天使な婚約者と新年早々の災難
3.500PVありがとうございます!12時間前に3.000PVを感謝したばかりのはずなのに、ちょっとビックリです。
これからも頑張ります!
嫌な予感がしたのだ。
そして、優姫のスマホにも通知の音がし、生徒会からかと、思ったら「母からです」と小さく良い更に嫌な予感が増す。
ため息が出そうになるのを堪え、着信ボタンを押しスマホを耳元に向ける。
「もしもし」
『もしもし、美琴。明けましておめでとう』
実母・美咲からの電話には毎回気が滅入る。
2割まとも、8割厄介事だと言うのが美琴の経験だったからだ。
そして電話先での母の声、高揚しておらず冷静、だけど何かを企んでいるであろう声のトーン、全てが今から言われる嫌な予感を更に悪化させるものだった。
複数パターンを毎回想定するが、今回はなんだろうか。
初詣に行ける様に着物を持って行く、か家族全員を優姫に会わせるor両家全員と会う、かのどちらかだと頭の中で考えている。
「明けましておめでとう、、それで電話って何?いつもはLI○Eなのに」
『何よ、電話ぐら良いでしょ。でもまぁ、今回は貴方の予想通りかもね』
「と言う事は」
『明日の初詣、両家両親兄弟姉妹と行きましょう!着物着て』
「却下!、、、、って言いたい」
『言ったら拒否権なんてないわ、って返すわよ』
母からの言葉に胃がズンッと痛む感覚に襲われ、予想が総当たりしている事に喜びよりも悲しみが先に押し寄せてくる。
却下したいが相手は父以上の暴君である母である手前、強く出れないのが息子と言うものなのか、育った環境が作りれた性格なのかは分からないが最初から拒否権がないのを見れば察する事は出来るだろう。
「分かってるっての。と言うか、まずそう言うのは当人である俺と優姫にも相談があっても良くないか?なんで先日、じゃなくて当日なんだよ」
『あら、そんな事したら拒否られるでしょ。お父さんがそれを見越して当日報告にしたのよ。良いじゃない朝早くじゃないんだから』
「父さんめ、、、、つか、上2人は?家族連れてくるの?」
『今回は幸介と龍介だけよ。ほら、龍介の所は2人目産まれたばかりだし、人混みには連れて行けないでしょ』
「それは確かに」
父の策略にチッと舌打ちが出そうになるのを我慢しながらも兄弟姉妹と聞き、実兄達が来るのかが気になった。
歳が離れているとは言えそれなりに仲は良い上の兄2人の事だから来るのは分かるが、既婚者の2人故家族が来るか来ないかで、優姫に伝える内容は大きく異なるからだった。
だが、母からの情報に安堵したと同時に、赤ん坊が居るのに家族の事情で新年早々父親を家から出させている状況に強く義姉2人に心から謝罪の気持ちを送った。
「とりあえず、分かった」
『分かって貰えなかったら怒ってたわ。じゃ、また明日ね』
「あぁ、おやすみ」
『おやすみなさい』
通話が切れる音がし、スマホを持つ腕がダランと下に落ち、片方の手で頭を掻きながら大きく深いため息をつく。
色んな意味でめんどくさい事になった、とこれを彼女にも説明しなければとなり、優姫の方に視線を向けると、鳩が豆鉄砲を食ったような表情をしてスマホを見つめていた。
フッと、笑いそうになったのを堪え、見ている内容が何となく察して彼女の元へと近づく。
「どうした?」
「いえ、その、明日両親の兄姉達が来るみたいで」
「俺も母さんから同じ内容の電話だった」
「そうだったんですね、、、、、、、、も、もしかしたら姉達が美琴くんに無礼な事をするかもしれないです」
「別に気にしないし、可愛い妹の婚約者を最初は警戒するのは当たり前だろ」
「可愛っ、、そ、そうですよね」
安心した表情でホッと胸を撫で下ろしたかと思えば、ポポポッと効果音が聞こえそうなほど顔が赤くなり沸騰してそうなぐらいの赤さとなり表情筋を緩めながら返答する優姫。
新年早々照れ顔をみるとは、と想像していなかったと同時にどの言葉で照れたのかが分からない美琴は脳内ハテナマークを浮かべながら、明日の事を考える。
この5分後、竜胆と蓮華からのあけおめLI○Eに普段以上に適当に返すほど、両親兄弟襲来に頭を使っていた。




