天使な婚約者と年越し
違う作品に間違えて投稿したのを気づきました!すみません!!!!!!
そしと3.000PVありがとうございます!!!!!!
大晦日の夜、12月31日から1月1日になる時刻まで10分が切っている中、リビングの電気を付け大晦日の特番を見ながらソファでくつろいでいる1人の美少女こと優姫にキッチンから入れた手のココアを手渡す美琴。
前日から大掃除を始め、お節料理から年越しそばと海老天を作ると言う大仕事をし終えた彼女は普段以上の疲労が見て取れる。
美琴も彼女の隣に座り、ふぅ、とため息をつく。力仕事と勿論掃除もしていた事が若い故に早く疲労が来て、いつになく疲労が表情に出ていたが2人の顔は少し達成感を感じさせる表情だった。
「早いもんであと10分で一年経つのか」
「そうですね。実感はしませんが、この1年色々あったな、と私は思います」
「俺も。受験があって、合格発表でドギマギして、入学式あってって序盤がめっちゃ忙しかったわ」
「確かに。でも、美琴君の成績なら受験も楽勝?と言うやつでは?」
「俺だってちゃんと勉強しないと成績は悪化するわ」
テスト1位常連には分からないだろ、と内心思いながらも褒められているのは悪い気がせず、ズズズっとコーヒーではなく淹れたてのココアを啜る。
この1年間。今の高校に受験するときに決めた平穏を目指して生活していたはずなのに、今はその真逆の生活になっていた。
学園四大天使の【桜の天使】、彼女、桜木優姫との婚約&同棲と言う大きい衝撃が来て、その次に特大の恋愛感情を抱いていると言う情報と言う名の衝撃が来て、そして毎日アプローチをされて、毎日小さな衝撃が来て、生徒会に入ったと言う平穏な学校生活と程遠い生活をしていた。
1年前の自分自身に言っても信じて貰えないだろうな、何て思っているがこの生活が自然と落ち着くものに変化していた。
「本当にこの1年、色々あったな。俺の想像とは真逆だし、後半は怒涛の衝撃の連発だった」
「、、私もです。まさか、美琴君と婚約関係になって同棲までするなんて、思いもしませんでした」
「それは同感。でも、今振り返ると良い出会いだったのかもしれないな、俺にとっては」
「え?」
「ぁ、いや」
つい言葉として漏れて、それを疑問で返されてしまって誤魔化そうと言葉を紡ごうとするが、1年が終わるまで残り数分を切った時刻に嘘を付いてもしょうがないか、と逆に開き直り全てを言おうと決意した。
と言っても、ただ彼女の出会って良かった事、変われた事を言うだけなのだが。
「、、お前も知ったの通り、俺は巻き込まれたり面倒くさい事嫌いな性格だろ?」
「そうですね。分かりやすいぐらいです、表情にも出てますし」
「そりゃあ、どうも。、、、、でも、お前と、優姫と出会って変わったと思う。俺自身が」
「それは」
「正直な話、婚約とか同棲とかもマジめんどくさいって部類だった。それも相手がお前だし」
「それは何となくですが、察し付いてましたよ。ですが、美琴君は家族想いですから、泣く泣く受け入れたとも分かってました」
「家族想いって言うのは辞めてくれ、、、、だけど今は違う。優姫との関係はめんどくさくない、寧ろ出会って良かったと思える」
「!」
自身の口からこんな言葉をポロポロとペラペラと出す様な人間ではないはずなのに、止まることなく出てくるのは彼女の前だからだろうか。
彼女と出会って変わった事は沢山あった。人の見え方、人の在り方、人が持つ葛藤や悩み、前まで知ろうなんて、めんどくさいから知ろうなんて思わなかった事が彼女と出会った事で、自然と知るのも悪くないと思えた。
自分の悪い部分を理解出来た。
昔であればしなかった事、昔であれば関わりなんて持たなかった事、それは全部昔感じた事を違う人も同じなんだと違う人にまで押し付けてたって事だ。
優姫と出会わなければ、良い意味で何もかも分からなず知ろうともせず、ただただ人を噂や見た目で判断するだけの人間性になっていたと考えると今考えればゾッとする。
「お前と出会った事が、俺にとっては幸運だったのかもな」
「そ、そんな事美琴君から言われるとは思いませんでした。でも、私だって美琴君と関わりを持てたのは幸運で、変われたんです」
「、、、、だろうな」
「こそは驚くのが定番?なのでは?」
「生憎、俺の辞書に定番はない」
「何ですか、それ。美琴君と出会って、私はありのままの自分で良いんだと思えたんです。「良い子」の私じゃなくても良いと。我儘を言ったり、何かを頼んだり、甘えたり、美琴君と出会った事で沢山私の中で変わったんです」
「、、そうか」
「もう少し驚く所では?、、まぁ、良いのですが。それに美琴君を好きになった私は間違ってないと再認識もしましたし、やはり美琴君はカッコいいです」
「、、、、それを真面目な顔で言うな」
「こう言う場なので真面目なのでは?」
どう言う場だ、と思わずツッコミかけたが、口をつぐんで目を逸らす。
人が与える影響力と言うのは此処まで人を変えるのか、と内心思いながらも彼女を此処まで変えてしまったと言う自覚を少なからず実感はしていたらしい。
年越し寸前で、トキメキを覚えるとは思わなかったのか少し耳が熱く感じる。
人の人生を勝手に決めるのは御法度だが、ただ意見として言う事は良い事なのかもしれない。
「ぁ、来年の意気込みって言うの言ってみませんか?」
「意気込み?、、何かを出来る様にする?みたいな?」
「そうです!それでまた1年後叶えれてるかを一緒に確認してみましょう!」
「、、、、まぁ、良いんじゃね?」
「では、せーの、で言いましょう。せーのッ」
「美琴君と両思いになってお付き合い出来ます様に」
「小説1年で50冊読む、、、、って」
「絶対叶えるつもりですからね、私」
「本気の顔だな、いつになく」
揃って言った叶えたい事がある意味で真逆であった。良い意味で良く深い願いと去年願った「平穏」は叶えられないからと叶えられそうな願い、真逆の願いにただただ彼女の本気を感じた。
キリッと自信満々に言う彼女は多分来年叶えられなくても再来年、明明後年と願いを続けるだろうなと思うと同時にそれぐらい自身に向ける気持ちが強く、叶える気満々だと言う事が伝わった。
叶えるのと結婚しているの、どちらが早いのか気になるところだ。
そしてテレビでは出演者がカウントダウンを始めており、そちらに意識を向ける。
心の中で一緒に「10.9.8...」と数えているのか真隣で優姫の体がリズムを刻んでいるのを横目で見て吹き出しそうになったが何とか飲み込んで我慢した。
5
4
3
2
1
「「0」」
無意識に最後声にしたら、彼女も言葉にしていて目を合わせて驚く。
こんな所で揃うとは、と言う感想が来た。
だけど、テレビ出演者の「明けましておめでとうございます!」と言う言葉が耳に入りハッとし、慌てては居ないが、彼女の方にしっかりと体を向け何故かお互い正座をして口を開く。
「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
「はい、宜しくお願いします。明けまして御目出度う御座います。今年度も宜しくお願いします」
「よろしく、、、、なんか、意外とあっさり年越したな」
「ですね。なんか実感はしません。ぁ、年越す瞬間にジャンプ?って言うのやったら実感とかしますかね?」
「いや、あんまり実感はしないと思うが、まぁ来年やってみるか」
「はい!、、、、って、美琴君のスマホ鳴ってますよ」
「え?ぁ、ホントだ」
あっさりとした年越しと年越しの挨拶に以前実感が湧かない時、新年早々夜中に電話がかかってきた。
こう言う時大抵は新年の挨拶なのが定番で竜胆や蓮華な事が多い為今回もそう思いスマホを手に取ると、「母」と言う電話の相手の所を見て、着信ボタンを押す手が一瞬止まる。




