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〈世界の終焉ティータイム〉 神徒、れもんてぃー片手に多世界めぐり  作者: 神無月茶祖
第1部 第一世界(物理魔術世界)篇  第1章 邂逅 バグっちゃったよ世界!後悔するのでクールなもふもふガールと仕事する!
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第2話 朝食 お肉食べ過ぎ、胃腸ショック!

…目を覚ます。

いやはや、今朝はわんこやにゃんこに囲まれるいい夢だったなぁ〜。

っと、見慣れない天井だな〜と思ったら、

そういえばシノに死にかけのところを拾ってもらったんだったね。

何度も思うけど本当に僕は幸運だねぇ…。

それとも運命だったのかしら…。

真相は神ですら知らないだろうけどね。

…彼知らなそうだし。

さて、今日はこの雪山から下山して、近くの街までシノに案内してもらおう。

この小屋から出たら戻ってこれなくてまた死にかける気がするし、

何よりシノの家にずっと居座るのも悪いし…。

えっ?シノに許可取らず寝続けたって奴が何言ってるんだって?

えっいや、それはまあ、なんていうか…。

あっ一人暮らしならベッド一つのはず…まさかシノは床で…。

うーん…切腹する歯科内科。

まあ難しいお話は置いておいて!とりあえず朝ご飯ダァ!昨日すぐ寝ちゃったから、

結局丸一日何も食べてないんだよね〜。

というかシノが作ってくれる朝ごはん超楽しみだなぁ〜。

美少女が作るご飯にハズレはない…いや、全て当たりのはず!


…だったんですけどねぇ。全部肉とは…。

しかも見た感じ5人前ぐらいの量で、絶対食べ切れなさそうなんだけど。

シノに

「これまさか一人分?」

って聞いてみたら、

「?」

みたいに首を傾げられた…。

可愛い…いや可愛いけど違う!作ってくれるのはありがたいけど違う!

量が多すぎるし、肉の圧がヤヴァイ…。

け、けど作ってくれた人に文句言うのは失礼だし…

覚悟を決めて、参ります…肉の山よ、いざ尋常に…勝負!!

というわけで早速一口食べてみる。

あっ普通に美味しい。

肉を焼いただけかと思いきや結構繊細な味付けと焼き加減、

なのにそれでいて肉の豪快さは見事に表現できてる…。

気づいたら何口も食べてしまっていた。

やはり美少女が作るご飯にハズレはないという僕の予想は的中していたね!

「シノ、凄く美味しいよ!素晴らしい朝食をありがとう!」

「あ、ありがとう…」

これ、意外と全部食べきれちゃったりして…まさかね。


 まさかでした、無理でした。

結局半分も食べれず…。

僕が五人前のお肉を食べるだなんて夢のまた夢だったかぁ…。

まあ、そういう日もあるよね。

あっけど、尻尾を揺らしながらご機嫌そうにお肉を頬張るシノが見れたしいっか!

(※僕が食べることができなかった分はシノが美味しくいただきました。)


 さてさて、そんなこともありまして、現在シノに一番近い街まで

連れて行ってもらっております。

普通に歩いていこうと思ってたんだけども、

まさかの吹雪が止んでいなかったんだよなぁこれが。

シノ曰く

「ここは、ずっと吹雪が吹いてる…」

とのことで、吹雪がない日を見たことないそう。


まあつまり、普通に考えて僕一人では一生下山できない…


だけど今の僕は一人じゃない…強力な助っ人であるシノがいる!!

そう、シノはこの辺りに住んでいて、地形や歩き方なんかにも詳しいはず!

「シノ、申し訳ないんだけど…山を下るの、手伝ってくれないかな?」

「大丈夫、」

そこでシノから提案が

「おぶろうか?」

「え?」

そして今、僕はおぶってもらいながら超高速で雪山を駆け下りてます。

思ったことはただ1つ…とにかく速い。速すぎる!!

雪で足を取られてるはずなのに、多分自動車ぐらいの速度出てるって!!

その証拠に、周りの山がドンドン遠のいていってるし、

しっかり捕まっていないと吹き飛ばされそうになる!

それに段差をぴょんぴょん身軽に飛び越えたり、

急な坂を駆け降りたりするから揺れも凄まじい…。

ウッ…急に気持ち悪くなったと思ったら、アサゴハンガモドリソウ…。

あんなに脂っこいもの朝に食べたから…。

っていうかこの速さと揺れ、まさに人力ジェットコースター!!

楽し…ウッ…。

スゥゥゥ…はぁ…。

深呼吸して、胃と心を落ち着けて…。

楽しんでる暇ないかも…というかそもそも僕ジェットコースター乗れないんだった☆

耐えろ、耐えるんだ僕…。


 シノの足はすごく速いけど、それ以上に街までの距離が遠すぎる…。

シノは街に行くたびにこれを繰り返しているって考えると恐ろしいなぁ…。

まだあるけれど、少しだけ吐き気は治ってきた…よかった。

だけど今度は、吐き気で誤魔化されていた痛みと寒さのダブルパンチが襲ってきた。

まず、風が顔面に叩きつけられて非常に痛い。

多分イメージ的には僕が空気に叩きつけられに行ってる感じなんだろうけど、体感としては空気に殴られてる感じ…。

空気に殴られるの僕初めてだよ…。

そして普通に寒い!あの雪山から離れて吹雪はおさまったけど、痛みと同時に冷たい空気が顔面に来る。

今の僕、鼻は赤くなって、唇と肌は血の気が引いて、酷いツラしてそう..。


 吐き気と打ちつける吹雪と戦うこと数十分。

「ここ」

シノに声をかけられ、胃から沸々と湧き上がりそうなものを抑えながら上を見上げる。

「街だぁ…!」

さっきまでずっと真っ白な雪景色を見ていたから一瞬何かわからなかったよ〜。

今ようやく生きた心地がしたよ。

石造りで赤レンガの屋根、行き交う人々はみんなあったかそうな格好をしてる。

煙の匂いやら、人の声が混じり合って僕の元に届く...。

こんなに寒いところなのに、人々の活気が感じられていいなぁ。

「THE・雪の街って感じだね!こういうところ来てみたかった!」

「じゃあ…私は、ギルドに行くから…」

シノはフードを目深に被り、通りを歩いていった。

僕はどうしようかしら…まずは情報集めをするべきだよね。

情報が集まっている場所といえば…ギルドじゃん。

じゃあシノと一緒に行ったほうがいいかもか。

さて、シノは…あれ?いない?と思ったら、シノはずいぶん先まで歩いていて、ちょうど今通りの角を曲がった。

速すぎ!

これ急がないと追いつけないやつ!

「ちょ、ちょっと待って〜!」

僕は全力疾走し続け、この追いかけっこはシノと僕がギルドに着くまで続いたのだった…。

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