDを一つ、ランクBとランクAを二つずつ選んだみたい。

「あなたも依頼を受注いたしますか?」

「あぁ、お願いします〜。できれば採取系かつ簡単なものがいいんですけど…」

「では…ちょうど山菜の採取の依頼が…」

…いや山菜て。

っていうかさっきのやつじゃん。

受ける人いましたよここに。

いやけど、最初はそんなもんだよね…多分。

うん、やっぱり文句は言わない方が吉だね、自分に返ってくるし…。

まあ今回は甘んじて受け入れよう…っていうか高ランクの依頼なんて受けれるわけもないしね。

「じゃあ、それでお願いします〜」


用事を済ませて、僕達はギルドを出た。

なんだかちょっと疲れた感じかも、いやギルドで冒険者登録しただけなんだけどさ…。

「昨日も今日はもありがとうね!命を救ってくれたし、街にもギルドにも連れてきてもらったし…。ホントに感謝でいっぱいいっぱいだよ〜!」

「それは…よかった」

シノの口が少しだけ緩む。

可愛い…と。思わずそう思ってしまった。

なるほど、クーデレ好きのいうこともわかるというものだね。

「まあずっと助けてもらってるわけだし…僕に何かお礼をさせてくれないかな?」

「お礼なんて…」

「いやはや、僕の気が済まなくてね、多少なれど恩は返したいからさ」

「じゃあ…なんで、あの雪山に登っていたの?」

「うーん…ちょっぴり長くなるかもなぁ…それでもいいなら、いいよ?」

「...大丈夫」

「じゃあ折角だし、お茶でもしながら話そうか!」

そゆわけで…シノとのお茶、楽しみだなぁ〜。

って寒。

まあさっきまで暑いギルドいたしなぁ…。

ま、あったかいレモンティーでも飲んでぬくぬくしますか!

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