電話の向こう(後ろの音って気にならない?)
今だに疑問が残る。。。
父の従妹、つまりは祖母の姪が亡くなった。
今考えても、まだ若かった。
その人と直接会った記憶はないが、田舎にいる親戚をうまくまとめる、かっこいい、自立した独身女性のイメージを私は抱いていた。
祖母は、お葬式等に参加するため、田舎に行くことになった。
祖母は親戚と離れて暮らしていたが、田舎にはまだ祖母の姉妹がたくさんいた。
確か…8人姉妹だった気がする。
それだけいれば、色々な人もいるわけで、うまくまとめてくれていたその人が亡くなって、正直大丈夫なのかなぁなんて思っていた。
田舎に行った祖母からの電話をとったのは私だった。
「もしもし、そっちはどう?」
との言葉。共働きの両親に代わり、家事の一手を担っていた祖母は心配だったのだろう。
電話からは、祖母の声の他、子どもの笑い声と走り回る足音が聞こえていた。
田舎の家は広く、走り回るには最適だろう。うちじゃ走り回れないわ、なんて思いながら電話で話していた。電話を切った後、母か妹に
「皆あつまってるみたいよ」
と話したのを覚えている。
帰ってきた祖母に
「電話の時、にぎやかだったね。皆集まってたんだね」
と伝えると、祖母は変な顔をした。
「いや、あの家に私一人の時に電話したんだけど」
そう言われても私は信じなかった。
「いや、だって子どもの笑い声したし、走り回る音したし」
「一人だったって」
何度かやりとりし、私はやっと祖母が嘘をついているんじゃないことに気が付いた。
いったい私が聞いた声と足音は、何だったのだろうか・・・?




