島での修理と国東の弱点
今回は少しだけ短いです。そして今回は水着回です。
この島は前の王国に比べて、比較的暖かかった。理由としてはこの島の火山活動が活発な事と共和国に比較的、似ている事が上げられる。
当然、島の海岸はどこかのリゾートビーチを沸騰させるような綺麗な場所だ。そんなところでする事と言ったら・・・・。
「「「海だぁ~~~!!」」」
もちろん海水浴である。皆が水着の着替えていた。どこから水着を持ってきたかは・・・ミルシアのみ知る。
「行くよ!」
「うわぁ!?冷たいですお嬢様!」
とある場所ではメリアとアリシアが海水でのかけ合いをしていたり
「行くよ。それっ!」
「負けないわ!」
ミルシアが自分で作った魔球(魔法で作った弾の事)でメイド達とビーチバレーみたいなことをしていた。
美少女だけがいて、男が一人もいない状況は全ての男達が密かに感じている野望に違いない。その前人未踏の領域へ片足を突っ込んでいる俺は。
「ようしょっと。良し、これでOKだな」
輸送艦「くにさき」の修理に追われていた。前回の海龍との戦いでこっぴどくやられてしまった「くにさき」はこの温かい島でその巨体を休めていた。
その巨体の修理を行っているのが現在、この島で唯一いる異世界人、国東であった。
「でもまだまだあるんだよなぁ・・・・」
大変そうに呟いて空を見上げてしまう。塗装や電線周りなどの船体や機械関係の仕事が山積みだった。
「あっ、クニサキ危ない!」
「へっ?」
そんな大変な思いをしている国東に対して、無情にもミルシアが作った魔球が飛んできた。それはいきなりのことで呆然としている彼の顔面へクリーンヒットし、爆発した。
「うううう・・・・・」
「ご、ごめんなさい」
俺は現在、悶絶中である。いかに小さな魔球でも痛い。角に小指をぶつけたみたいな感じの痛みが顔面を襲っている。
その悶絶している俺にミルシアは申し訳なさそうに言う。
「い、いや大丈夫だよ。これくらい平気だから大丈夫。だから気にせずに遊んでおいで」
俺は痛みをこらえ、涙目になりそうな目を頑張って涙を流さないように努力しながらその言葉を振り絞った。それでも少しだけ元気になったのか、ミルシアはこちらを何度か心配するように振り向いていたがこちらが笑顔で手を振ると元の場所へと帰っていった。
「いててて・・・・良し、仕事に戻るか・・・ってえっ?」
顔面がまだヒリヒリする中で国東が見たのは
「な・な・な・」
さっき国東が塗り直した「くにさき」の船体の塗料をこの島に住む鳥たちが餌かそれとも悪気なく触っただけかもしれないが塗料を塗ったところを滅茶苦茶にしてしまっていた。
「何をしてくれとんじゃーーーーーー!!」
島に国東の怒号か悲鳴か分からない声が島全体に響き渡った。
「クニサキ、飲み物持ってきたわよ。・・・・ってどうしたのよ?」
少し水遊びに疲れたメリアはメイド達を残して気晴らしに飲み物を持って、国東の所へ来た。しかしそんな彼女を迎えたのは燃え尽きた国東の姿だった。
「は、はははは、もうやめだ、やめ。一体どうしたら終わるんだ?」
うわ言の様にそれを繰り返している。それに軽く引く。ちなみ国東の後ろには海鳥が勝ち誇ったように羽を広げていた。
「元気出しなさいよ。塗装は後で内装をしたら」
その言葉にハッと意識を取り戻した国東は。
「そうだよ、そうすればよかったんだ!」
それに気が付いた国東はメリアなんか目もくれずに一気に艦内へと入っていった。
「あっ、ちょっと!」
メリアも追いかけるがこの艦内をあまりよく分かっていない彼女はすぐに迷子になってしまった。
「どこよ。もう」
その時にガシャンと何かが倒れるような音がしてきた。
「えっ?何の音!?」
それが気になり、その音の場所へと向かうと国東が壁によりかかっていた。下には工具が散らばっている。
「クニサキ、どうしたの!?」
近寄ろうとすると国東は手で制した。
「大丈夫だよ。少し疲れがたまっているみたいだ。少し休ませてもらうよ」
そう言うと国東は落ちている工具を拾い集めて去っていった。
「クニサキ・・・・・」
その後ろ姿が消えるまでそれを心配そうに見ていたがそれといっしょにある事を思い出した。
アレ?ここ、どこ?
後でミルシア達が発見するまでメリアが迷子になっていたのは余談である。
部屋に戻った俺は手を開閉した。
「・・・・・・・」
やはりさっきのように腕の感覚が鈍くなっていた。さっき工具も落としたのもこのせいであった。
「電気系がやられたのは痛かったか」
実はミルシア達に言っていない重要がある。実は輸送艦「くにさき」のダメージは時間差で俺自身にもダメージとなってくるのだ。それが分かってからはあまり戦闘に参加させてはいなかったのだが今回ばかりは仕方がなかった。
「早く修理するか」
船体を修理しない限り、ダメージは回復することは無い。まぁ、デメリットばかりでは無い。メリットとしては普通の人間よりも自然治癒能力が凄い高いのだ。
だが同時にまずいこともある。
もし、「くにさき」が何らかの戦闘か事故で沈んでしまった場合・・・・。
俺も時間をおいて死ぬのだ。だからこそ俺はこのことを言うことが出来なかった。
今回はシリアスだと思いましたか?安心してください、あれはシリアスではありません。(大嘘)
ですが最近はシリアスが多かったと思うのでこれからちょくちょく笑える場面を増やしていきたいと思います。
水着回はまだ続きます。




