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夢について(震災を思わせる文章です。読む場合はお気をつけください。また、ここだけ飛ばしていただいても大丈夫です。)

書くかどうか悩みました。私の人生の中で大きなことでしたが、実際に経験された方の苦しみを思うと、ここであげない方がいいのではないかと思ったからです。面白半分とかではなく、ただ、私にあった事実として書いているのがこのシリーズです。ですので、どうしてもこのエピソードを欠くことは私の中ではできませんでした。無理だと思う方は、この話しを飛ばしていただけたらと思います。

夢の話しをしたい。

明らかに年齢が分かってしまうので、小学校〇年生の時と数字は伏せさせていただく。

今もはっきりと覚えている。私は、こんな夢を見た。


当時一輪車が流行っており、友達と並走したり、手をつないでぐるぐると回ったりというのが流行っていた。夢の中でも私は一輪車をして友達と遊んでいた。

家の前を一輪車で走っていると、突然大きな揺れが襲ってきた。

家の柵に手を伸ばしつかむが、揺れは全く収まらず、地面が凄い音を立てて裂けていく。

底が見えない裂けた地面の中に、私以外の人達全員が落ちていった。

私は柵につかまりながら落ちていく人達を泣きながら見ている。

しばらくすると、裂けた穴の中から、涙を流したお地蔵様が地上に上がってきた。

皆地面に落ちてしまったという恐怖と、涙が出るはずのない物から涙が出てきた恐怖。

私がそんな夢を見ている時、現実では寝ぼけて泣いている私を両親が必死に起こそうとしていたらしい。

「お地蔵様が…お地蔵様が…」

と言って泣いていたそうだ。


両親は夢のできごとを聞いたそうだが、私は頑なに口を割らなかった。

夢の中のできごとなのだが、私にとっては現実のような体感で、口にするのも怖かったのだ。

しかし、一緒に住んでいない祖母にある日突然話し出したらしい。

何故そのタイミングで、しかも一緒に住んでいない祖母にだったのかは覚えていない。


この夢のすぐあと、大規模な震災があり私の親族は驚いていた。


大人になってからは大丈夫だが、私は今だにお地蔵様が苦手だ。

中学の修学旅行で、お地蔵様の前を通らなくてはならなく、目をつぶって友達につかまり歩いてやりすごした。

当時は、お地蔵様=あの夢、と連想させる物だったのだ。

大人、それもいい年齢になった今では、目の前にお地蔵様がいても平然とやり過ごせるが、やはり夢のことは頭をかすめる。


私が働いていた介護施設の先輩とそのような話しをする機会があった。すると先輩は

「前に働いていたところで、東京の震災を経験した人とかの話しを聞いたけど、皆地面が割れて人が落ちるって言ってたよ。その話しを思い出した」

とおっしゃっていた。私の親族にそのような経験をした人は一人もいない。

私は何故そんな夢を見たのだろうか。


後にも先にも、こんな体験はこの時の一回である。

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