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天使な婚約者は俺にだけ愛が重過ぎる (旧案:天使な婚約者は俺にだけデレデレです)  作者: 橋本衣兎
第1章

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天使な婚約者への恋心自覚


「、、、、」


「、、、、じゃあさ、今から言う事を聞いて当てはまるか当てはまらないか教えて」


「?おう」


 少しモヤモヤを感じて黙っていると、ため息をついたかと思えば何か考えたのか蓮華(れんか)がスマホを取り出して何かを見ながら言ってきた。

 当てはまるか当てはまらないか、と急に言われても何を言われるか分からないし考える時間が欲しいが蓮華はくれないらしい。

 緊張からか背筋を伸ばす。


「桜木(さくらぎ)さんの事を四六時中考える?学校とか1人で居る時にふと桜木さんの顔や言葉を思い出してしまう」


「、、、、、、、、ある」


 授業中や帰ってる途中、テレビを見てる時とか、これ好きそうだな、今何やってるんだ?って優姫(ゆき)の事を考える。


(誰だって誰かの顔は思い出す時はあるだろ)


 優姫の顔を1日に1回は思い出す事があるし、、、、何でこんな事聞かれるんだ?と思わず怪訝な顔になってしまう。


「疑ってんな、美琴(みこと)」


「まぁまぁ、、桜木さんが他の人と話してる姿見てるとモヤモヤする?まぁ、簡単に言えば嫉妬だね」


「、、、、する」


「マジ?」


 間の開けての返答に驚いた顔をしてこちらに視線を竜胆(りんどう)と顔が合わせられない。過去に数回ほど、優姫と話していた相手、男に嫉妬をした事を思い出して顔が熱くなるのが分かる。


 嫉妬と分かった時は混乱するが、優姫が自分に見せない顔をされたら何故か嫉妬する。

 ぁ、さっきの2人も嫉妬してたな、2人に見せた事のない顔をしていたからとか何とかで。


「桜木さんを大切や特別だと思った事がある?守りたい、とか泣いた顔を見たくないとか笑顔を守りたい、みたいな」


「、、ある」


「もうそれ確てi」


「竜胆、ハウス」


 竜胆が何かを言いかけて、蓮華が竜胆の口を塞ぐ。

 優姫の泣いた顔は見たくないだろう、誰だって仲の良い人の泣き顔は見たくないと思うのが普通だろ?

 それに、優姫の笑顔を守りたいって気持ちになるのは、優姫の笑顔が素敵だからだし。


 なんか、蓮華の質問でもっと自分の感情が分からなくなってきた。普通に混乱して来て、頭を抱えるポーズをしてしまう。

 それを見てか蓮華、ふふっと笑みを溢す。


「これで最後だから、、桜木さんの事が可愛いとか愛おしいと思える?と言うか桜木さん以外の人以外を可愛いと思った事ある?」


「可愛いとも愛おしいと思った事はある。他の人は、、、、可愛らしいとは思うが、優姫以上ではない、し」


「、、、、確定、かな」


「だよな!」


 最後と言われて少しホッとしながらも、最後だからと意気込んだが、可愛いとか愛おしいと言われてちょっと拍子抜けしてしまった。

 優姫と関わる内に優姫が愛おしいと思って、周りから美人や可愛いと言われる生徒会役員と関わっても、優姫以上に可愛いとは思えなかった。


 美琴は自分が先程から言ってる言葉の意味が分かってない。

 蓮華は愚かお馬鹿な竜胆でさえ、美琴の言葉を聞いて理解していると言うのに自分の感情に何処まで鈍感なんだと、竜胆と蓮華の兄弟は少し呆れてしまう表情が溢れでる。


「何が確定したんだ?」


「お前が桜木さんに惚れてるって事だよ」


「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、は?」


 何を言ってる?美琴は一瞬、いやだいぶ時間を空けて竜胆の言葉を理解しようとする。

 「お前が桜木さんに惚れている」その言葉の意図を理解出来ず、ただ小さく問いを投げかけるような声が口から漏れただけだ。


 美琴にとって誰かに惚れると言うイレギュラーな事がまさか自分が体験するなんて予想もしていなければ、ないとまで思って来た人生。

 それを親友である竜胆に言われれば更に混乱するのは当たり前だ。


 それを察してか蓮華は美琴の隣に座り、先程まで見ていたスマホの画面を美琴の顔の前にかざす。


 そこには【恋の自覚】と書かれたサイトで先程美琴に対して蓮華が質問をした内容が項目として書かれていた。

 美琴は俯いていた顔を上げる。


「これって」


「僕が質問した回答に全部当てはまってた、って事は美琴が桜木さんに恋をしているって僕と竜胆は判断してる。それに」


「?、それに」


「お前が桜木さんの事を話してたり考えてる顔、めっちゃ幸せそうな顔だったぞ!」


「え、、、、」


 自覚がなかった。優姫の事を考えてそんな、話してる時そんな顔をしていたのか、分からなかった。だからこそ、だからこそ考えてしまう。優姫が好きと言われて考える。今まで優姫に対してした行動を振り返る。


 優姫の事を知ろうとする、優姫の泣いた顔、悲しむ顔が見たくないと言う気持ち、優姫が笑顔だと嬉しい気持ち、優姫が可愛い、愛おしいと言う気持ち、優姫が誰かに見せる顔を自分にだけ見せて欲しい、嫉妬。

 どれもこれも、改めて考えれば好きだと言える要素だ。


 ずっと分からなず答えの出なかった感情だ。


 それを、第三者からの自分が抱えている感情の答えを聞かされれば、自覚してしまうのだ。


 顔がブワッと熱くなるのが分かる。ずっと分からなかった答えが、感情の答えが分かったと同時に恋をしている事への理解をした瞬間、色々な感情に襲われる。


(俺は、、優姫が好き、なのか)


 恋をしていると自覚した瞬間、美琴はこれまで優姫にしていた行動を思い返し恥ずかしくなっている。美琴は今までの自分の行動を何気なくやっていたが、もし無意識に特別扱いや特別な言葉を言っていたかもしれない。


 そう考えるだけで、難しいお年頃の美琴にとっては恥ずかしいと同時に、感情の答えが分かった開放感が頭の中を支配する。


「ぁー、蓮華これ、暫く美琴ショートするな」


「だね、自覚したは良いけどまだ色々頭の中で整理が出来てないっぽいし、暫く考えさせよっか」


 外部から何か言われているのが聞こえるが、それよりも、自分の無意識の好意が優姫に知られているのか知られてないかの不安が頭の中で押し寄せる。

 アプローチをしている男からの好意とも取れる言動は嬉しいが、どっちつかずな言動で寧ろ好感度は下がる可能性もある。


 初恋を自覚した今、美琴にとって1番重要事項は優姫に嫌われてないかと言う事だった。









































追記:8.000PVありがとうございます!それと8日投稿を1時間ずつ遅れて投稿させていただきます。

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