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予想外の再会

ようやく私立入試が終わりました。それなのでまた書きます。

「えっ!子供がいない!」


輸送艦「くにさき」の塗装の半分を終えたところで若い女性から助けてほしいとお願いされた。事情を聞くとどうやら彼女の子供二人と青年一人が行方不明になっているらしい。探しに行こうにも何が起こるか分からないと他の人たちに止められて、ここに助けを求めて来たらしい。


「それは確かに不味いですね。いついなくなったのですか?」


「数時間前です。その前はてっきり近くで遊んでいるものかと」


国東は指で顎を抑えて考える。数時間という事はまだそこまで遠くにはいっていない。島の奥地に入って遭難したとしても数時間ならまだタイムリミットはしばらくある。


「分かりました。探しに行ってきますが自分がいないときは近くの隊員に声をかけてください」


そう言い残し、アリシアに無線を繋げる。


「アリシア、頼みがあるんだが・・・」


『はい、何でしょう?』


このお願いにアリシアはうんざりした顔をしていた。




あれから少し時間が経ち、島の森の中を二台の車輌が走っていた。


「本当にいるんですかね?」


「それを探さないといけないんだ。動くものがあったら言えよ?」


「分かっていますよ」


「分かっているなら良し。アリシアもだぞ」


『了解ですぅ~~』


一台は国東運転のパジェロ。もう一つはアリシア運転のジープだった。


「一応聞いておきますが武装は積まれているだけでよろしいのですか?」


「いいんだよ。どうぜ救助だし、そんなに毎回毎回戦闘になってたまるかって。まっ・・・本音を言えば、トラックに載せるくらいの武装がほしいんだけど・・・・」


「クニサキさんも不安になっているじゃないですか!?」


先頭をジープ、後続をパジェロを務めながら奥地の森の中に入っていく。そこは湿地地帯になっており慎重に進まないと沼りに嵌ってしまいそうだった。


「うわっ・・・・マジ怖い」


『それは後ろにいるクニサキさんが言うセリフじゃないと思うんですが・・・・』


その言葉にアリシアがツッコミを入れるが国東は知らん顔をしていた。そんなこんなしながら捜索したが姿どころか手がかりすら見つからなかった。


「これだけ探してもいないとは・・・・」


「やはりもう・・・」


二人はもう諦めムードに入っていたが国東はその前にあるものを見つけていた。


「おい二人ともこっちにこい」


「どうしたんですか?」


二人が国東の方に向かうと足跡があった。そしてその先へ視線を向けると。


「わおぉ!」


「こんな所に遺跡があったなんて」


彼女らの視線の先には大きく朽ち果てた遺跡があった。そして三人の足跡もそこに続いていた。


「三人はこの中へ入ったという事ですか?」


「違いないな」


怪しそうな雰囲気がただ漏れになっているが三人を探すためにはどうしてもここに入らなければならなかった。三人は警戒を厳にしつつ遺跡の中へと入っていった。


「大きいな」


「ですね・・・」


「それにこの文字は・・・ええっと」


「どうしたんだよ、ミルシア?」


ミルシアが壁に書かれている文字を見て顔を険しくしている。そんなミルシアに国東が近づくとミルシアは突然「だめですね」と項垂れた。


「だからどうしたんだよ」


「いや、この文字が何かは知っていますか?」


「この文字はだって日本ご・・・い、いや知らないな」


「そうですか。実はこれ太古の文字なんです。ですけどこんな遺跡はまだ見つかっていないはずです。国東さん、もしかしたら私達、凄い発見をしているかもしれませんよ」


それに俺は微妙な返事しか送れない。見たところこの古代文字は明らかに日本語だ。だからこそ意味が分かるのだがこの二人に言うと話がかなりこじれるのでやめておく。


「そ、そんな事よりも早く探さないといけません」


ナイスな発言をしてくれたアリシアに俺は心の中で拍手を送る。

大事な事を思い出したらしいミルシアは残念そうな顔をしながら再び、捜索に戻った。


「何をぼさっとしているんですか!!行きますよ」


俺がほっとしているとアリシアが怒った声を出すので慌てて遺跡の内部へと向かった。




奥に入ると光が届かなくなってきたが周囲の光る植物のお蔭でライトをつけずに済んだ。


「しかし光っているこの植物は何なんだ?」


俺は植物を見ながら疑問を放つがそれに答えたのはミルシアだ。


「クニサキさんはこういうのは興味が無さそうなので知らないと思いますがこれはヒカリゴケっていう植物でこういう遺跡とかで生えているらしいですよ」


「へぇ~~凄いんですね。「ガタン」へぇ?」


感心していたアリシアはその足元の突起物をおもっきり踏んづけてしまった。それにより変な作動音が辺りに響き渡る。それに残りの二人が汗を流しながらゆっくりな動きでアリシアを見た。


「ミルシア・・・まさか」


「いや、もう分かっているよ。まさかじゃなくてもその通りだよ」


「はははは、すいません」


その途端に周囲から何かが転移してくる、逃げようにも周囲を囲まれている。中から出てきたのはファンタジーではおなじみのゴブリンやオークがいた。


「これは逃がしてくれそうにはないな」


「そうですね」


「何でこんなことになるんですかーーー!!」


「「お前のせいだよ!!」」


それぞれが89式、64式狙撃銃、64式を構える。


「ギヤヤヤア!!!」


「煩いよ!!」


一斉に襲いかかってきたのでそれぞれがフルオートで撃ちまくる。ここまでの乱戦なら精度など目を瞑っても当たるレベルだ。


「手りゅう弾!」


アリシアが投げた手りゅう弾で敵の集団に大きな穴が開く。


「今の内だ。逃げるぞ!」


弾倉を交換しながら叫ぶ。このような状況で声はしっかりと聞こえたようだ。二人から元気な声が聞こえる。


「こっちはだめだ。あっちに行くぞ!」


開いた場所にあった通路を確保し、一気に駆け抜ける。殿はもちろん俺だ。

遺跡の中で複数の銃撃音が響く中でまだまだ多くの魔物の声が響く。


「しつこいぞ!」


後ろにくるりと振り返って銃撃を与えるとすぐに逃げに徹する。


(そういや俺、逃げてばっかりだよなぁ)


こんな時だと言うのにくだらないことを考えてしまう国東だが今回は違った。


「こんな所に穴が!!」


さっき通った時には無かった穴が出来ていた。この穴の損傷具合を見るにどうやらアリシアが投げた手りゅう弾の爆発の衝撃で壁に穴が出来たようだ。


「どうやら続いているみたいですね」


「どこもかしこもモンスターたちに塞がれているし、ここを行くしかないかもな」


「何でもいいですからここを手伝ってくれませんか!?」


穴を物色している彼らに向けて、涙声で訴えるアリシアであったが元は自分が蒔いた種なので無視しておくことにした。


「ミルシアは先に行って様子を確認してきてくれ。安全だと分かったらここに戻ってきてくれ。後で自分達も行くから」


「私が戻ってくる間、大丈夫なんですか?」


「なぁに君が帰ってくるまではここで守れるよ。さっ、早く行った行った」


心配そうな顔をしながらミルシアは潜っていった。それは自分か仲間の心配かこの際、どうでもよかった。

ミルシアが潜っていったのを確認するとアリシアに加勢した。左右で食い止めていて、ゴブリン達が後ずさりした時に後ろから悲鳴が聞こえた。


「きあああああああ」


「ミルシア!?」


それはミルシアの悲鳴だった。


「アリシア、行くぞ!」


「えっ、待ってください」


ミルシアの安否の確認をするために潜る国東。それに慌てながらついていくアリシアであった。

しばらく潜っていくと・・・・。


「うわぁ!」


「きゃぁぁぁ!!」


いきなり底が抜けた。しまったと思った時には既に落下を始めていた。




「痛てぇ!!」


穴から落ちた後に尻を強打しながら辺りを見回した。広い空間だが敵はいない。


「装備はあるがミルシア達は?」


装備を確認し安堵した国東であったがそこにいたアリシアやさっきの悲鳴を上げたミルシアが見つからないことに焦った。


「おいっ!ミルシア、アリシア!!」


叫んだ。しかしどこにも彼女達の姿は無い。そんな時だった。


『安心してください。彼女達は無事ですよ』


声が聞こえた。それに国東は聞き覚えがあった。


「まさかお前にまた会えるとは思っていなかったよ。一年ぶりかな?」


『ええ、そうですね。あなたにあったのが一年と少しです。中々、地味な活躍をされているようで何よりです』


声に皮肉を言われ、少しイラッときたが無視する。


「本当だよ。それじゃあ本題といこうじゃないか、神様?」


その声と言うのは一年前、全ての始まりの日に国東を女に変えて、変な能力を持たせた




張本人である神様だった。

最近は入試で忙しいので更新は四月からになってしまうかもしれません。そこのところはご了承ください。

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