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愛とシトラス
とある日、久しぶりの通過駅である『アイルアンネ』と『カイロ』という二つの駅を通過した。
一日の内に二つも駅を通過するだなんてこれまで一度もなかったことだから、俺は感覚的に、この列車も終着駅に着くことがもしかしたらあるかもしれないとふと思った。それも、近いうちに。
少なくとも、良くも悪くもこれまで通りに事は運ばないだろうなという直感が俺にはあった。全てが移り変わり、この列車内に、いらないものはいらないし必要なものは必要だと取捨選択されるようなイメージを俺はふと抱いた。まぁなんにしても、人生の風向きが変わったように感じられたのは事実だった。
俺は未来からのなにかしらの〝予兆〟みたいなものを抱いていた。




