天使な婚約者の嫉妬事情
「これが金閣寺、ぁ、正式名称は鹿苑寺だったか」
「良くご存知ですね、世間では金閣寺と知れ渡っていますのに」
「これでも日本史は得意だからな」
優姫と世界遺産となっている金閣寺を訪れた。
事前に調べていた事や、たまたま得意だった日本史の記憶を披露したら何故か嬉しそうな顔をする優姫を見て、何故、と思いながらも嬉しいなら良いかと飲み込む。
八重はと言うと仕事だからとお暇したらしいが、アレは嘘だろう。
言いたい事言えたから、あとはお二人で〜と言う雰囲気を醸し出していたからだ。
「久しぶりに見ましたが金ですね。金箔を約20万枚使っているそうですよ」
「マジか。だから何処をどう見ても金って感じか、、、、」
「金って感じは分かりませんけどね」
優姫を改めて2人っきりになってある事に気にする。
美琴は思っていた。自分自身が何故か優姫と関わる男に対して嫉妬をするのは何故かと言う事を。いくら自身の好感度の高い優姫だからと言って他の男と関わるからと言って嫉妬などする訳がないと思っていたからだ。
個人的には仲が良いと思っている紫苑が誰かと話していてもそんな嫉妬はしなかった。
まるで、優姫が好きだと言われてる様に思わされる。
だからこそ、優姫は嫉妬と言うものをするのかと言う疑問だった。
優姫は自身を好きだと言う事はもう分かっている事だが、嫉妬をするのだろうかと言う話だ。比較的女性と関わる事はない人種として生きては来たが明らかに1人、紫苑と親友の彼女のと関わりがあるからこそ、そこは気になる。
「、、、、美琴君、何かを考えてますか?」
「ぁ、いや、、、、まぁ」
黙っついたのが気になったのか、上目遣いで見つめてくる優姫の輝きに眩しさまで感じたが、何とか耐えながらも考えていた事を気付かれて、誤魔化しかけたが周りにあまり観光客もいないし聞くには最適かもしれない。
上目遣いで気になってる様な顔をして見つめてくる優姫の目を合わせようとするが、改めて考えると顔面の良さに目を逸らしてしまった。
「優姫って嫉妬とかするのか?」
「え、急にどうしたんですか?」
「いや、気になってな。言いたくないなら言わなくても良い」
「いえ、しますよ。嫉妬、するに決まってるじゃないですか」
驚いた顔をしてから、しっかりと返答をしているがその顔が何を当たり前の事を言ってるんですか、みたいな顔をしていた。
優姫でも嫉妬をするのか、と分かり少し驚いたが何処で嫉妬するのかとかが気になる所。
「美琴君と楽しそうに話してる男性は勿論女性を見ると嫉妬はします」
「、、、、何故男?」
嫉妬する事の驚き以上に何故か男にまで嫉妬すると言う新事実を聞かされて目が点になりかける。
「美琴君は魅力的ですから、全方向に美琴君を狙う敵が居るんですよ」
「ちょっと何言ってるか分からない」
「、、、、それに、美琴君が女性と楽しそうに話している姿を見ると、私に見せない顔があってちょっと相手が羨ましいなって思いますよ」
羨ましい、まさか優姫からそんな言葉を聞けるとは思わなかった。
優姫は周りから羨ましがられる立場で居続けると思っていたからか、誰かを羨む事があるとを。
美琴は少し動揺している。
嫉妬するって言う点はまだ飲み込めれる内容だった。だが、それよりも自分自身が優姫に見せない顔を第三者に見せている事を羨む、そんなのはまるで自分自身が八重や姫乃の婚約者である桔梗に思った嫉妬じゃないかって。
優姫も同じ様に誰かに嫉妬する、それも同じ様な気持ちで、それが分かった瞬間何故か嬉しいと思ってしまった。
この気持ちだけは少し分かった。
優姫は少し自身の発言に恥ずかしさを覚えたのか、プイッと体ごと逸らしている仕草にまたキュンとくる。




