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〈世界の終焉ティータイム〉 神徒、れもんてぃー片手に多世界めぐり  作者: かんちゃそ(神無月茶祖)
第1章 邂逅 バグっちゃったよ世界!後悔するのでクールなもふもふガールと仕事する!
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第16話 相対 新たな出会い/大量の魔獣は何処へ…

日が暮れる頃には、水平線に街が見えた。

先程まで居た街よりも遥かに大きな街だった。

これが街ならあそこは町みたいなものだったね。

「そろそろ着きますね。休憩は1回しか取っていませんから、しっかり休みましょう」

「うん、そうだね〜。って、あの街が滅茶苦茶になってるかもだから僕達向かってたんだよね」

「確かにそうだったっすね!めっちゃ無事ですし、魔獣来なかったんすかね」

「そういえば、魔獣の足跡も死体もこの辺りで途切れていますね。けどこれじゃあまるで…」

「全部…消えた…みたい…」

「だね。何か色々おかしいなぁ…。けどまあ、足ガクガクだし、情報収集しないだから、どちみちあの街にパパっと行くよ〜」


「お前達も、向こうの町からの避難者か?」

「はい、そうです」

街の門に着くと、衛兵が、

出入りする人々の身分の確認していた。

「では、身分を証明できるカード、書類等はあるか?」

「ギルドカードでよろしいですか?」

「ああ」

「ギルドカード…」

そんなものあったっけ。

僕もらった記憶ないんどけど。

そう思いながら、鞄の中をガサゴソと探す。

そうすると、触り慣れない感触がするものを見つけた。

鞄から取り出すと…

「それですよ、れてさん」

「はえぇ…。初めて見たかも」

「いえいえ、そんなわけありませんよ。ギルドに登録する際に、皆渡されますから」

「あれ…そうだっけ…」

いや本当に記憶にないけど…。


■■■


あれ、けど言われてみれば何かそんな気も…。

「まあ通れるなら何でもいっか。は〜い、お願いしま〜す」

「…よし。通っていいぞ、次」

「は、はい…」

そんな風にして、無事全員街に入ることができた。


「そういや、この街なんて言うの?」

「ここは、スターラドの街です。この国の北部では有数の都市となっています」

「マスター、詳しいね」

「はい、あの町に移り住む前も、ここに少々立ち寄りました」

「なるほど〜。三人もあの街に来るのには、ここに寄ってきたの?」

「はい、そうっす。スターラドから少し離れたとこに俺達の村があるんすよ」

「あ、あの町に居たのは依頼の為で…」

「(コクコク)」

「はへぇ~」

そんな風に会話しながら街を散策する。

あの町とあんまり変わらない様に見えるけど、

結構綺麗な感じというか、整ってる感じ。

そう、あの町の赤レンガより鮮やかな感じがするなぁ。

人々の服装が高そうなのも、

街の雰囲気が良い感じなのに関係あるかも?

「あっ、あの大きな建物って?もしかしてギルドとか?」

「はい、その通りです。情報収集の為には、やはりギルドが良いでしょう」

「んだね〜」

「結局依頼達成できずに戻ってきちゃったっす…」

「あぁ、依頼で来てたんだったもんね。何の依頼だったの?」

「えーと…」

歩き出したばかりのロイドは腕を組んで考える。

「あれぇ…何だったっけなぁ…」

「ろ、ロイドは忘れっぽいので…。あれ、けど確かに、僕達は何の依頼で」

「(首を傾げる)」

ロイドの代わりに説明しようとしたレヴェンも、

その後ろにいたルーイも、三人して考え始めた。

「「「…」」」

「まさか依頼の内容を忘れるとは…。そんなこともあるんですね…」

「まあまあ、忘れるってことは頭が覚えるに値しないって判断したんだから、そんな気にしなくても良いんじゃない?」

「確かに!そうっすね!」

「ロイドはそれでいいの…?」

「(何とも言えない顔)」

そう言って考えることを放棄したロイド達と、

ギルドに向かって歩き始めた。




 うーん、やはり暑苦しい。

鼻をつんざくような鉄やら汗やらの臭いもするし…。

外にいる方がめちゃめちゃマシマシ。

情報収集はマスターに任せて、

そこら辺のお店でお茶でも飲んどけばよかった〜。

それか依頼を見に行ったロイド達に

付いていけばよかったかな…。

けどまあ来てしまったものは仕方がないからなぁ。

「スターラドのギルドへようこそ!」

窓口に行くと、ラベンダー色のツインテールの

女性が明るくて大きな声でこちらに挨拶をしてきた。

「元気がいいね〜」

「はい!元気が取り柄なんです!あっカード確認しますね!」

そう言ってギルドカードを渡す。

「それは良きことだよ〜」

「はい!カードの確認終わりました!あっ用件聞かなきゃか…。ご用件は何ですか?」

「あ〜えーと…何だっけ?」

「何だかれてさんも釣られて忘れっぽくなってしまったんですかね…。街の周辺で大量の魔獣を見かけませんでしたか?」

マスターの方を見ると、代わりに答えてくれた。

んや〜確かに釣られてるのかも。

「うーん…聞いたことはありませんね。ちょっと確認してみますね!」

そう言い、彼女はツインテールを揺らしながら、

窓口の後ろへ走っていった。

「あっいてっ!」

あっ転んだ。


「情報を探してはみたんですけど、関係しそうな書類も依頼もありませんでした…。実はいまギルド長もいらっしゃらないので…」

「うひゃー、タイミング悪かったかな。ギルド長とかが居たらどうにか出来た気もするけど」

「明日はいらっしゃるかもしれません」

「では、出直した方が良さそうかもしれませんね」

「うーん、そうしよっか」

疲れてて、とりあえず宿で休みたかったから

長々話をされるのはごめんだし、丁度いっか。

「あっそうだ。最後に君の名前を聞いておこうかな」

「私の名前はフィオレです!またのお越しをお待ちしております!」

「うん〜バイバイ〜」

そう言って、ギルドを皆で出て行った。




 宿に着くと…。

ベッドにダイブ!

「あぁ~最高!」

もふもふでもふかふかでもないけど、まあ及第点!

「れてさん、埃が舞い上がってしまいますよ」

「いや〜けどしょうがないよ〜。ずっと歩きっぱなしだったしさ」

「まあ…それもそうですね」

リラックスでレモンティー飲みたいけど、

眠れなくなっちゃうから明日の朝にしよ。

「マスター、先寝てるね〜」

「随分と歩きましたからね、お疲れ様でした。では、おやすみなさい」

「うん、おやすみ〜」

そう言って目を瞑ると、直ぐに眠気が襲ってきた。






「あら、ここは…」

目を開けると…。

いや、目を開けるって感じではないんだけど…。

目の前によくわからない空間が広がっていた。

うーん、何だかまるで…

「ノートみたい?」

そう呟いた瞬間、後ろからあまりにも激しく、

しかし静かで、そして途中で消えかけては現れる、

不思議な声が聞こえた。

「ようこ お越しくだ い した!」

後ろを振り向くと、

そこには白と黒の丸っこい人型の何かが立っていた。

「では、 己しょ 介させ いただ ましょう!」

そうして叫ぶ。

「私の名 レ ス!」

「…。ごめん、もう一回言ってほしいな。聞こえなくてさ」

「あ はい…。」

そうして、変な奴と相対することになったのだった…。

あっ自分のことではなく…。






ここまでご愛読ありがとうございました!

また来週、お楽しみに!

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