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JOLENEジョリーン・Y字路の女神  作者: オブチアスマ
最終章 大団円へ

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第24話 ビック・ランナウェイ2

 政一郎が休憩後、再び祭りが再開すっかり陽は暮れていた。


神楽衆が呼吸を整えるように、ゆっくりと演奏を始めると

氏子衆が発声を始め護摩と燈明の火が強くなった。


―チン! カン!カン! ドン!トントン チン!カン!・・・

―へーーーーーああーーーーーああーーーーあ おおーーーーーー


夜空には、おくらげ様や金剛力士様を始めとした光の玉がキラキラと浮かび

じっと祭りを見ている。


その下を保安部の要請で海上保安庁のエキスパートが操作するドローンがぐるぐると監視、撮影しながら飛び回る。


アナウンスが入る

「祭り再開です塀の外にいる係員以外の方々は非常線の外に避難してください。

氏子衆の方々菅原組、関係者はテントの前に防弾ポリカボードの設置を、お願いいたします。


万が一怪我人が出ましたら遠慮せず近くの人は救助願います。

出口の外にドクターと救急車が待機しています。

北条病院様の御厚意によりまして車ごと北条病院に素早く移動させていただきます。


ここまで進行し現在、死者はゼロです。神様に感謝致します・・・」


静華がテレパシーを使う

「青龍・白龍、良い?ディフェンス頼んだわよ」


「はい、お任せ下さい」


二人の龍はテントの前に全身を伸ばし防御の体制に入った。


―ドンッ! チン! カン! ジャラララン! ドン! チン!・・・・

―ああーーーーあああーーーーーやぁっ! おおおーーーーーーーーっ!


 一方、少し離れた橋の上には武藤刑事と小林、小辻が陣取り祭り見学を始めていた。

「小辻、ジュースあと、おにぎりやらバナナなんかも買ってきた、お菓子もあるぞ何か見えるか様子はどうだ?」


武藤が話しかけると右手を包帯でぐるぐる巻きにし肩から吊っている小辻が、はにかみ答える。


「はい双眼鏡バッチリ見えます。祭師の彼女達と、いつか話してみたいです」


「これが終わったら紹介するよ、ほら舞台の脇に居る冠をつけているのが筆頭神官の静華さんだ、で、今舞台に上がったのが和華さんだ小学生だけどスゴイ超能力者なんだ・・・」


菅原組の機械が設置され、氏子衆がおり、護摩が焚かれている。

ドローンが飛び回り、無数の光の玉が空に浮かんでいて

現場周辺にはパトカーと緊急車両がパトランプを回転させている。


大勢の関係者が非常線の外でアパートの行く末を見物していた。


小辻さんは目を丸くしていた。

「うーんスゴイですね、こんなの見たことも聞いたこともない、

お空の光も信じられません・・・」


「ああ、あれは神様達が集まってきて下さってるんだそうだ」


「へぇえーー、すごいっ!」


「ほら燈明のところに式もいる」


「あホントだ、がんばってシキさん!」

双眼鏡を覗き込み祭りに夢中になっている小辻だった。


舞台では榊原四天王が神座に陣取り不測の事態に備えた。


神座中央に和華が立ち刀を振り始めた。

―フォン フォ フォン!

刀を台座に置くとアパート側に向かって手の指を組み合わせ

榊流真言を唱えた。

「あっきゃーのん かむい おーぺれ こんさんか 

観音菩薩様、地蔵菩薩様 招来っ!」


空から鐘の音が響く

―カーン!

氏子衆が魂を込め大きな声で合唱を始めた。

―おおおおおーーーーーーーーーーーー


すると二つの光の玉が降りてきて燈明の上で止まった。


和華がヘッドセットから言う

「菅原さん私の声がみんなに聞こえるようにスピーカーにつないでください」


「りょうかい、おい聞いたな、和華さんのマイクすぐにスピーカーに繋げ」


「はい」テント内の菅原組の部下が、すぐにセレクターを操作する。


その時アパートから石礫(いしつぶて)が和華めがけて大量に飛んできた。

―シュ、シュシュシュシュ

もし和華の頭部にでも当たろうものなら大怪我するに違いない。


「あぶないっ!」


手前で護摩壇に座る和華の父上、政一郎が危険を察知して立ち上がった。


 そこへ白龍と青龍が瞬間移動して石礫を受け止めた。


 そしてバラバラと石は地面に落ちた。


その時、空で見守っていた帝釈天王様が雷(いかずち)をアパートに発射した。

「ばかものっ!」

―ドドーンッ!バキバキバキーッ!


非常線の外に居た待機組の警察官などが思わず声を上げざわめいた。


「おおーーーーー」


アパートはグラグラと揺れたかと思うと地面から、わさわさとレギオンが何匹も這い出てきた。


―ぐあぐあっ・・ゲビゲビッ・・・ザワザワザワ・・・・・


黒衣(くろご)の二人が叫ぶ。

「牛鬼だっ!アレックス!」

「OK!」


警戒していた二人は待ってました言わんばかりにホースを構えテントから飛び出した。


二人の背中には南警察署から差し入れてもらった特殊なショットガンが

1丁ずつ、たすき掛けで装備されていた。


ヘッドセットから塀の外に待機していた消防士に号令が入った。

「放水始めますっ!」

「了解っ!」

ポンプ車のエンジンが回転数を上げ謙とアレックスが

プールの聖水をレギオン達に浴びせかけた・・・


―ザァーーーーーーー

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