ss 穏やかな(?)玲文亭の日々
今週は大変時間が在りませんでした故、
ssを投稿させていただきました…。
誠に申し訳ございません。
次週は第16話の投稿予定です!
ここまでご愛読ありがとうございました!
また来週、お楽しみに!
玲文亭。
それは神界にはずれで営まれる喫茶店である。
そこには様々な人物が訪れるという噂があり、
その店主も只者ではないのでは、と言われているが…。
「いや〜今日も今日とてやることないね〜」
「れて様が私にやることを押し付けているからです。ご自身でお仕事をされては?」
「それはちょっといいかな、つまらないし」
「…」
壊斗に何とも言えない目線を向けられながら、
机に寝そべる。
「んー、今日もいい天気だね」
「仕事さえなければ良いのですが…」
「うーん、そうだねぇ…」
「そう言うなら仕事してください!後、適当に返事しないでください!」
「うんうん、そうかもねえ〜。でも僕にだって仕事はあるし、ちゃんとやってるよ?」
「またレモンティーですか?」
「またって何さ、またって。レモンティーほど素晴らしいものはもふもふぐらいしかないよ?」
「私には玲文亭の維持費の方が重要だと感じますが…」
「ん〜それは給料で何とかなるんじゃない?」
「何とかなるんだったらこんなに焦ってませんよ!」
「あ、何とかなってなってなかったの?」
「はい、営業停止ギリギリですよ、ずっと、前から」
「何でだろ?」
「れて様が給料を上回るレベルで無駄遣いを行うからでしょう!?」
「いやいや、そんなに使ってないよ」
「使ってますよ!どれだけ茶葉やレモンを買っているんですか!?大してお客さんも来ないのに…」
「自分たちで飲む用だよ〜」
「だとしたら尚更おかしいです!」
「うーん、普通な気がするけど…」
「あーもう!今日という今日は許しません!ご飯抜きです!」
「そりゃあ困っちゃうなあ…。まあいいや、猫夢、外に何か食べに行こ!」
「はーい!」
「えぇ!?そ、そんなのありですか!?」
驚く壊斗を前に、猫夢が現れた。
「ほら、猫夢、お出かけの準備しておいで」
「うん!」
「えっ?いや、あの…」
「あれ?壊斗も行きたかった?」
「そう言う問題ではなく…」
「あらそう?じゃあ二人で行ってくるね、留守番宜しく〜」
「よろしく!」
気付けば準備を済ませて横にいた猫夢が、
自分を真似て壊斗に言った。
「ちょ、ちょっと待ってください!行きますから!」
「うーん、やっぱり一人は寂しいもんね」
「いやそれとは何かちょっと違うんですが…」
「まあいいや、行こ行こ!今日は久しぶりに僕の奢りだよ!」
「やったー!」
「猫夢は意味わかってる?あとそう言っていつも私が支払っていませんか?」
「いやいや、それはたまたまだよ〜。今日こそ、ね!」
そう言い合いながら、愉快な3人組は街に向かって歩いて行った。
支払いは当たり前のように壊斗であった。
やはり玲文亭は只者ではなかった。
従者が可哀想である。
壊斗よ、頑張れ。
あの能天気、少しは空気を読めば良いものを…。
今度の邂逅では文句の一つでも言ってやろう。
哀れだからな。




